機材編 My telescopes and accessories 戻る
ここでは、いつも使っている天体望遠鏡の紹介をします。
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    望遠鏡 Telescopes

 最初に天体望遠鏡を手に入れたのは、小学5年生の時でした。時代はハレー彗星ブームの時で、 90mm屈折経緯台で何とかハレー彗星の姿を捉えよう(当時は見るだけ)と頑張っていましたが、 結局ハッキリと“コレ”とわかるものは見えませんでした。しかしそれにも懲りず、 物欲に任せて徐々にグレードアップしてきました。

 先のカスタム90Mに始まり、口径60mm F5(!)の短焦点屈折、8インチ シュミット・カセ、 ガイド鏡として使った68mm屈折、念願叶ってようやく手に入れた76mmフローライト屈折、 なぜか知り合いから引き取った60mm屈折。反射はサークルにゴロゴロあったので、自分では あまり所有しませんでしたね。(そのせいで、εが欲しくなったのか?)

 やはり長く使っている鏡筒には、それぞれ見た天文イベントなどの想い出があって、 あまり使わなくなってもなかなか手放せないものですネ。 とは言え、諸般の事情によりいくつかは手放してしまいました。 では、今手元にある鏡筒をいくつかご紹介しましょう。

    Vixen Custom 90M

これが、最初に所有した天体望遠鏡…の鏡筒だけです。「カスタム」という名の経緯台はおろか、 ファインダーすらありません(笑) ですが、鏡筒だけは可もなく不可もなくといった感じで、 月面の直焦点撮影などに重宝していました。しかし、カメラのデジタル化に伴って、 焦点距離の長さが仇となって今はほぼお蔵入り状態です。
ですが、ハレーは見えませんでしたが、レビー彗星や惑星、太陽や月など、望遠鏡で“ナマ”の 光を見るおもしろさを教えてくれた大事な鏡筒でもあります。もちろん、この鏡筒でたくさんの 天体を撮影したことは言うまでもありません。Fの暗さ故、コニカ GX-3200 なんて超高感度の フィルムも使ってみたものです。
それにしても、ビクセンの接眼部はイケマセン。ホントにすぐにガタが出ます。 この鏡筒の接眼部も何度も手を加えて修理しているのですが、もうダメでしょう…きっと。

口径:90mm
焦点距離:1000mm
口径比F:11.1
形式:2枚玉 アクロマート
重量:2.8kg

    Celestron C8-EX

架台が経緯台から赤道儀へとステップアップした後に、どうしても大口径が欲しくて手に入れた鏡筒がこれです。 普通のセレストロン製C8ならオレンジ鏡筒なんですが、これは協栄産業がチューニングを施した“EX”仕様です。 「家に置くなら、オレンジよりも黒い鏡筒の方がカッコイイ!」という、鶴の一声(?)で決まりました(笑)
このEX仕様とは、大量に輸入したC8を全部ばらして、主鏡・副鏡・補正版の組み合わせを膨大に試した後に、 良い組み合わせだけで組み立てなおしたものなんだそうです。もちろん、コーティングや内面の反射防止塗装も 特別仕様です。おかげで、通常版よりコントラストやヌケがよく、ミラーシフトもほとんど感じられない優秀な 鏡筒に仕上がっています。相当、お気に入りです。
お気に入りついでに、ファインダーもアストロ光学製の7×50の正立に換えてあります。 このファインダーも暗視野照明装置がついていて、アイレリーフも長く使いやすいので、大変気に入っています。

口径:203mm
焦点距離:2032mm (1260mm)
口径比F:10.0 (6.3)
形式:シュミット・カセグレン
重量:5.1kg
ファインダー:アストロ光学 正立 7×50mm
※括弧内はレデューサ使用時

    高橋製作所 FC-76

EM-200赤道儀を手に入れてC8-EX直焦で銀河などを撮り始めた頃、一方で直焦も撮れる屈折が欲しいと思い始めていました。 ちょうどタカハシのFCシリーズがFSシリーズに切り替わった頃でもあります。 新品のFSは買うお金がないので(笑)、“名機”FC-76がどうしても欲しくて中古をしばらく探していたところ、 某星祭り会場で見つけたのがこれです。 しかし、その時に現金を持っていなくて、ショップに頼み込んで次に近く(と言っても、100km近くあったかな?)である 星祭りに持ってきてもらって、ようやく手に入れた想い出の品(笑)です。
ちょうど支払いする時に外野のオッサンどもが言っていたのですが、「このファインダーだけなら買うんだけどネー」 と言うだけあって、ファインダーは見かけによらず恐ろしく良く見えて使いやすいです。 もちろん、本体の見え味については言うことありません。本当にイイ鏡筒です。ハイ。
これでたくさん写真を撮ったことは当然ですが、ガイド鏡として使うとそれまでとは別世界でした(笑) 今では、Radian 10mmを使ってホントに楽チンにガイドしてますが、そろそろオートガイダーが欲しいかな…。

口径:76mm
焦点距離:600mm (450mm)
口径比F:7.9 (5.9)
形式:2枚玉 アポクロマート(後玉フローライト)
重量:2.6kg
ファインダー:6×30mm
※括弧内はレデューサ使用時

    高橋製作所 ε-180ED

今のところ一番新しい鏡筒です。焦点距離的にはFC-76とカブりますが、F2.8というズバ抜けた明るさを手に入れたくて…。 というか、某星祭り(また?)で「もうすぐ値段上がっちゃうよ」と言われて、その場で即決しました。 いや、半分くらい買うつもりで行ったんですけどネ^^;
MEF-1は付けましたが、FQR-1は付けませんでした。そこまで高精度にファインダー位置の再現性が必要あるか?と思ったので。 案の定、テキトーにくっつけただけで導入に困ることはあんまりありません。ただし、ねじの付け外しは面倒ですね。
肝心の光学性能は……、ま、写真見てください。鬼ですね。でも、まだまだ性能の半分も使ってる気がしません。 何とも恐ろしい鏡筒です。

口径:180mm
焦点距離:500mm
口径比F:2.8
形式:ハイパーボライド・アストロカメラ
重量:10.7kg
ファインダー:7×50mm

    架台 Mount 高橋製作所 EM-200B 赤道儀

今現在所有している架台はこれ1つだけです。言わずと知れた名機EM-200ですヨ。 グッドデザイン賞のマークが誇らしげですが、こんなものまで審査するんですね。

最初に手に入れた望遠鏡はカスタム経緯台(ビクセン)に載っていました。 ですが、ほどなくして(中学生の頃だったかな?)赤道儀が欲しくなり(笑)、 同じくビクセンのスーパーポラリス(SP)赤道儀を手に入れました。 そのSPを使って、ホントにいろんなものを見たり、撮影したりしました。
ですが、大学生になってついに
 C8直焦点で銀河(特にM51子持ち星雲)が撮りたい!!
と思うようになってしまった(笑)ころに、某星祭り(マタ?)にて某ショップ(笑)に相談したところ、
 ワケアリ品だけど、EM-200を安く売れるよ
と、神のようなお言葉がッ!とそこで、親に借金までして買ったのがこのEM-200です。 かれこれ10年以上使っていることになりますネ。

掩蔽観測にも使いたかったので、水平出しができない木製直脚はやめて、多少高かったですがメタル脚にしました。 これが長さを調節できるのは当然として、赤道儀を止めるのと三脚の固定が1つのネジでできるので、 組み立ての手間も少なくて非常に便利な三脚なんです。似たような機構はミードの三脚にも既にありましたが、 こちらの方がよくできていると思います。

買ってすぐの頃にはMプレートという純正のプレートにC8とガイド鏡を載せていたのですが、 左右のバランスが取れないということで、今ではスライドできるアルミプレートを使っています。 ガイドマウントは、アストロのスーパーガイドマウント(S.G.M.)を使っていますが、 それまでいくつかのマウントを経てこれに落ち着きました。ガイド鏡も然り…(笑) 今では、ウェイト軸にカメラだけ載せた“ポタ赤”(あんまりポータブルじゃないな…)状態から、 ε-180ED+FC-76をガイド鏡にした重量級システムまでをこなすオールラウンダーとして大活躍しています。

SPの方はしばらく所有していましたが、あまり使うこともなくなってしまったので、サークルに寄付しました。 しかし、このSPはおっそろしく追尾精度が高くて、ちょっと後悔することもあります^^; 近頃、ポタ赤とかいいな〜って思ったりするので、なおさらです(笑) あ、ちなみに、カスタム経緯台はどこいったかわかりません(爆)

ようやく、オートガイドができるようになりました! オートガイダーVSTのEM-200接続改造に関してはこちら

    戻る 合計金額なんて考えちゃイケマセン(笑)