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みゃーの良品

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No.171 2005/02/12 鞄
GregoryのClassic Day

前の旅で三泊四日ぐらいならデイパック1つ(実際にはNo.038で紹介した工房細野のリュックサック)でも大丈夫なことがわかったので、ちょっとバックパッカー1つでの旅に味をしめました。

このローテクのリュック、とっても良く不満はないのですが、それならハイテクのも使ってみないと不公平ということで、今後の旅のために選んだのが、グレゴリーのデイ・パックなのでした。

グレゴリー・マウンテン・プロダクツ社は、14歳の頃からバックパック作りにたずさわってきたウエイン・B・グレゴリー(Wayne B. Gregory)とその妻スージーにより1977年米国に創立されました。


革新的なアイデアのバックパックを数多く世に送り出してきたグレゴリーにおいて、このデイはベストセラーの1つ。
背負いやすく完成されたティアドロップ型のデザインは、四半世紀に渡り受け継がれています。
(今ではどのバックパック・メーカーでも手掛けているデイ・パックというものを最初に作ったのがグレゴリーなんだとか。)

ちなみに『デイ』という名前は、一泊二日ぐらいの登山やハイキングの荷物が入るバッグと言うことらしいです。

パッド入りのショルダー・ハーネスとバック(背面)パネル、ボトム部アイスアックス用ループ、2.5cm幅のウェビング(ウェスト)・ベルトといった仕様。
34×43×16cm(22リットル)の本体には420デニールのパッククロスナイロン、ボトムとライナーには500デニールのコーデュラナイロンを使い、その重さは710g。

カラーバリエーションも豊富で●ネイビー●ブラック●シルバーグレー●チリレッドやカモフラージュ柄など。ちなみに、私の選んだ色は既に製造が終了している●マリーゴールド(イエロー)をわざわざ探してGETしました。

で、実際に使った印象は、工房細野のリュックサックと全く同じ。
高い位置でピッタリと背中に固定されるので、重さを感じない上、疲れにくいというもの。結局たどり着くところは同じということなのでしょうか?
(ストリートファッションのアイテムとして、ショルダー・ハーネスを長目にして背負っている人を見ると、その機能の半分も使っていないので、ちょっともったいない気がします。)

ただ、色んなところにループなどが付いているのですが、説明書に記載がないので、ある意味私も機能の半分も使っていないのかも。(本格的に登山などをやっているわけではないので特に必要はありませんが...。)

No.172 2004/02/27 小道具
Panasonic ポータブルMDレコーダー SJ-MR50 

今の主流は『iPod』を代表とするデジタル・プレイヤーなので、MDプレーヤーってどうかなとも思っていました。
でも、こいつを見た瞬間直ぐに購入を決意しました。

音楽好きではあるものの、本格的に勉強したわけではないので、すっごく時間をかけなれば、楽譜が書けません。

で、曲作りの時にどうしているかと言えば、もっぱらテレコ(ヘッドホンステレオぐらいの大きさのマイク、スピーカー付きテープレコーダー)に、思いついたメロディーを録音するといった方法で行っています。

素人なのでこれでも十分なのですが、テレコには次のような不満がありました。

  1. 聞きなおしている途中でメロディーを思いついた場合、テープの最後に巻き戻しているうちに忘れてしまう。
  2. テープの途中なのを忘れて上書きしてしまう。
  3. メロディーの頭だしに時間がかかる。
  4. 繰り返し録音して曲が完成しても、その過程で録音したものを削除できない。(曲が完成したらいらないので。)

MDレコーダーなら、問題ないことは分かっていたのですが、今までの再録MDって、こういった目的には作られていませんでした。

で、こいつのキャッチフレーズはと言うと『テレコ感覚の録再MD』

マイクとスピーカーが内蔵されているので、即録音、再生ができます。(今までのMDレコーダーは外付けが多いので、いちいち接続しなければなりませんでした。)
また、テレコの操作感を実現するため、主要なボタンは前面に配置されています。

それでいて、 本体寸法が79.3 x 87.4 x 20.4 mm(質量約115g)と、MDプレイヤーにひけを取らないサイズ。
なので当然ポータブルMDプレーヤーとして外に持ち出すことができます。

元々は、ビジネスやおけいこ向けなので、ICレコーダーの代わりとして、また、スピードコントロール機能やABリピート(指定区間の繰り返し)機能を使って英会話などの反復練習にも使えます。

ちなみに、充電式電池を使ったスピーカー再生時間は最大11時間(ヘッドホンを使った場合は最大40時間)、内蔵マイク録音時間は最大19時間で、単3形アルカリ乾電池も併用できるので電池切れの場合でも使うことができます。

そしてもう1つの私だけの使い道。光端子もついているので、マルチトラック・レコーダーで多重録音した曲もトラックダウンできるのでした。

No.173 2004/03/05 生活
前田京子のマルセイユ石鹸

No.098でマリウス・ファーブル・ジューン社のサボン・ド・マルセイユを紹介しておきながら、今もっぱら使っている石鹸はこれ。

自分で手作りする石鹸の第一人者である前田京子さんのレシピをもとに、安全と環境保護に定評のある無添加石鹸メーカー太陽油脂が製作した石鹸です。

マルセイユ石鹸の原料として認められているオリーブオイル(72%以上)、ココナッツオイル、パームオイルといった食用グレードの植物油をベースに、スキンケアに使われるラベンダー、ローズマリー、レモングラスと言った天然のエッセンシャル・オイルを加え、仕込みから約1ヵ月の期間を経て作られます。

着色料、合成酸化防止剤、合成界面活性剤など無添加で安心して使える石鹸。また、泡立ちもよく、香りも清々しいので、洗顔やバスタイム(全身や洗髪)に最適。
5.0 x 8.0 x 20.5cmの棒状のものを好みの大きさに切って使います。
(ただ、溶けやすいので、私は主に朝の洗顔で使っています。)

マリウス・ファーブル・ジューン社を代表とする普通のマルセイユ石鹸も良いと思うのですが、「匂いがとうも...。」って人は多いみたい。なので、そんな人にお薦めです。
(私が気に入っている理由の1つもこの香りです。)

ちなみに、前田京子さんの著書には『オリーブ石けん、マルセイユ石けんを作る』、『お風呂の愉しみ』などがあります。

No.174 2005/03/20 時計
T33.1.598.59 TISSOT T-Touch

コンパス、高度計、気圧計、温度計などの機能を備えたマルチ・ファンクション・ウォッチで真っ先に思いつくのがNo.040で紹介したSUUNTOの時計。この時計の出発点はコンパス。

一方、時計を出発点とするのがティソのTタッチなのです。

ティソはシャルル・フェリシアン・ティソとその息子シャルル・エミル・ティソ(ちなみに英語読みだとチャールズ・チソット)により、1853年スイスに設立された老舗の機械式時計メーカー。
(ティソの機械式時計は買おうと思った事も...。)

1930年には世界初の耐磁時計、1953年には世界初のワールドタイマーを発表。


そして、2000年、世界初の文字盤タッチセンサーのT-Touchをスイスバーゼル国際時計見本市で発表、あまりの人気に日本で扱われるようになるまでに2年もかかりました。


その後、映画『トゥームレイダー2』でアンジェリーナ・ジョリーが使ったことで人気に拍車が。(いわゆるタイアップですが...。)

特長はタッチパネルに触れるだけで、簡単に6種類の機能が呼び出せること。 ・Compass

分針が北を、時針が南を示します。
また、磁気偏差も調整できるとのことです。
・Altimeter
-400m〜9,000m(-1,300ft〜29,500ft)の範囲で海抜高度を計測できます。
ちなみに、精度は±20m(65ft)。
・Barometer
いわゆる晴雨計。気圧の上昇(晴れ)、下降(雨)から、気象傾向を推測できます。
ヘクトパスカル(hPa)で計算用数値(現在のhPa値-22hPa)を表示します。
・Thermometer
-10〜60℃(115〜140F)の範囲で気温を計測できます。
・Chrono
1/100秒単位で、最大9時間59分59.99秒まで計測できます。
・Alarm
まあ、アラームです。


で、写真の●ブラックダイアル●オレンジラバーが、アンジェリーナ・ジョリーが使ったモデル。
この他に●ブラックラバーもあります。

ケースは39mmで、SS(83.1g)とチタン(61.5g)の二種類、女性には軽いチタンがお薦め。

ビジネス向けには●ブラックレザーベルトと○ホワイトレザーベルト。オンオフ兼ねるならブレスのものが良いかも知れません。

私はSUUNT派ですが、機能の呼び出し易さ(タッチパネルの耐久性については?ですが...。)、アナログ針ならではのコンパスの見易さでは、こちらに軍配が。

でもなぜか、SUUNTOのVECTORもこのTタッチも30m防水(日常生活防水)なのです。
(SUUNTOのOBSERVERなどは100m(10気圧)防水です。)

No.175 2004/04/02 小物
ジャベツ・クリフのサドルレザー・ベルト

ごっついベルトが好きなので、No.017で紹介した三津橋晴男のサドルレザー・ベルトはお気に入り。問い合わせも多い一品です。

しかし、残念なことにその製作を止めてしまったらしく、現在では入手不可に...。で、その代わりを色々と探していたのですが、結局行き着いたのが定番なのでした。

1793年、革の貿易商をしていたGeorge Cliffが革の染色を始めたことをきっかけにJabez Cliffの歴史がスタートします。
その子孫にあたるJabez Cliffは、当時の交通手段、馬に不可欠だった馬具に目をつけ、1873年にジャベツ・クリフ社を設立、現在では英国王室御用達の高級馬具メーカーとして知られています。
(1906年、サドルメーカーであるバンズビー社と合併し、『CLIFF BARNSBY』ブランドで馬具製造が行われています。)


日本においては、鞍を固定するストラップを元(一説によるとアブミ革、スティラップ・レザーが元とも)に作られたこのサドルレザー製のベルトが特に有名。

幅こそ2.8cmとちょっと細めですが、革の厚さは5mmほどあるがっしりしたベルト。
馬具の名残で、各ベルト穴には1〜5の番号が打刻されおり、これがデザインにインパクトを与えています。


バックルも馬具製造のノウハウを用いて作られた頑強なもの。
真鍮製でアンティーク加工が施されています。


●ダークブラウンには、●ゴールド(真鍮の色)、また、●ブラックには、●シルバー(ゴールドがかったシルバー)のバックルが付けられています。
(好みの問題ですが、シルバーのバックルも私のベルト選びのポイント。)

写真の他には●オールド・イングランド・ラセット・タン(ブラウン)●ロンドン・カラー(ライトブラウン)といった色のベルトもあるようですが、こちらはあまり見かけません。

ちなみにベルト以外では鞄も有名です。

No.176 2005/04/09 ファッション
UNIQLOのSHUTTLE DENIM

生産性の問題(大量に織ることができない)からあまり使われなくなったシャトル織機で織り上げられた貴重な『耳付き』デニム生地のクラシック・ジーンズだとか。

ジーンズにはあまりこだわりがなかったので、『耳付き』って何のことだかハッキリとは知りませんでした。
で、調べてみると、旧型の織機で織り上げられたデニム生地の端の部分が『耳』と呼ばれ、ほつれ防止の目的があるのだとか。
LEVI'Sのヴィンテージ・ジーンズには、ここに赤いステッチが入っており、俗に赤耳と呼ばれています。(皆さんならご存じですよね。)

「なるほど!」と思って自分のジーンズを調べてみると、私のLEVI'Sはピンクの耳、EDWINは赤の耳でした。
(意外とこだわっている?!)

ノンウォッシュのこのデニムの特長は、洗う事により5%程度の縮みがでるので、自分にフィットしたジーンズに育てることができること。(逆に縮みを考慮しなければいけないのでサイズ選びは難しいのですが...。)

また、最初のガッシリ硬い感じが、履き込むほどにソフトな風合いになってきます。
(前出のジーンズは、この履き心地にひかれ知らず知らずにセレクトしていたみたいです。)

で、このシャトル・デニムは緑の耳。初期のジーンズの再現と言うだけあってフロントもボタンフライ(ジッパーではないと言うこと)になってます。
加えて、インディゴ染めなので、いい感じの色落ちが期待できそう。


3〜4年前に「作ってほしいな。」とこのHPにも書いたワンランク上のUNIQLOのジーンズ。やっと実現されました。

No.177 2005/05/07 小道具
江戸屋の携帯ブラシ

1718年刷毛師だった初代利兵衛が将軍家お抱えに任ぜられたことで、江戸屋の屋号が与えられました。
現在は業務用の刷毛、ブラシの他、メイクアップブラシやヘアーブラシなども手掛けています。


中でもここの洋服ブラシは某テーラーや服飾評論家などにも愛用されている一品。

写真はその携帯版(ウール用)です。

サイズは、幅10.5 x 高さ 5.0 x 厚さ 1.3cmなので、鞄やスーツのポケットにも入れておけます。

しなやかで腰の強い中国重慶産の白豚毛を使い、柄には天然木の黒檀を使用することで、静電気の発生抑えています。


でもってこれが今回の粗品
しかも江戸屋のブラシと言うだけではなく、御幸毛織が手掛けるメンズショップ『ミユキ・ハンドレッドクラブ』とのダブルネームで、表には江戸屋のロゴ、裏にハンドレッドクラブのロゴが金で印刷されています。

ちなみにスーツを長持ちさせるコツは着用後のブラッシングなのだとか。
スーツ着用の方は、普通サイズの洋服ブラシも揃えておいた方が良いかも知れません。

No.178 2005/05/07 小道具
KG6S KYSERのQuick Change Capo

最近いろんなミュージシャンが使っているバネ式カポタスト。

カポの目的は、ギターのキーを上げること。
例えばCのコード(和音)を一音上げてDにしたい場合は、2フレットにカポをセットします。

単純にC、F、G、Amを一音上げたいなら、D、G、A、Bmってコードそのものを変えるんでもいいのですが、どうしても開放弦の音がほしい時があるのです。(開放弦とは、指で抑えない弦のこと。)

で、カポの登場。2フレットにカポをセットして、コードはもとCのまま。これでキーはDになるといった寸法です。

この時、しっかりホールドしないと、音がびびってしまうので、今までのカポの多くはネジ式。

でも、セットしたり、キーを変更したりするのに手間取るので、ライブやストリート向きではありません。

で、この問題を解消したのが米カイザー・ミュージカル・プロダクトこのカポは、ワンタッチで着脱でき、しかもテコの原理でしっかりホールドしてくれます。

色はこの●シルバーの他、●ゴールド●ブラック●レッド●ブルー、○ホワイトの計6色で、アコースティック、エレクトリックのどちらにも使えます。

最初レッドにしようかと散々探したのですが、他の色はシルバーに塗装を施しているだけみたいなので、色落ちしないシンプルなシルバーにしました。

機能、デザインともGood。使わない時は、ギターのヘッドに挟んでおく、これもまたかっこいいのです。

もう一方の優『SHUBB』のカポも中々良いですが...。

No.179 2005/05/21 小道具

LG.HarrisのSmall Shoe Brush

ハリスは英国王室御用達のペイントブラシ、いわゆる刷毛のメーカーです。

で写真右上のブラシ(型番:470)は靴に興味を持ち始めて最初に買ったブラシ。
毛足(最高級天然豚毛)が硬いので、主にお手入れ前の汚れ落としに使っています。

長さ約126mm、 幅約38mmと手に収まるサイズなので扱いやすく、また、先端が反っていてコバ部分のお手入れもやり易いので、これ一本で事が足りてしまいます。

しかも、もう何年も使っているのに一向にヘタリません。


側面には、メーカーのロゴと『MADE IN ENGLAND』の文字が、もう一方には『pure bristle』の文字がプリントされてます。

ちなみに、サイズ違いで155 x 50mm(型番:472)もあります。

No.180 2005/06/18 靴

DOLOMITEのチロリアン・シューズ

チロリアン・シューズと言えばドロミテなんだとかで、以前から探してはいたのですが、中々見つかりませんでした。

それもそのはず、何でもこのコルチナ、15〜16年ぐらい前に生産中止に...。どおりで見つからないわけです。

で、それが2003〜2004年に復刻されたので、ここに紹介する運びとなったわけです。

1897年、当時17歳のジウゼッペ・ベビ・ガルブイオがイタリアのドロミテ山麓で創業したのがドロミテの始まり。

木こりが使用するロガーブーツや鋲付き登山靴で評判が広まり、1930年代に発売した革製のスキー・ブーツで一躍有名になりました。

1954年、史上初でK2登頂に成功したイタリア隊が使用していたのもここの登山靴なんだとか。


伝統的な製法と頑丈な作りが特徴で、現在では、クライミング・シューズ、スキー・ブーツの他、ウェアや登山用品なども手掛けています。

当時の職人を集めて限定250足で復刻されたCORTINAは、伝統的なノーウィージャン製法を使いハンドメイドで仕上げられています。


その重さは540gと比較的軽めで、色は写真の●ダークブラウンの他●ブラックがあります。

履いた時の印象は、やっぱりゴッツイといった感じ。履き慣らすのには時間がかかりそうですが、オンにもオフにも使えそうな一品です。
(紹介しようと思っていたのが、丁度1年前。なんだかんだで1年経ってしまいました。なので、これ見て気に入った方...、もう手に入らないかも知れません。すみません。)