結願です | ||||||
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いよいよ結願の朝である。同宿の外人は一人で早く出発していた。朝食は愛知の二人と私の3人である。もう一人の女体山越えに挑む同宿者は遅い出発だという。 3人で一緒に出たが、一人はコンビニにより、しばらく二人で歩く。坂道にかかるとYさんが先行して、どんどん離されます。途中で、先行した外人が休憩所で休んでいました。外人はYさんのことを軽快でモンキーのようだと称したそうです。Yさんから聞きましたが、確かに言いえています。8時過ぎに前山遍路センターに着き、しばらく休憩した後、Yさんと一緒に出発しました。しばらくはダンプの往来が激しい道です。カーブも多いので注意が必要です。遍路センターの方からも気をつけるように言われたコースです。県道に合流し、更に国道に合流すると、勾配も緩やかで歩きやすい道です。88番では一足早く到着したYさんがおり、写真を撮ってもらい別れました。彼は白鳥温泉に泊まるそうです。私はこの後、阿波市に下り、出発地の板東駅に戻り、明日徳島から夜行バスで東京に向かいます。 今日の宿は、どこにするか、この時点では決めていませんでした。 緩やかな下りを目標を失った感じで淡々と歩きます。宿屋の看板が何軒か出てきます。“うどん亭 旅館八幡”とうどん屋が経営している旅館のようです。すぐに予約しました。 うどん亭と同じ敷地にビジネスホテル八幡がある。私が予約したのは旅館八幡である。チャイムを押すと係員が来て、旅館八幡の方へ案内してくれた。3つ経営しているようだ。地元の人達が会合などで使用するらしくこの日も、大変混雑していました。 浴場は5時からと言うので、しばらく待ったが、大きめの浴槽でリラックスできた。浴場でも食事でも一緒になった長野の老人は、親しみやすく、ニコニコと話す好々爺である。明日は11番の麓に泊るそうだ。私が一日で歩いた行程を3日掛けることになる。そのようにゆっくりと旅を出来るのも一種の大物である。それだけ出会える人も増え、四国の風土に触れる機会も増える訳である。計画を立てると、効率よく、確実にと言うのは、私自身も気づいている企業戦士の職業病である。 食事は質、量ともに大満足である。特に鯛の刺身はコリコリと美味しかった。 明日は確実に雨のようだ。出発地の板東駅に向かうか、更に徳島駅を目指すか、最初から徳島駅に向かうか、迷っている。取りあえず、板東駅に向かうことにした。 出発時の計画では、結願まで26日の計画であった。これまでの自分自身の経験から、いつも通りに立案した結果である。勿論山道が多いことも考慮したつもりである。以前から入手している日数に比べて、早いのはわかっていた。どこかで計画から遅れるが、30日で結願すれば良いと思っていた。 理由は万歩計のメモリー機能が30日しかないからである。出来れば28日にしたいとも思っていた。 こちらの理由は、28が私の守り本尊お不動様に所縁の数字だからです。残念ながら一日遅れました。かって、東海自然歩道を何回にも分けて完歩したとき、最終日は偶然にも観音様所縁の33日目でした。そんなこともあって、四国は28日だと素晴らしいと思っていました。 |
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