25日目                 出会い  お接待

2017年5月8日   晴     4:14〜16:30   39.2Km    74,636歩    民宿 おおひら
 讃岐入り
   
   
今日はいよいよ、讃岐入りである。この日の難所に備えて日程変更をしたのである。三角寺と雲辺寺をクリアしなければならない。
65番を過ぎて、ゆらぎ休憩所で野宿をした外人カップルの女性が、ここで眠ったと言うゼスチャーを道路越しにしてくれました。外国人には人懐こい人が多いと思います。日本人ならば、絶対に見知らぬ人にそんなメッセージを送りません。
少し進んだ別格の、椿堂の近くで逆打ちの人と出会い、しばらく話す。神戸の人で一国参りをしていて伊予三島から帰るそうだ。話をしていると、すぐ近所の方がチオビタをお接待してくれました。暑くなってきたので、その場で戴き、ビンも回収してもらいました。しばらく都市部が続いたせいか、久しぶりのお接待のような気がします。
10時過ぎに愛媛と徳島の県境をクリア。地元の人は県境と言わず、峠名に因んで境目と言うそうです。もう少し先の愛媛と香川の県境は県境と言うそうです。曼荼峠の少し前が三県県境で山並みが続きます。雲辺寺はまだ7Kmほどあります。
連休が明けて日本人が減ったためか、非常に外人お遍路が目立ちます。雲辺寺境内で食事をしていたカップルに話しかけたらオランダ人だった。昨日のオランダ人学生ボリス バン ムルズのこともご存知でした。66番から下ってくる途中で休憩していたカップルもオランダ人だった。あまりにオランダ人が多いのでどうしてかを尋ねた。『知らない』と返ってきたが、彼は『歩くことと自然が楽しい』と言っていた。旅のスケールの大きさにもびっくりした。三ヶ月の予定らしい。最初の一ケ月は日本国内旅行、二ヶ月は四国遍路の計画です。66番に在った五百羅漢のような仏像はちょっと異様でした。
66番を下りきって、人気の民宿青空屋があった。ここに予約するのも良かったが、少しでも先へと67番に隣接する民宿を取りました。下って最初の休憩所に寄ると、外人がいました。66番でロープウエーの乗り場を聞かれた外人だった。確かにどこのお寺でもロープウエーの乗り場は歩き遍路にはわかりにくい。これまでいくつもロープウエーのある札所はあったが、駅舎もロープウエーも見たことがない。
香川県に入って目立つのは溜池と丁石地蔵である。道路や住宅地の整備のために移動されたのでしょう。同じ位置に二つの丁石地蔵が並んでいる場所がありました。どちらも二十数丁だが、風化して判読できませんでした。
民宿の名前『おおひら』と言えば、地元出身の大平元首相を思い出した。彼もこの近くの出身かどうかは尋ねませんでした。
食事は宿泊者が一緒で情報交換をしながら楽しかったです。毎年来る人、2年に一回来る人、別格だけ廻る人など、様々な遍路を楽しんでいる。宿屋の話では、さかえ屋、清〇屋、金〇屋は評判の悪いことで有名でした。さかえ屋は体験しているので、実名を出せますが、他は人の話なので伏字にしました。ある宿の女将さんは金〇屋は代も変わっているので、悪評が可哀そうだとも言っていました。