スポラディックE伝播は、毎年5月〜8月にかけて発生し、受信地より1000Km〜2000Kmの範囲の入感頻度が高い異常伝播です。
このコンテンツでは、私が本格的にEs受信を始めた1987年からの記録を年度別に分けてリストにしたものを公開します。縦欄には日、横欄には時間を配して2時間ブロック毎にどの地域がどんなタイプの入感をしたか記しています。
なお、私の守備範囲は原則として国内FM放送Es伝播がメインであり、76MHz〜90MHzに限られております。国外及び、国内FM放送バンド外の情況は参考程度にしか記しておりません。また、全期間を24時間フルモニターしている訳ではありません。
受信地はすべて東京都杉並区。アンテナは地上高10mFM八木5エレ及びログペリアンテナ。
受信機は1987〜90年/VICTOR TX900・1990年〜/KENWOOD KT1100D・2002年〜/PIONEER F-777
さて、スポラディックE伝播は、出現の仕方に様々なパターンがあり、大雑把ではありますが一応のグループ分けが出来ます。
南方(強力)型
長時間に渡って沖縄、石垣島方面(距離1000Km〜2000Km)がオープン。ステレオで長時間安定した受信が可能。シーズン中には最も多く観測される。シグナルが強い場合は「強力型」と呼称する。また、九州、四国、山陰、山陽地方が伴って入感する場合もこのタイプに含める場合あり。
北上(強力)型
朝のうち沖縄地方が入り、F/outした後30分〜2時間位で九州南部、北部、山陰、山陽、四国地方と入感し、韓国へ至る。時として北海道まで至る時がある。シグナルが強い場合は「強力型」と呼称する。
南下型
朝のうち韓国、北九州が入り、F/outした後、沖縄地方が入感してくる。
北方(強力)型
北海道、及び極東ロシア、華北方面が長時間入感してくる。頻度は南方に比べ低い。シグナルが強い場合は「強力型」と呼称する。
南北同時型
距離1000km以上の距離で南北同時に開ける。頻度低い。
全面強力型(近距離Es)
距離1000kmより近い局が全方面から一度に強力に入感。頻度低い。
リストにおいては入感パターン別に色分けしてみました。地名の後に[#]マークが付いているものは強力に入感したという意味です。
沖縄、石垣地方(距離1000km以上)のみが入感。 |
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沖縄、石垣地方及び華南他中国、朝鮮半島方面(1000km以上)の局が入感 |
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極東ロシア、華北方面(1000km以上)の局が入感。 |
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中国大陸方面のみが入感(1000km以上)。 |
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朝鮮半島地方のみ(1000km以上)が入感。 |
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中国大陸、朝鮮半島地方(1000km以上)のみが入感。 |
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九州南部地方を含めた距離1000km前後以南以西の地域が入感。 |
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北海道北部地方を含めた1000km前後以北の地域が入感。 |
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距離1000km以上の局が南北同時に入感。 |
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九州、四国、山陰、山陽地方(1000〜700km)を含めた国内南〜西方面が入感。 |
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北海道中南部地方(1000〜700km)を含めた国内北方面が入感。 |
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近畿地方(700km以内)を含めた国内西方面が入感。<近距離Es> |
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東北地方(700km以内)を含めた国内北方面が入感。<近距離Es> |
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全地域含めた局が入感。<最大限の強力Es> |
1987年 |
1988年 |
1989年 |
1990年 |
1991年 |
1992年 |
1993年 |
1994年 |
1995年 |
1996年 |
1997年 |
1998年 |
1999年 |
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