MORI Hiroshi's Floating Factory
Model Railroad Workshop

<機関車製作部>

「子供の科学」読者のためのガイド


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 2019年4月号から、「子供の科学」で、「欠伸軽便鉄道通信 森博嗣のトコトンものづくりライフ」の連載が始まりました。このページでは、連載内容に関連する動画をご紹介していきます。

 なにしろ、もう20年近く欠伸軽便鉄道の活動の様子をネットにアップしてきましたので、新しくここへ見にこられた方は、どこから見れば良いのかわからないと思います。動画だけでも500以上ありますし、レポートなどの写真や説明文も膨大な量です。ちなみに、書籍になっているものが5冊ありますが、これらはこの当ウェブサイトで、ほぼ今も見られると思います。

<関連サイト>
欠伸軽便鉄道のホームページ:在籍車両や、約20年間のレポートを、ここから読むことができます。かつては1カ月に何回も更新され、工作の途中経過がアップされていましたが、のちに月刊配信となり、最近では1年に1回となりました。

欠伸軽便のブログ:古い記事は削除されていますが、ここ2年ほどは見られます。ほぼ毎日写真や動画を紹介しています。

欠伸軽便の動画チャンネル:動画はここから見ることができます。もの凄く量が多いので、古いものは見つけにくいかと思います。

「子供の科学」のウェブサイト:KoKa Net!(コカねっと!)です。科学と理科が大好きな人は是非。


★新しいコンテンツほど上になります。
★「子供の科学」が発行されるごとに毎月更新していく予定です。
★2022/6/9更新。
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<2022年7月号>

連載第40回(最終回)は、欠伸軽便鉄道の展望ついてでした。今回は、欠伸軽便の代表的な動画を3つご紹介しましょう。

最初の動画は、14号機のポピンジャイ。蒸気機関車の形をしていますが、電動の機関車です。ほぼフルスクラッチ(全自作)で、身近な廃品(子供用バットや鍋の蓋など)を寄せ集めて作られています。

次の動画は、ライブスチームのシェイを運転しているところですが、なんと、シェイの重連。非常に珍しいと思います。片方(前機の20号機ピンクシェイ)はレギュレータの操作ができないので、ゆっくり走らせる程度に設定しておき、後方のシェイで速度をコントロールしました。一緒に乗っているのは、いろいろお世話になった工作の達人、大阪の佐藤隆一氏です。

3つめの動画は、33号機のAD67を運転しているところですが、長い棒の先に取り付けた全方向カメラで撮影し、撮影後にソフト的に視線を決めた映像。「大きいけれど赤ちゃん」と呼ばれていた現駅長と同乗して運転中。

3年と4カ月の間、御愛読ありがとうございました。

<2022年6月号>

連載第39回は、コンピュータ利用についてでした。安価で手軽なディバイスが各種出揃っていますので、鉄道模型に限らず、いろいろな方面でコンピュータを利用した工作や運転が楽しめる時代となりました。ただ、残念ながら、欠伸軽便鉄道は基本的にアナログです(そもそも、模型という存在がアナログですし)。今回も適当な動画はありません。掠っているとすれば、ジャイロモノレールの制御で使われたラズベリィ・パイと、最近HOゲージのメルクリンで試しているデジタル化くらいでしょうか。

最初の動画は、HOゲージのレイアウトの運転の様子。すべてメルクリンのデジタルです。ギャップを切ることなく、多数の列車を個別に運転することができます。また、サウンドも大きな魅力といえます。

次の動画は、ジャイロモノレールです。これは、ラズベリィ・パイを搭載した12号機。走行中は引き込んでいる脚(タイヤ)が、停止するときに両サイドに出る仕組みになっています。ジャイロは1基ですが、ゆっくりと走れば(ジャイロの軸が傾かずに済むため)、カーブも走行できます。

3つめの動画は、ラジコンのヘリコプタを庭園内の芝生で飛行させているところ。かなり大きな機体で重さは5kgほど。動力はエンジンではなくモータ(とバッテリィ)です。3つの脚を引き込みます。ヘリコプタの姿勢制御は、ジャイロによるセンサと、マイコンによる処理によって実現されています。


<2022年5月号>

連載第38回は、庭園外鉄道、つまり室内鉄道についてでした。鉄道模型では当たり前ですが、庭園鉄道を室内に引き込むのは、なかなか難しい面があります。その一番は、やはりスペースの問題でしょう。Gゲージくらいのサイズであれば、むしろ室内のレイアウトの方が多いと思いますが、乗用の5インチクラスでは、まず滅多にありません。

最初の動画は、記事でも紹介したガレージ内の2室を巡るエンドレス。AB20とAB10の重連列車が、外のヤードからガレージに入り、その後エンドレスを回ります。ガレージ内のターンテーブルなどを見ることができます。

次の動画は、やはりガレージ内を通過するAB20の列車。沢山の模型やおもちゃの間をすり抜けて、また外へ出ていきます。庭園鉄道の一部が、室内鉄道になっていました。

3つめの動画は、室内ではなく室外ですが、庭園ではなく、ウッドデッキの上に敷いた線路を走る場面。牽引している蒸気機関車は、17号機のJackです。このデッキに乗り上げ、デッキ上を30mほど走り、また庭園へ戻ります。


<2022年4月号>

連載第37回は、最も大切なテーマ、安全性についてでした。しかし、残念ながら安全性を示すような動画がありません。あまりに基本的すぎて、ビジュアルになりにくい課題でもあります。とにかく、頻繁に思い出して、努力を継続するしかありません。
というわけで、全然関係のない動画をご紹介することにしました。鉄道や飛行機などではない、珍しいおもちゃを3つほど取り上げます。

最初の動画は、ブルドーザタイプの除雪車です。これは電動で、ラジコンで操作をしています。5インチゲージの線路の除雪をしていますが、もちろんヤラセです。スコップでやったほうが効率的でしょう。

次の動画は、レーシングカー。しかし、昔からあるタイプのもの(中央に溝があって、その溝の両側から集電する機構)ではありません。複数の車をスマホでコントロールでき、車線を変えて追い抜くこともできます。アメリカのハイテクおもちゃです。

3つめの動画は、逆にローテクのレトロなおもちゃ。これはスチームエンジンで走るロードローラ。燃料はブタンガスですが、もともとはアルコールでした。このタイプのおもちゃは、100年もまえからありました。


<2022年3月号>

連載第36回は、フリーランスの魅力についてでした。常々、スケールモデル至上主義が日本の模型界に蔓延り過ぎているのでは、と感じていましたが、最近になって、ナローゲージを中心にフリーランスの製品が登場している様子で、ようやく成熟してきたかな、とも観察しています。
欠伸軽便鉄道は、ほぼフリーランスの世界です。スケールモデルもありますが、実物の再現に拘っているわけではなく、たまたま実機に好みの機種があったり、インスパイアされた結果にすぎません。今回ご紹介する動画は、そんな中でも、特別に変わったもの、いわゆる「ゲテモノ」の類です。「ゲテモノ」とは一般に、実在した変わり種の車両の意味ですが、ここでは、発想がユニークなフリーランスとして取り上げます。

最初の動画は、3つの機関車が登場します。
1)有名なイラストから模型化された蒸気機関車。これは7/8インチスケール。
2)青いハイスラは、イギリスの16mmスケールのサークル内で入賞した作品。牽引している車両も皆ユニークで、特に最後尾のカブースでは、透明カプセルの中に車掌の顔が見えます。
3)これは、ビスケットの缶を走らせたものです。以上、3つとも45mmゲージで、電池とモータで走行。

次の動画も沢山(10種)出てきます。
1)ゼンマイ駆動のディーゼル機関車で、完全なオリジナルデザイン(7/8インチスケール、32mmゲージ)。
2)Oゲージの電気機関車ですが、これもゼンマイのおもちゃ。
3)有名なモデラの井上昭雄氏からいただいたもの。Oゲージのゼンマイのおもちゃのレストアモデル。
4)1番ゲージの電気機関車で、モータと電池で走行。
5)黒いスチームトラム。これも、ブリキ製のフリーランスで、モータで走っています。
6)ビスケット缶のトラックを走らせたもの。
7)ピンクの電車は、日本製の古いブリキのおもちゃをレストアして、名鉄風にしたモデル。もちろん、モータと電池で走行。ライトはわざと豆電球にしました。
8)スケールモデルですが、少したわんでいるのが面白いトラム。これは知る人ぞ知る三浦モデルの製品(グラスファイバ製)。
9)黄色のリスボンのトラムもスケールモデル(ディスプレィモデルのキットを組み立て、走行できるように改造)。
10)極めつけのフリーランスで、これはアメリカで販売されていたブラスモデルの完成品です。このようなモデルが製品として発売されるのが「文化」というものでしょう。

3つめの動画も10種。
1)Gスケールのクロコダイル風フリーランスの大型凸電機、沢山車輪がありますが、走行装置はLGBのものを使用。上回りはアルミとプラ板でできています。
2)フライング・バナナと呼ばれるディーゼルカーのスケールモデル。Oゲージですが、電池を搭載して走らせました。ボディは木製。
3)スケールモデルっぽいのですが、半分フリーランスのGスケールのスイス電機。ボディはブラス製。
4)オレンジ色のディーゼルカーはフリーランス。16mmスケールです。
5)女性の運転士が横向きに座っているのは、7/8インチスケールの工業機関車。
6)その次は、エンジ色のレールバス。乗客が沢山窓から見えます。
7)レールバス。デフォルメされて可愛いスタイルです。
8)ポストマン・パットというTVの人形劇に登場するトラック(のおもちゃ)を改造したもの。運転士はもちろん、ポストマン・パットです。
9、10)キャンディ缶を走るようにしたもの。緑のレーシングカーと赤いセダンです。

このほかにも、沢山のフリーランスがあって、全部を紹介することは無理なので、代表的なものを以下に挙げておきます。電車みたいなスタイルなのにスチームエンジンで走るもの。トラックのようなフォルムの蒸気機関車、動輪が1つしかないシングルドライバ。そして、スターリングエンジンで走るおもちゃなどです。いずれも、アルコールやブタンガスを燃料にして走ります。



<2022年2月号>

連載第35回は、ナローゲージでした。欠伸軽便鉄道は基本的にナローゲージ指向なので、ほとんどの車両がナローゲージです。通常の5インチゲージが1/12スケールであるのに対して、欠伸軽便の5インチゲージの車両は1/4〜1/6で作られています。例外といえば、45mmゲージで登場する一部のライブスチーム(1番ゲージ)と、つい最近になって取り組んでいるメルクリンのHOゲージくらいかな、と思います。というわけで、どの動画もナローゲージなので、逆に選びにくい状況といえます。
今回は、ナローゲージと聞いて、多くの人が連想するはずの車両たちの動画をご紹介しましょう(走行音が大きいのでボリュームを下げた方がよろしいかと)。

1番めは、日本のライブメーカ、アスター製の木曽ボールドウィン(45mmゲージのライブスチーム)。かつて、日本の鉄道模型でナローゲージといえば、誰もがこの機関車を思い浮かべたことでしょう(本当は、日本の機関車の大部分がナローゲージなのですが)。僕が子供の頃、ナローゲージの車両はほとんど製品化されていませんでしたが、そんな中で唯一の例外がこの機関車でした(HOゲージでしたが)。

次は、ポータの亀の子として日本でも親しまれているサドルタンク。乗工舎のキットが発売され、80年代にナローゲージが少しずつ広まってきました。その象徴的な機関車でした。その後、バックマンがポータをOn30ゲージで発売し、世界中でブームになりました。動画は、45mmゲージのライブスチームです。

3つめは、1つめの同じく、木曽ボールドウィンで、こちらは5インチゲージ。運転しながら撮影したものです。この機関車は、1/6スケールで、10年ほどまえに自作したもの。のちにOSが3.5インチゲージで製品化しましたが、5インチゲージでの製品は、今のところありません。ボイラにはOSの既製品を使用しています。

最後は、5インチゲージのハンスレット2機。イギリスでナローゲージといえば、ハンスレットです。ハンスレットはメーカ名ですが、一番有名なのは小さなサドルタンク。この動画は、ボトムタンクとサドルタンクの2機を運転する様子です。機関車はいずれも1/4スケールです。このほか、欠伸軽便にはレディ・マドキャップという名のハンスレットも在籍しています。そちらの動画も並べておきましょう。


<2022年1月号>

連載第34回は、スケールについてでした。鉄道模型では、ゲージとスケールがしばしば混同して使われます。NゲージやHOゲージという呼称はNスケール、HOスケールの方が正しい場合があります。また、縮尺で表すスケールを、日本のように分数で表記することは世界的には少数派で、多くの場合、1フィートを何インチにするか(たとえば、1/12なら1インチスケール)、1フィートを何mmにするか(たとえば、1/87なら3.5mmスケール)で示します。
今回も、相応しい動画はありませんので、4種類のスケールの模型が動くところをご紹介しましょう。

1番めは、5インチゲージのワーゲンバス。これは、子供用の乗用玩具のボディを利用して作ったもの。サイズ的には1/4スケールか1/5スケールくらいだと思います。タイヤは飾りで地面から浮いています。動画はフリー走行させていますが、ぎりぎり1人の大人が乗ったトレーラを引ける程度の力。

次は、45mmゲージのレールカー、ディズニーのトロリィ、ゼンマイの機関車(これだけ32mmゲージ)、そして最後にトロリィカー。地面に敷いた線路を走っているものもあります。トロリィカーに乗っているフィギュアは、レジンキットで作ったもので、7/8インチスケール。つまり1インチスケールよりは少し小さい(分数では1/13.7)。しかも、漫画的にデフォルメされた人形なので、頭でっかちです。

3つめは、スタンダードゲージ(1/25スケール、57mmゲージ)です。このゲージは、日本では馴染みがなく、知らない人がほとんどでしょう。アメリカで親しまれていて、今でも新製品が出ていますが、古い伝統的なデフォルメを頑なに守っています。つまり、本物指向ではなく、おもちゃっぽさ、懐かしさが尊重されています(かといって、安くはないので、大人の趣味)。3線式で、Oゲージよりもひとまわり大きく、スケールとしてはGゲージと同じです。

最後は、10年以上まえの懐かしい映像。東京で開催された第10回JAMに参加したときの欠伸軽便の展示ブースの様子。一番外側を走っているのが、スタンダードゲージ。円形の線路は、外側が32mmゲージ、内側は45mmゲージです。会場は火気厳禁のため、ライブスチームのシェイは、コンプレッサから空気をチューブで送って走行させました。

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