7日目                 出会い  お接待

2017年4月20日   曇り     6:13〜17:58   45.0Km    70,328歩    BH 弁長
 デジカメを調達
6時に朝食後すぐに26番に向け出立する。S氏はまだ旅装を整えていなかったので、数十分は遅れたようである。登りの遅い私はいち早く歩き始める。今日の前座とも言える26番で足慣らしをして、27番に向かう途中にS氏が追い付いてきた。今日はお互いに急ぐ理由がある。
彼は安芸駅より10Km先に宿を予約しているという。私は安芸市内でデジカメを買う都合がある。合流後は海岸線の平坦地でもあり、私がペースメーカーになり、引っ張る。時折交代する。
12時ごろ、前日の宿の姉妹店、とうの浜に到着する。二人で競い合っての好結果である。(S氏はこのハイピッチが原因で、その後足を痛めたことを知る)私はここで昼食を摂ってから27番に参る。彼は荷物を預けてすぐに登り始める。多分、もう会えないと思った私は写真を撮らせてもらい、握手して別れた。27番では団体のツアーが先を歩いていた。サインを貰ったのは神奈川の人だった。お遍路は神奈川の人が一番多いとも聞いていたが、サインを貰ったのは初めてである。私よりは高齢で一人旅である。
27番の長い参道を下る途中で、昨日25番でサインを貰った婦人に追いつく。今日は28番まで行くというので、驚いたが、彼女らは電車やバスの公共交通機関を利用しながら、歩いているそうだ。昨日、丁寧にサインを戴いたことが嬉しくて、そのことを伝えるとやはり、最初は戸惑ったそうである。男には計り知れない障壁があるようだ。そうは言っても嫌ならばいやとはっきり断って、おざなりなサインはやめて欲しいと思うのは身勝手だろうか。しばらく自問して歩くことがあった。
道中で、量販店の有無を尋ね、ケーズデンキとヤマダ電機があることを知る。その人はヤマダ電機は行ったことはないが、ケーズデンキは大きいと言っていた。海岸線を進むうち遠くに見慣れたケーズデンキの看板が目につく。先にケーズデンキがあったので、店内へ入る。我々が知るケーズデンキに比べると広さも品揃えも不十分であるが、一通りの電化製品は揃っている。1万円台で買える機種は2機種しかなかったので、迷うこともなく軽めのソニー製を購入した。後で分かったが4年前の製品である。
カメラのセットアップ位何でもないが、この時は機械音痴の老人を装った。『旅先でカメラが故障して困っている。すぐに使えるようにしてください』と依頼した。快く引き受けてくれたが、取敢えず充電しないとセットアップができないので、店内で待機することになった。
宿は土佐東街道に面し、安芸市の中心部だが、食事を出来る店は意外に少なかった。
数日、長丁場が続いていいるが、明日も50Km弱である