全体の感想を思いつくままに。
PSになって強化されたところ。やっぱり、ムービーと容量なんでしょうか。ただなー、ムービーが必要かっていうとあんまり・・・。中森明菜の歌もあんまり・・・。マップが広いのは長く楽しめていいかもしれないけど、イベントが少ないせいか、はっきり言って飽きる。逆に悪くなったところはロード時間。でも、PSのRPGとしてはかなり短い方で、十分我慢できる範囲か。
古代中南米をモチーフにした背景世界はかなり新鮮で面白い。だけどシナリオとしては、唐突なところが多いように思えます。イベントにしてもインパクト薄い。外伝4の強烈さとついつい比べてしまう。
グラフィックは、きれいなことはきれいなものの、基本的には地味。まあ、それをきれいにするぐらいならロード時間を短くしてくれた方がよっぽどいいんですが。あ、モンスターのデザインは個性的でよかった。特にララとかきれい不気味でイカス。
音楽は、あまり印象に残ってない。音楽についてあまりとやかく言えるほどの感性持ってないですが、でもやっぱり平凡なんでは?
システム的には、基本的にはウィズ外伝ですね(当たり前か)。操作性、特にキャンプのときのアイテムの受け渡しや「冒険の準備」なんかは嬉しい。
しかし、ロクトフェイトやマロールの仕様が変わったのは、「リセット前提」ってことなん? ソフトリセット・CONTINUEも付いたし。確かに、どうせリセットされるならそれに対応してくれるのは嬉しいことなのかも。
ただなー(こればっか)個人的にはリセット=ずるという感覚が拭えない(ついやっちゃいますけど(笑))。やっぱり「隣り合わせの灰と青春」風味な緊張感がないと。ドラゴンの洞窟にしてもリセットなしでやりたかったけど、無理でしょ、絶対に。
それから歩いてるときにステータス画面が消せないところや、パーティー敵との戦闘場面、どうも「女神転生」の影響を受けてるような気がしてならない。やめてくれ。
種族+職業限定のアイテムがあるのは、賛否が分かれそう。個人的には、リズマン・ファイターやドワーフ・モンク専用があるのは嬉しい。逆に、どこかでエルフ・サムライが「剣聖の鎧」を装備出来ないのが納得いかないという発言を見た覚えが。
それと、種族・職業は豊富で自分なりの構成が楽しめるけれど最終的に使える種族・職業が限定されてしまう。フェルパーとかエルフとか、使えなくなっちゃうよなあ。つまんない。
一つ提案としては(誰に?)知恵・信仰心をもっと魔法の攻撃力・防御力に反映させた方がいいんじゃないでしょか。その辺りでウィズの伝統を守る必要は別にないと思うんだけどなあ。
全体としては・・・ウィズらしさは十分で強化されてるところも。操作性もかなり改善されてるし、さらに背景世界やモンスターグラフィックは独特で新鮮。つまり、悪くはない。・・・しかし、いまいちインパクトが薄く、また、緊張感が感じられなかったです。どうしても外伝4のアクの強さと比べちゃうんすよねー(決して外伝4の方が良いゲームとは言えんのですが。印象の問題。)
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