9日目                 出会い  お接待

2017年4月22日   晴     6:49〜17:24   38.6Km    58,769歩    BI 土佐

浦戸大橋を渡る

久しぶりにホテルで朝食を摂ってゆっくりと6:50頃出発した。難所もないし、距離も短いと思ったからである。最初の31番に向かう登りで、私の判断に誤りのあることを体に感じた。毎日、日の出前に歩き始めて体を慣らしてきたのが、7時ごろから歩き始めると、体は敏感で、すぐに疲れを感じだす。31番のある五台山は僅か百数十mの高さだが、勾配がきつかったと思う。境内に到着したのは8時頃である。
途中、牧野植物園内を通過するが、表示がわかりにくい。昨日、一昨日とホテルが同じだったと思われる人とほぼ、同時に31番の境内前に出たが植物園のゲートがあり、警備の方にお願いしてゲートを開けてもらう。二人ともどこかで道を間違えたのである。この方にサイン貰う。岡崎の人だった。
植物学者牧野富太郎博士を記念した植物園だが、楽しむ余裕はなかった。立地条件からして高知市民の絶好の行楽地と思える。
全国的には鯉のぼりと吹き流しなどが多いと思うが、高知には鯉のぼりと同時に大漁旗のような長方形の幟を飾る風習があった。この名前をどこかで目にしたが、思い出せない。
幕末の坂本龍馬、中岡慎太郎、武市半平太が生まれ育った高知の桂浜を通過する。
高知港がある浦戸湾を横断するには無料フェリーと浦戸橋がある。私は遠回りだが待ち時間のない橋を選択した。ステップアップした歩道はあるが、横を通過する自動車はかなりの高速である。歩道幅は75cmしかなく、ランナーとのすれ違いや自転車走行は無理の様である。高知港に入出港する船舶のために橋の中央部はかなり高くなっている。橋への取りつき部分の表示はないのか見落としたのか、戸惑いながら遍路表示のある道に合流した。渡り終えてしばらくして振り返ると浦戸大橋の勇姿が美しかった。仁淀川から望む山並みはさほど高くなく、開放的な光景である。
高知自動車道と交差して、山の中腹につづら折りの道路と寺院らしき建物が見える。35番清滝寺である。今日の札所は平地が中心だが、最初と最後は山登りである。
今日の宿は高知市の中心街、市役所の近くである。