MORI Hiroshi's Floating Factory
Model Railroad Workshop

<機関車製作部>

「子供の科学」読者のためのガイド


/☆Go Back to the top of Akubi Light Railway☆/
/☆Go to 2019☆/
/☆Go to 2020☆/
/☆Go to 2022☆/
2021年1月号〜12月号

<2021年12月号>

連載第33回は、鉄道模型のゲージについてでした。NゲージやHOゲージという呼称はもともと、線路の幅だけではなく、スケールまでも含めた規格でした。しかし、ナローゲージなど(同じスケールでもゲージが異なる模型)が多くなってきた最近では、NスケールやHOスケールと縮小率に限って呼ぶようになり、「ゲージ」は単に線路の幅を示す言葉になりつつあります。欠伸軽便の庭園鉄道は5インチゲージです。5インチゲージの一般的なスケールは1/12ですが、欠伸軽便はナローゲージ中心なので1/6〜1/4と大きめのスケールを採用しています。今回の動画では、5インチゲージ未満の小さなゲージをご紹介しましょう。

最初は、1番ゲージと呼ばれるサイズ。これは45mmゲージの線路を走り、スケールは1/32です。この電気機関車は、バッテリィで走るラジコン仕様。昔は、1番ゲージ、2番ゲージ、3番ゲージが、鉄道模型の主流でした。このうち1番ゲージが最小のゲージだったのですが、さらに小さいものが登場して、これが0番、つまりOゲージになりました。

こちらの動画にはいろいろ登場します。最初の緑のクロコダイルは、Gスケール(1/25で45mmゲージ)。2つめの動画は、フライングバナナと呼ばれるイギリスのレールカーで、これがOゲージ(1/48で32mmゲージ)です。木製の自作品で電池とモータで走っています。3番めの緑の電機は、Gスケール。そのあとは、ほとんどナローゲージです。すべてレールから集電しているのではなく、バッテリィを搭載して走ります。

最後は、HOゲージ(1/87スケール、16.5mmゲージ)の機関車ですが、なんと、このサイズでは非常に珍しいライブスチーム(ガス焚き)です。HOゲージというのは、1/87スケールの模型を指す用語なので、日本で一般的な1/80スケールの模型はHOゲージではありません(でも、何故かHOゲージと呼ばれていますが)。

<2021年11月号>

連載第32回は、初歩の金属工作ということで、主に必要な工具について説明しました。今回も残念ながら、関連の動画はありません。どうしてかというと、一人ですべてやっているので、工作している最中に動画を撮ることができないのです。というわけで、最近製作した、39号機ガスメカニカルの動画をご紹介します。これは、金属(主に鉄)を使って作りました。サイズに切って、穴をあけて、ネジとナットで固定する、という作業の繰返しによって出来上がります。

最初は、仮にシャーシを組み、エンジンで動輪を駆動して、試験をしました。軽いためスリップすること、ギア比は一度変更して、高く設定しましたが、このくらいでちょうど良いことがわかりました。

次の動画では、ボディの金属工作がだいたい終わった頃の試験走行です。このような塗装まえの状態を生地完成などといいます。最終的なチェックをして、問題がなければ、塗装となるわけです。塗装後に修正をすると、塗装をし直さなければならなくなるので、この段階で入念に確認をします。

最後は、塗装して完成したあとの動画です。今回の動画はいずれも、ただ走っている(運転している)ところですが、実際には、作っている時間がとても楽しいものです。動画はどうしても走行シーンばかりになりますが、時間としては、95%以上が工作をしている時間なのです。

<2021年10月号>

連載第31回は、トンネルの作り方についてでした。残念ながら、トンネル工事の動画はありません。ここでは、トンネルの内部を通過するときの動画をご紹介しましょう。

周囲のどの方向もすべて撮影ができる魚眼レンズを装備したカメラを使って撮影し、その映像をソフト的に処理したものです。どこに視点を置くかを撮影のあと自由に設定できます。長い棒の先にカメラを取り付けて撮影していますが、その棒はソフト的に処理され、映像では見えなくなっているので、まるでドローンで撮影したような動画になります。

次の動画も、同じカメラで撮影したものです。棒の長さが4m以上あるので、運転しながらトンネルを通過するのは注意が必要でした。この魚眼レンズのカメラは、今では防犯カメラやドライブレコーダなどで一般的になりましたね。

最後は、普通のカメラで撮影した映像です。人が乗って運転をする5インチゲージですが、このように列車をフリーで走らせると、大きな鉄道模型のような具合になります。乗って楽しむのとは別の視点になり、(一般の鉄道模型では当たり前の光景が)かえって新鮮な雰囲気となります。

<2021年9月号>

連載第30回は、スターリングエンジンでした。スチームエンジンが水を熱するのに対して、スターリングエンジンは空気を熱して作動します。ボイラがないため比較的軽量で、火を点けるとすぐに(30秒くらいで)動くことがメリットです。

最初は、イギリスのモデルエンジニア誌に掲載された図面のとおりに製作したスターリングエンジンの機関車。45mmゲージ、ガス焚き。動画の前半は、調整中。かなり手こずりました。なんとか走るようにはなったものの、コースを1周くらいしかできませんでした。

同じ図面を基に製作した機関車。こちらは、大阪の佐藤氏(という工作の達人)に預けて、アドバイスや修正をお願いしました。シリンダをボアアップして、エンジンのパワーを増す改良が施されたため、この動画のように力強く貨車を引くこともでき、かなりのスピードで走るようになりました。

次は、ドイツの製品。アルコールランプでシリンダを温め、走行します。プーリィで減速しているので、ゆっくりと走ります。これくらいのスピードにしてようやく実用になる、ということ。

最後は、スターリングエンジンの多気筒型。後部にガスのバーナがあって、シリンダを加熱しています。観賞用の模型で、模型などの動力には不向き。プロペラが回るというだけで、力はありません。指でプロペラを簡単に止められます。

<2021年8月号>

連載第29回は、オシレーチングエンジン(首振りエンジン)について。このタイプのエンジンは、手軽で製作しやすく、またメンテナンスも簡単なので、非常に多くの模型で使われています。実物サイズでは存在しないため、スケールモデルではなくなりますが、それでも、眺めていて楽しく、おもちゃっぽい魅力があります。欠伸軽便の32mm、45mmゲージのライブスチームモデルの半分近くが、オシレーチングエンジンを搭載したものです。数でいうと200台近くあり、動画も非常に沢山アップしています。以下に、その中から5つだけ紹介しましょう。いずれも、シリンダの「首振り」運動に注目。

1つめは、記事に写真を掲載したもので、機関車ではなく自動車の模型。フロントに2気筒V型エンジンを搭載した3輪自動車です。動画は、塗装に使う小型コンプレッサによる空気圧でオシレーチングエンジンを動かしています。

2つめも、記事に写真を掲載した機関車。サイドに2気筒オシレーチングエンジンを搭載し、前後の動輪を駆動する珍しい機構の機関車です。燃料はブタンガス。動画では、ボディを作るまえの試験走行の様子です。

3つめは、製品として購入した機関車で、クリケットという名で親しまれている単気筒エンジンの変わり種です。前後の動輪へはギアで伝動しています。これも燃料はブタンガス。

次は自作の機関車。アルコールが燃料です。オシレーチングエンジンの動きがよくわかります。一人前に蒸気機関車のシュッシュッという音が楽しまめす。

最後は、シェイという種類の機関車のモデル。2気筒のエンジンをサイドに搭載し、前後の台車へプロペラシャフトで伝動し、全動輪をベベルギアで駆動します。燃料はブタンガス。

<2021年7月号>

連載第28回は、非動力車、つまり機関車以外の車両でした。動力がないので、比較的簡単に作れますが、重量物をのせる車両は、強度を考えなければなりません。特に、人が乗るトレーラは安全性の確保が重要です。非動力車が沢山走っている長編成の動画を選びました。

1つめは、京福テキ6に引かれている貨物列車です。ホーンをラジコンで鳴らす装置を取り付けたあとなので、何度もホーンを鳴らしています。

2つめは、AB10とAB20の重連列車ですが、重量物を工事現場まで運んでいる様子です。この2台の機関車は、単独でも運行しますが、重連にすればパワーも倍増です。

最後は、AD67が牽引する7両編成の混合列車(客車と貨物が混ざっている列車のこと)。このように複数の車両を連結させると、運転しているときの走行音も雰囲気満点となります。


<2021年6月号>

連載第27回は、流線型の機関車でした。今回は関連の動画が沢山あります。それらの一部をご紹介します。

1つめは、アメリカの流線型蒸気機関車、ペンシルバニア鉄道のT1です。ご覧のとおり、片側に2基ずつシリンダがあり、4気筒で動輪4軸を駆動します(マレー式のように見えますが、4軸ともシャーシに固定されているので、D型と同じ)。先進的なデザインが特徴で人気があります。この模型は、アキュクラフトというメーカのもので、1番ゲージ(1/32スケール、45mmゲージ)。アルコールを燃料として走るライブスチームです。

2つめは、5機のライブスチームが登場する動画。その1番めが、流線型の蒸気機関車、ドイツのBR05です。ピンクっぽい赤いボディも、実機と同じです。模型は、オシレーチングエンジン1気筒でギアダウンして走るメカニズムのため、速度はゆっくりです。燃料はブタンガス。1番ゲージのスケールモデルです。このボディは、薄いアルミいたを加工し、瞬間接着剤で貼り付けて作りました。それ以外の4機も、すべてライブスチームです(3番めに出てくる青い機関車は、ガーラットという珍しい機構のものです)。

最後は、高速実験者の動画。タミヤのモータ付きギアボックスと乾電池2本で走ります。これ以上速いと、半径3mのカーブで脱線してしまう、ほとんど限界の速度です。


<2021年5月号>

連載第26回は、保線作業についてでした。またしても、動画として適当なものがありません。そこで、ずっと以前の、まだ短い路線が開通したばかりの欠伸軽便鉄道や、線路の延長工事をした直後の動画をご紹介します。

1つめは、10年まえのものです。森の中に線路を敷き始めた当時のもの。走っているのはAB20とAB10の重連列車で、いずれもボール紙で車体を作った機関車。盛り土で線路を高くする工事が終わったばかりでした。

2つめは、8年まえのもの。新しい路線を開通させたばかりの試験走行の様子。路盤は、線路の下に石を詰め、そこに土をいれて締め固めたものです(動画の1分20秒くらいから、鉄橋を2回渡る辺り)。機関車は28号機のホィットコム。この機関車は金属製です。


<2021年4月号>

連載第25回は、ポイントについてでした。これも、動画として適当なものがありません。思い切って庭園鉄道から離れ、ビラーバーン(Biller Bahn)というドイツのレトロなおもちゃをご紹介します。これは、ゼンマイで動く機関車で遊ぶ鉄道模型でした(のちに電動車両も発売)。線路はほぼHOゲージと同じ。スケールはOゲージに近く、つまり、ナローゲージのOn30といえます。ナローゲージを世界に普及させたのは、有名なエガーバーン(Egger Bahn)ですが、この先駆けとなったものがビラーバーンなのです。

まず、ポイントを手動で切り替えて、遊ぶ様子の動画をご紹介しましょう。この機関車は電動(電池搭載)です。

そして、こちらは、ゼンマイの機関車です。機関車の上部のボタンを押すことで、走行や停止を操作します。走行方向も切り換えられます。


<2021年3月号>

連載は、今回でまる2年となりました。連載第24回は、自動運転について。残念ながら、まだ実現していないので適当な動画がありません。過去にご紹介した動画と重複しますが、ラジコンで運転する車両や信号機システムの様子がわかる動画を以下に挙げます。

1つめの動画では、10号機カメラボーイ(フリーランスの小型レールバス)です。車内にカメラが装備され、そのカメラを上下左右に動かすことができます。この映像を電波で発信し、室内で運転をします。実際に車両に乗り込んで運転しているような感覚が得られます。

上記のカメラボーイをラジコンで運転しながら、後続の列車に乗って撮影した動画。これは、信号機の作動を確認する点検作業の一環です。

この冬に撮影した動画です。気温は氷点下10℃でした。雪は、さらさらとした粉雪が夜に少し降りますが、積もるようなことは滅多にありません(数年に1度くらいです)。欠伸軽便はオールシーズンで運行しています。


<2021年2月号>

連載第23回は、線路計画について。これも、動画になりにくい題材です。既に沢山アップしている(庭園内を列車が走る)動画を見ていただいて、線路配置を想像してもらうしかありません。ところで、今回は「追伸」として、机上電車製作所の銚子電鉄デキ3をご紹介しました。そこで、それらの動画を3つ以下にリンクしておきます。製作過程の詳細は、欠伸軽便のブログに多くの写真と説明がありますので、そちらを参考にして下さい(小さい方のデキ3は昨年8月1日〜9月9日に、大きい方は9月27日〜11月7日に記事があります)。

1つめの動画では、木製の気動車が最初に出てきます。デキ3は後半です。これはGスケール(約24分の1)の小さい方のデキ3。タミヤのギアボックスと電池で走ります。ゲージは32mmで製作しました。

同じくGスケールのデキ3ですが、塗装が終了したあとの走行動画です。キットを組み立てたあと、各種のディテールパーツを制作して追加しました。塗装や、走行装置、ライトなどの電装に時間がかかりました。

その後、16分の1スケール(上の小さい方の1.5倍のサイズ)のデキ3を机上電車製作所の小泉氏にお願いし、特別にキットを作ってもらいました。それを組み立て、完成したときの動画です。同じくタミヤのギアボックスを使用していますが、車輪は旋盤で削り出しました。このデキ3は受信機やコントローラを組み込み、ラジコンとしました。実車がとても小型なので、サイズ的には、こちらの大きい方が、LGBなど、普通のGゲージの大きさに近いといえます。ゲージは45mmです。



<2021年1月号>

新年1月号からいきなりですが、連載第22回の連結器については、適当な動画がありませんでした。今回はパスしようかと考えましたが、特殊な連結方法である連接車が走っている動画をご紹介しておきます。

これは人が乗れる5インチゲージではなく、1番ゲージ(45mmゲージ)のゼファという有名な列車(ディーゼルカー)。この模型は、ラジコンのエンジンで発電機を回し、その電気を使ってモータで走るものです。


/☆Go Back to the top of Akubi Light Railway☆/
/☆Go to 2019☆/
/☆Go to 2020☆/
/☆Go to 2022☆/