バレエを始める編
始める年齢
一般にバレエを始める年齢は3~6歳くらいのようですが、本人の意思があれば10歳くらいでも十分に上達します。
動機・目的
始めるきっかけとしては、お母様たちの実際の話によりますと、
美しさで選ぶ
美しさの例 - お母様の憧れ
- お子さんがバレエに興味を持った/踊るのが好き
- 女の子らしい美しさ(姿勢や身のこなし)を身に付けさせたくて
美しさに関しては、言わずもがなでしょう。右のウエディングドレス姿をご覧ください。初期メンバーの一人、SNちゃんが送ってきてくれました。
運動のひとつとして選ぶ
- 体が硬いので
- 運動不足になりそうだったので
- リズム感がなさそうだったので
運動という視点でバレエのレッスンを見ると、骨の発育やインナーマッスルの発達を促す、リズムを持った全身の協調動作を促すという特徴があります。
この点や上に挙げたコメントだけを見ると新体操とあまり違いがないように見えますが、クラシック音楽がいつも傍にあり、静かで落ち着いた雰囲気の中でレッスンが行われるというという点で、新体操とは大きく違っています。
さらに、ありさわバレエの場合は、
- 体のことを考えている
その他
- グループワークを経験させたくて
- 楽器を主に習い、バレエは音楽を体感するためのツールとして
- アイドル志望
やや少数派になってきますが、面白い着眼点だと思います。さらに、ありさわバレエを選んだ理由として、次のようなものもありました。
- レッスンの雰囲気がよかった
- 勉強もするように言ってもらえるから
- 作品を見ていいと思ったので
- 先生が威張っていないので
ご提案
上に挙げた動機・目的に、ピンと来るものがあれば、バレエを始めてみられてはどうでしょうか。みなさん気負わずに楽しく始められています。
気軽に始めても、それでもずっと先には『バレエでしか手に入らないもの』、『ありさわバレエでしか手に入らないもの』がきっとあります。
バレエを続ける編 ~小4から中学生~
他のおけいこごと
バレエだけの子もいれば、他にもいろいろと習っている子もいます。どんなことを習っているのか、少しみてみましょう。
- ピアノ
- 習字
- 英会話
- そろばん
- くもん
- バイオリン
- 空手
- 剣道
- 囲碁
- 文化サークルの講座を次々と
ご提案
あれこれやりすぎて、お子さんがパンクしなければいいのですが…と思うケースが、ごく少数ですがありました。お子さんがいろいろなことをうまく身に付けていけるように、案配してあげてください。
トウシューズ~上達期
ありさわバレエでは、小4になるとトウシューズ導入のための足作りを行います。その後いよいよトウシューズの導入です。小5になるとクラスも中級に上がり、お母さんに連れられてきていた楽しいレッスンから、意識がすこしづつ変わり始めます。そして、トウシューズでの初舞台。これはソロ作品になります。
ここから、『上達期』と言ってもいいほどに大きく上達する時期に差し掛かっていきます。
ご提案
上達期を最大限に生かすために、レッスン回数も週2回、大きく上達したいときには週に3回のレッスンはほしいところで、本人の熱心さが重要な要素になります。
バレエと勉強との兼ね合い、バレエと部活動との兼ね合い、バレエと他のお稽古事との兼ね合いなど、いろいろな選択を余儀なくされる時期です。うまく取捨選択していきましょう。
ちなみに、『さだおか教室』は小5の3学期スタートです。
この頃の新入会
このころに入会してくるお子さんは、新体操の選手や、体のことを考えて私たちのもとを訪れる子が多くなります。少し具体例を出しましょう。
- 新体操をしていて、表現力をつけようと思った。
新体操で全国大会にコマを進めた生徒もいます。フィギュアスケートの子もいました。(昔は黒崎にスケートリンクがあったのです。)
- 足や股関節が痛くてバレエを辞めていたけれど、やっぱりバレエをしたかった。
体の使い方を修正して、十分に踊れるようになりました。今は舞台芸術を学べるアメリカの大学に留学しています。
- 偏平足の改善のために医師に薦められて。
舟状骨という骨がずれてきていたのですが、足底の固有筋を強化し、せっかくバレエを習うのでトウシューズで踊るところまでがんばりました。
ここも読んで!
世の中には、整体に通いながらバレエを続けているお子さんがおられます。整体も否定はしませんが、定期的に通い続けるような状態は、やはり避けるべきではないでしょうか。
まず、バレエの際の体の使い方や、日常生活での体の使い方(多くは癖になってしまっている)を見直し、そこに修正を加えることが最も大切だと考えています。
中学3年生
多くの子にとって受験学年です。高校入試に備えて、中3の9月~12月からバレエを休会する場合が多いです。バレエ的には、この程度のブランクはたいしたことはありません。
福岡県の高校事情
進学する高校によっては、進学対策のために学校の拘束時間が異様に長く、バレエを継続することが困難になることがあります。しかも、その拘束時間の長さと進学実績は必ずしも相関していないのが実情です。バレエ(又はさだおか教室)を継続したい場合は、志望校の選択にも注意を払う必要があります。
卒業編 ~青春のその先へ~
高校生になると、進路の選択が待ち受けています。バレエに関連している進路に進んだ生徒たちと、『さだおか教室』で勉強を続けた生徒たちの実際の進路です。
- バレエ団・劇団四季・宝塚歌劇団・海外のバレエ学校へ。
東京バレエ団で主役も務めている渡辺理恵さん、宝塚歌劇団雪組の花瑛ちほさんをはじめ、劇団四季にも数名が入団オーディションに合格しています。また、英エルムハーストバレエ学校に進学した生徒もいます。
- バレエの実技や舞踊に関する口頭試問で進学
一部の大学には、入学試験でダンス等の実技が課されます。踊った作品についての質疑応答がある場合もあって、大学の先生の発想のクセをある程度読まなければ対策は立てられません。当教室では、綿密に対策を立て、お茶の水女子大学・大分大学・京都造形芸術大学に合格しています。
- 進学後にもバレエや周辺領域とかかわっている
アメリカの舞台芸術が専攻できる大学に留学した生徒、大学生時代からコンテンポラリーダンスユニットを作って全国で公演活動をしている生徒、大学の社交ダンスで活躍している生徒、東京芸大に進み、バレエを取り入れた映像芸術に取り組んでいる生徒もいます。
- さだおか教室から大学へ
これまでに、京都大学・九州大学・西南大学・同志社大学・日本大学へ進学しています。
補足
結果だけを見ると次のステップへとすんなりと進んでいるように見えますが、実際は長い悩みや逡巡の日々を過ごすものです。『夢』はそう簡単に見ることができるものではありません。
私たちは、子供たちに何かを押し付けたり、早い決断を迫るのではなく、その悩みと逡巡の日々にしっかりと寄り添うことが大切であると考えています。子供たちが心の強さを獲得してくれば、やがて自分の道へと踏み出せるものです。
大人編
教室開設当初から大人のためのクラスを設けています。高校生から、年齢を書いてしまうと怒られるので書けない年齢の生徒さんまで、おられます。バリエーションを踊ったり、白鳥の湖に出演したりしています。
動機・きっかけ
大人クラスの生徒さんたちは、次のようにおっしゃっていました。
- 子供の頃憧れていたけれど、習わせてもらえなかった。
- 子供のころ習っていたけれど、再開したい。
- 自分で作った作品を舞台に乗せられると聞いたので。
- お子さんがバレエを始めたのにあわせて、自分も始めてしまった。
- 運動不足の解消や美容のため。
- 一生に一度は、白鳥の湖を踊りたい!(夢は叶いました!)
ご提案
『いまさら…』と考えがちです。が、まだ本当の『いまさら』ではありません。この先には、『真のいまさら』『最後のいまさら』などが待ち受けています。来年、再来年、あるいは5年、10年後に、
なぜあのとき『いまさら…』って思ってしまったのだろう?
と思ってしまうかもしれません。