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ここに書いてある方法は、小鳥専門病院の先生から教わったものを自己流に改良したものです。
私のやり方を100%真似する必要はありませんが、参考になってくれれば幸いです。
まず必要なのは、乾いた粟玉(写真左)とむき餌(写真右)です。
2種類必ず揃える必要はありません。粟玉だけでもOKです。
粟玉は市販の物でもかまいませんが、自家製の粟玉が作ることが出来れば、もっと良いです。
お手製粟玉の作り方はこちらを参考にして下さい。
ヒナが暴れないように手でしっかりと固定します。
胸を圧迫しないように、人差し指と中指の間にヒナの頭部を入れて軽く抑えます。
乾いた粟玉、またはむき餌をひとつまみします。
乾いた粟玉、またはむき餌をひとつまみして、ヒナの口元に持っていき、くちばしの間から食べさせるように与えます。
それを20〜30回くらい繰り返します。
初めは当然イヤがって口から吐き出しますが、100回やって1粒でも食べれば大成功。大人の餌を食べる第一歩になります。
この行動はできるだけ空いている時間に繰り返し行って下さい。
私は家族の協力で1〜2時間おきにこれを繰り返していました。
体を押さえられて暴れてしまうようなヒナには、まずは無理矢理押さえつけないで、皮付餌とむき餌をひとつまみずつ手のひらで混ぜて、それをヒナの目の前に見せるように近付けてみるといいでしょう。
このとき、できるだけ人間は爪を短く切っておきましょう。
場合によっては爪でヒナの皮膚を傷つけてしまうことがあります。
(私は爪を伸ばしすぎてヒナを傷つけてしまった経験有り(自爆))
餌を食べたかどうかは、そのうを見ればわかります。
そのうは鳥の胸部にあるので、水でそのう部分の羽根を少し濡らすとよく見えます。
他に首筋でもそのうが見えますが、胸部のほうが判断しやすいでしょう。
ヒナの入っている籠には、むき餌と皮付餌(カナリアシードを少し多め)をまいておくといいでしょう。
鳥は拾い食いの習性があるので、それを利用するために床にまいておくとさし餌卒業が早くなります。
もしペットショップで「粟の穂」が売っていたら、それを与えてもいいでしょう。
初めはオモチャにして食べようとはしませんが、次第にそれが食べ物だと分かり、食べてくれるようになります。
さし餌中に「フォーミュラ3」を与えていたヒナは、皮付餌と一緒に「ペレット」を入れておくと食べることが多いようです。
ちなみに我が家の場合は籠の床にむき餌をまき、餌箱に皮付餌とひとつまみのペレットを入れています。(写真参照)
うちのオカメたちは麻の実が好きなので、それも少しだけ与えていました。
粟穂は巣立ち用の大人の籠の中に入れています。
籠の中は常に24時間28〜30度に保温しましょう。
特にヒナは冬の急激な温度の変化によって体調を崩しがちになるので十分気をつけて下さい。
(籠の保温はヒナと病鳥のときだけです。巣立ちした健康な成鳥には過保護になる必要はありません)
もし、ヒナの他にすでに大人になった先輩鳥がいるのであれば、先輩鳥を先生にさせて、先輩鳥と一緒に皮付餌を食べさせると、見よう見まねで皮付餌を口にして、そのまま皮をむいて食べることがあります。
しかし、これは相性が良ければの話。
相性の悪い先輩鳥とは、籠を並べて籠越しで 皮付餌を食べているところを見せてあげると良いでしょう。
間違っても相性の悪い先輩鳥と一緒に同じ餌箱で食べさせようなんて思ってはいけません。
餌の取り合いでケンカになり、最悪の場合流血沙汰になります。
上記のさし餌切り替えを行う場合、さし餌は一日2回、昼・夜に与えるといいでしょう。(できれば腹八分くらい)
鳥は朝はあまり餌を食べない性質なので、一日2回の場合、朝のさし餌は薦めません。
昼と夜はさし餌にして、残りの時間帯は大人の餌を食べる手助けをしてあげましょう。
これを完全に大人の餌に切り替わるまで毎日繰り返して下さい。
うまくいけば、昼と夜のさし餌が昼(または夜)だけになり、自然とさし餌を拒否するようになり、完全に大人の餌を食べるようになります。
すでに大人の年齢に達しているけれど、病気(トリコモナス、カンジダ等)になって体重があまり増えていなくて、まださし餌中…という闘病中のヒナがいると思います。
(特にオカメインコはトリコモナスが多い(-_-;))
この場合、さし餌切り替えよりも体重増加を優先させましょう。
闘病中は1gの体重が生死を左右することもあります。
まずは体力をつけるために、さし餌を継続しましょう。
★毎日の体重チェックを習慣づけよう!!★
これはヒナが一人前の大人になってからも続けるべきことなのですが、そのうチェックだけではエサを食べているかの判断は難しいと思います。
鳥は病気になるとそれを悟られまいとする習性があり、気がついたときには重傷で手遅れ…ということがよくあります。
体重の減少は病気の早期発見になります。
まずはペットの体重を把握しておきましょう。そしてそれをふまえた上で、体重測定を定期的に行いましょう。
急激な体重減少はなんらかの病気になっていることが多いです。
できれば毎日のほうがいいのですが、それが無理であれば、気が付いたときにできるだけ体重測定をしておきましょう。
鳥たちの平均体重は下記のとおりです。
文鳥の平均体重・・・20〜25g前後
セキセイインコの平均体重・・・30〜35g前後
ボタンインコの平均体重・・・40〜45g前後
コザクラインコの平均体重・・・45〜50g前後
オカメインコの平均体重・・・80〜100g前後
しかし、上記の平均体重はあくまで健康面でもしっかりとした体格の子を示しています。
なかには骨格の小さい子もいますので、動物病院の健康診断で骨格の小さい大きいを聞いておいたほうがいいでしょう。
骨格の小さい子はこの平均体重以下でも問題ない子もいます。
ちなみに我が家のオカメインコのハルとオーちゃんは骨格が小さいので、75〜85gをキープするよう言われています。
★育雛(育児)はマニュアルどおりにいかない!!★
ヒナのさし餌が卒業できるのは、生後1ヶ月半〜2ヶ月が理想的です。
しかし、オカメインコの場合は甘ったれが多く、なかなかさし餌から卒業できない子がいます。
小鳥専門誌や他の方の話を聞いて、自分が育てているヒナがなかなかさし餌を卒業できないことに「なんでうちの子だけさし餌の切り替えが遅いんだろう」と悩むことがあるかもしれません。
しかし、人間に個人差があるように鳥にも個体差はあると思います。
「本に書いてあったから、うちの子もそうさせなくちゃいけない」と神経質になるのは、ヒナにとっては逆効果なときもあります。
専門誌等の情報はとても大切だと思います。
しかし、専門誌と同じ飼育ではなく、専門誌を参考にした自分自身の飼育方法を築き上げることが本当に大切なことだと思います。
健康体のヒナが生後半年をすぎてもさし餌が卒業できないのは問題ですが、闘病中や甘ったれ等、それぞれの理由で多少さし餌が遅れてしまっても焦ることはありません。
本やその他の情報の型枠にとらわれないで「人様は人様、うちはうち」と割り切って育ててみて下さい。
「本にはそう書いてあるのに…」と専門誌を片手に悩んでいる方、頭でっかちのマニュアル・ママ(パパ)になっていませんか??
鳥に限ったことではありませんが、育児は100%マニュアルどおりにいきません。
マニュアルとちょっとでも違うからといって神経質になるのはやめましょう。
本ですべてを理解するのではなく、自分自身の肌でヒナの気持ちを感じ取って理解してやって下さい。
ちなみに我が家のオカメインコのハル(パールパイドオカメ)は、ヒナのときにトリコモナス+カビ+栄養失調で平均体重以下(当時40gしかなかった(号泣))だったので、さし餌がなかなか止められず、完全にさし餌が卒業したのは生後5ヶ月です。(自爆)
オーちゃんも、某ペットショップでの栄養失調による体重激減(当時50gしかなかった(号泣))が原因で、さし餌を卒業したのは生後5ヶ月です。(連鎖爆)
それでも、今ではとても元気に部屋の中で暴れ回っています。(^.^;)
全国のさし餌卒業に悩んでいる飼い主の皆様、まずは焦らないことです。
焦った気持ちで育てれば、ヒナも不安になります。
焦らず、慌てず、飼い主ではなくヒナのペースに合わせて切り替えをするのがベストです。
がんばって下さいね!!
それでもどーしても不安だったら、私に不安なんですメールでも出して下さい。応援しますよ。(^_^)
飼っている鳥に関する質問メールを送る方は、その鳥の年齢・体重・家に迎えてからの日数・餌の与え方を詳しく書いてください。