れんがの形状,材質,寸法

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一般的な赤れんがや耐火煉瓦等の形状や成分、寸法の規格を簡潔にまとめてみました。

 

1-1.普通れんが(common bricks)

日本工業規格(JIS) でR1250は,粘土を原料として混練、成形、乾燥、焼成した普通れんがについて適用されます。(煉化、赤煉瓦、レンガ)

 

 

 1れんがの品質

 

 

 2れんがの寸法及び寸法許容差(単位mm)

 

 

 3れんがの形状

普通れんがには形状に拠り上記の『中実』の他、『あなあき』があります。左記に示す図1の様に軽量が目的の『あなあき』と、図2の様な建築物の構造計算に必要な補強鉄筋を通す為の『あなあき』があります。

R1250普通れんがに於いては孔の形状、寸法及び孔数についての規定はありませんが、JIS-A-5213建築用れんがでは断面形状に拠り 1.実体積と見掛け体積の比率 2.各孔の断面積大きさ 3.各孔の短辺の長さに拠って『あなあき』を『あなあき』と図3に示す『空洞』に区分します(いずれの場合も化粧面のシェル厚は10mm以上とします)。
建築用れんがは長さの呼び寸法が225mm(900÷4)の標準形(記号N)や300mm(900÷3)の大形(記号L)があり、900mmを1ユニットとする国際単位系【SI】である。寸法は基本れんがの長さ : 厚さ : 幅の寸法比が 1 : 1/3 : 1/2となります。

 

前記の他、建築用異形れんがには水切、雨切、窓台、コーナー役物、笠木、窓台、鳩胸、胴付等さまざまな役物があります。

 

れんがの品質については、吸水率については8~16%未満の3種類の規定で、圧縮 強さについては09.6~68.6N/m㎡以上の4種類の規定で適合区分されます。

 4普通れんがの役物の寸法

常備品の役物にはおなま、はんぺん、二寸角、ようかん、せんべい、しちごぶ(七五分)、にごうぶ(二五分)等があります。

 

1-2.耐火れんが(Refractory brick)

一般的に耐火煉瓦と呼ばれ流通しているのは粘土質耐火煉瓦(Fireclay brick) JISR 2304ですが、用途、耐火度(SK)、科学成分等から、次の表に大別されます。

上の表の耐火れんがはjIS R 2101 耐火れんがの形状及び寸法、JIS R 2150、JIS R 2202、JIS R 2205、JIS R2206、JIS R 2209、JIS R 2210をおおむね共通の引用規格とします。なお上記の他に耐火断熱れんが(Insulating fire bricks)JIS R 2611-1992があり形状寸法については同上の引用規格とします。

 

1耐火れんがの形状及び寸法 JIS R 2101

A 並れんが

(JIS規格(キ並)の他に東京並み規格(ト並 227×110×60)があります。)

 

B 標準横ぜり形れんが

 

C標準縦ぜり形れんが

 

D標準ばち形れんが

2その他の標準異型

常備品の異型れんがには長一丁半、長二丁、平二丁、平六丁(尺五)、平八丁(二尺板)、こば四丁、こば六丁、こば八丁等があります。

 

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