機材編 My telescopes and accessories 戻る
ここでは、いつも使っているアイピースの紹介をします。
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    アイピース Eyepieces

 今使っているアイピース(接眼レンズ)は、どういう因果かほとんど TeleVue(テレビュー)社のものです。 いわゆる“高級”アイピースというヤツで、最初のものは東京に帰省する先輩に頼んで、 東京のショップで買ってきてもらいました。 正直、このアイピースに出会うまでは、“所詮アイピース”と思っていました。 それまでは、望遠鏡にセットになっていた Or とか K とか MH を使っていたのですが、 このアイピースを覗いた瞬間、いっぺんに世界観が変わったのを鮮明に覚えています。 キリッキリに締まったシャープな星像と圧倒的なコントラストで、 ひとまわりほど望遠鏡が大きくなったのかと錯覚するほどでした。 「望遠鏡の性能の半分はアイピースで決まる」と某所ではよく聞きますが、全く持ってその通りです。 それまで、非常にモッタイナイことをしてきたんだなーと実感できました。

それではよく使うアイピース達をご紹介いたしましょう。この他にも、まだ所有しているものとして、 ミザール K40mm, ビクセン Or6mm, K20mm がありますが、ほとんど使っていません。 また、ビクセン LVW22mm, Plössl10mm, MH12.5mm は譲渡または売却してしまって、手元にありません。

    TeleVue Plössl 7.4mm, 26mm

これが、その“最初”のアイピース。とはいえ、まだまだPlössl。すべての“過ち”はここから始まったのです(笑)

ちなみに、どちらも既に廃盤です。7.4mm は惑星撮影に非常に重宝しました。
26mm は手軽に使える低倍率アイピースなので、対象の導入などによく使っています。

TeleVue Plössl 26mm(左)
焦点距離:26mm
見掛け視界:50°
アイレリーフ:?mm
バレル径:31.7mm
重量:?g

TeleVue Plössl 7.4mm (右)
焦点距離:7.4mm
見掛け視界:50°
アイレリーフ:?mm
バレル径:31.7mm
重量:?g

    TeleVue WideField 15mm

某星祭りにて買いました。今となっては、“聖地巡礼”のようなお祭りです(笑)
このアイピースは既に Panoptic(パンオプティック)に切り替わることが決まっていて、 かなり安く手に入れました。当然ながら、今では廃盤です(またカヨ) 上にある Plössl の間くらいということで、15mm にしましたが、同時に同級生が 19mm(日本最後の?)を買っていました。

非常にヌケのよい広視界が得られるため、“宇宙船の窓から星空を眺める”気分を味わえます。 これが、麻薬のような“広視界”への入口になろうとは、このときは知るよしもありませんでした。

TeleVue WideField 15mm
焦点距離:15mm
見掛け視界:68°
アイレリーフ:?mm
バレル径:31.7mm
重量:?g

    TeleVue Nagler 7mm

これもまた、某星祭りにて買いました。確か、デモ品として非常に安く売っていたものだと記憶しています。
前述の WideField で味を占めて、さらに先輩の所有する Unitron の WideScan(だったと記憶してる)に触発されて、 「より広視界へ!」と思わず手を出してしまいました。 ですが、このあたりまでは、それほど高価なものではないはずです。 82°の驚くほどの広視界がお安く手に入れられるのも、この辺までですかね^^;

人の視界は90°前後と言われています。ハッキリ見える範囲はもっと狭いはずなので、 82°というのはほぼ全視野“星まみれ!”になります。よって、気分は“宇宙遊泳”。

Plössl 7.4mm を持ってはいましたが、球状星団なんかで“宇宙遊泳”気分を味わいたくて…。 いやー、このアイピースでどれほど楽しんだことか。こうやって、泥沼の広視界の世界へ…(汗)
どうでもいいですが、このアイピースも近頃廃盤になったようです。

TeleVue Nagler 7mm
焦点距離:7mm
見掛け視界:82°
アイレリーフ:10mm
バレル径:31.7mm
重量:190g

    TeleVue Nagler type4 22mm

ついに、ここまで来てしまいました(笑) このアイピースを買うまでには、紆余曲折いろいろありました。 やっぱりある年の某星祭りにて、この type4 22mm と悩みに悩んだ末に、某V社の LVW22mm を買いました。 (ついでに、ものっそい値切りました。K栄産業さん、ごめんなさい) 帰ってすぐに蔵王で使ってみたのですが、イマイチ満足できませんでした。と同時に、翌年の巡礼(笑)では “お布施”を払う決意をしたものです。このころから、かなり宗教がかってきてました(笑)

いや、ホントにこの広視界の世界はココロが幸せになれますよ。 TeleVue 愛好者のことを私は「世界シアワセ教」と呼んでます(爆)

しかし、このアイピース、すんごく重いです。ですが、その性能たるや、筆舌に尽くしがたし! このアイピースで、文字通り星空散歩なんてできちゃいます。 あまりのおもしろさに、稼働率は常にトップクラスですね。非常に重たいクセに(笑)

ちなみに、このアイピースはまだ買えます。

TeleVue Nagler type4 22mm
焦点距離:22mm
見掛け視界:82°
アイレリーフ:19mm
バレル径:50.8mm
重量:695g

    TeleVue Radian 10mm

ここにきて、ちょっと毛色が変わります。 というのも、今までのアイピースは観望には非常によいのですが、観測(特にグレージング=接食掩蔽)には あまり向かないものでした。観測にはあまり広視界は必要とせず、非常にシャープな星像とコントラストが 求められていました。それに観測時の倍率も重要で、100〜200倍程度を Celestron C8 で得るには 10〜20mm が必要になります。 その為に某V社(また?)の Plössl 10mm を所有していましたが、もう既に満足できる“お目々”では なくなっていました(笑)

そこで、これです。発売当初は気にもかけていなかったのですが、実際(某星祭り会場にて)覗いてみたら、 その視野の平坦度とシャープネスの凄いことスゴイこと! とはいえ、このアイピース自体のキャラが薄い(笑)ので、 後輩がこのシリーズの 4mm を買ったのを散々使い倒した後に、お布施を納める決意しました(笑)

観測時にはもってこいの、ロングアイレリーフ。ちょっとサイズは大きめですが、撮影にも使えます。 それから、これは後から思いついたのですが、アイレリーフが長いのでガイドするときに最適でした。 おかげで、今では GA-4 と仲良しです。
どうでもいいですが、気づいたら10mmはもう生産中止になってました。

TeleVue Radian 10mm
焦点距離:10mm
見掛け視界:60°
アイレリーフ:20mm
バレル径:31.7mm
重量:250g

    Baader planetarium HYPERION 8-24mm Clickstop-Zoom

さらに毛色が変わります(笑)
とある観望会へと出かけたときに、やたらと大きなドブソニアンをお持ちの方が使っていらっしゃいました。 導入するときは低倍率で、あとはカチカチっと回してやるだけで倍率が上がっていきます。 そのあまりのおもしろさにハマってしまいました。その後1月も経たずに開催される某祭り(笑)にて購入。 24mm側でレンズの傷(?)が確認できるとしてB品扱いでしたが、実用にはゴミの方が目立つ程度でした。

ところで、それまでも TeleVue Nagler zoom は気になってはいましたが、焦点距離が短いこととズーム率が2倍しか ないことが、あまりノリ気にさせない理由でした。ですが、このアイピースは視野の広さもそこそこ、 星像もなかなか。最大の美点は、その大きさ故にレンズの懐が深く、コントラストが高いということでしょうか。 一般的にズーム光学系はレンズが多くなるので、コントラストが落ちがちです。 ですが、このアイピースは十分合格点だったのです。 星雲とか月とか見ながらズームするのが、非常におもしろかったです。「男は黙って単焦点」も返上です(笑)

Baader planetarium HYPERION 8-24mm Clickstop-Zoom
焦点距離:8-24mm (ClickStop at 8,12,16,20,24mm)
見掛け視界:68.5°(8mm) - 49°(24mm)
アイレリーフ:10-15mm
バレル径:31.7mm
重量:280g

    TeleVue Radian 5mm

少し戻ります(笑)

やはり、瀬戸内の安定した気流で観望していると、もう少し倍率が欲しくなることがしばしばあります。 しばらくは越権行為をフル活用して2×パワーメイトを Radian 10mm と組み合わせていたのですが、 はやりコレクター魂を押さえることができず、「ラジアン3本買ったらもう1本!」という まるで深夜の通販番組のようなキャンペーンを活用して購入しました。

C8 と合わせるとなんと400倍です!それでも、気流が安定しているときはまだイケそうな感じなので、 瀬戸内の気流の安定度は東北の比ではありません。恐るべし…

TeleVue Radian 5mm
焦点距離:5mm
見掛け視界:60°
アイレリーフ:20mm
バレル径:31.7mm
重量:360g

    TeleVue Panoptic 35mm

高倍率を手に入れた次に欲しくなるのは、低倍率ですよね(笑)

そんなわけで、禁断のネットオークションで買ってしまいました。 C8の有効最低倍率は約30倍ですが、真っ暗闇でもない観測地での瞳径のことを考えると50〜60倍だろうってことで、 コレです。事実上、シュミットカセグレン専用のようなものです(笑)

いやぁ〜、低倍率はキモチがイイッ!ほんとに。
カッチリ引き締まった星像と高コントラストが生み出す、リッチフィールドの爽快感!
これが、勝手に自分で考えたこのアイピースのキャッチフレーズです(笑)

TeleVue Panoptic 35mm
焦点距離:35mm
見掛け視界:68°
アイレリーフ:24mm
バレル径:50.8mm
重量:775g

    戻る 合計金額なんて考えちゃイケマセン(笑)