12日目                 出会い  お接待

2017年4月25日   雨     4:45〜16:04   42.4Km    75,709歩    民宿 久百々
 写真がない
海辺に近く、波の音が心地よい。昨日と打って変わって今日は海岸線の旅だ。初めて札所の一日となる。日の出のスポットに通り合わせることも期待したい。
気持ちよく出発したが、雲行きが怪しくなり日の出はおろか小雨がパラパラ、そのうちに本降りになったり小雨になったりの繰り返しである。伊豆田トンネルを抜けた後は晴れ上がったような空になったので雨支度を完全に解く。それでも宿近くで少しぱらついた。
絶景の四万十川では写真を撮れる状態ではなかったが、伊豆田トンネル以降は何枚か撮れた。帰宅後に写真を整理していて、当日の写真が一枚もないことに気づく。何かミスをして消去したのだろう。これも老齢化の証。その時に気づきそうなものである。『ないものはない』諦めるしかない。
今日は札所が一つもないく、道中歩き遍路の人とも出会わなかった。ママチャリの遍路らしき女性には追い抜かれた。宿屋近くで二人を見かけたが、一人はコンビニに消え、一人は他所に消えた。宿があるのだろう。気がつけば、今日は一銭も使っていない。熱くないので自販機のお世話にならなかった。お昼も食べていない。普段から歩いているときはあまり食べたくないのだが、今日は雨が降っていたこともあり、適当な店もなかった。携行しているパンもリュックから出すのが面倒で、食べずに終わった。
今日も道案内の表示が不適切だったったり、不安だったりで、山道に入るのは避けた。
ここの宿は連泊と決めて早くから予約しておいた。そして、自宅から宅急便で必要なものを送るように家内に指示をしておき、届いていた。中味は替えズボンや下着、ポンチョ、追加の漢方薬などである。そして、不要になったものを送り返す。雨でダメになったデジカメも僅かな期待で復旧するかもしれないので、送り返した。
夕食は私を含め4人、全て一人旅である。大阪の女性はママチャリでトライ、道中で追い越された方でした。名古屋の若者は毎日20Kmくらいのペースで歩いているそうだ。ゆっくり歩けば、それだけ出会いも増え、地元を深く味わえるわけである。車より歩き、早く歩く旅よりゆっくり歩く旅に醍醐味があるのが理解できる。それなのにどうして私は、先へ先へと急ぐのか自分でもわからない。
もう一人の同宿者は長浜の人で寡黙なのが印象に残る。
男3人は連泊である。明日は38番を戻り打ちして、この宿に戻るのである。朝食は5:30に準備してくれると言う。こんなに早く朝食を対応してくれる宿はこれまでの経験ではない。毎年100泊位しているが、皆無である。おにぎりやお弁当を準備してくれる宿には感謝していたが、それ以上に感激である。