飛車から歩まで7種類の駒を2枚ずつ使用する七対子図式。
枚数も手ごろで、全種類の駒が使用できるので、比較的創作しやすい条件だと思うのですが、
データベースで検索してみたところ4題だけしかありませんでした。
いずれも煙ではないので、七対子煙は本作が初めての作品になります。
初形で分かった方もいたかもしれませんが、記録展示室No.56の飛角金銀煙(TETSU作)と同じく、
伊藤看寿の将棋図巧99番「煙詰」の趣向部分を作品化したものです。
無防備図式の初形から1枚ずつ消えていき、最後は右上で煙詰。
15枚から3枚、12枚消すには25手は必要なので、
本作は七対子煙の短手数記録(25手)を理論上の最短手数で実現しました。
88龍、67玉、66角成、同玉、
77龍、65玉、55金、同玉、
66龍、54玉、53桂成、同玉、44金、同玉、
55龍、43玉、33銀成、同玉、
44龍、23玉、22桂成、同玉、
33龍、11玉、
22龍 まで25手
- 作者:
- 七対子煙の最短手数、無防備玉図式。
特に難しい変化・紛れはありませんので、煙詰を楽しく詰めていただける入門作品と思います。
龍の軌跡が美しい。 だいたい見当のつく手順なので、作者のいうように煙詰の入門用にもぴったりです。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 中澤照夫さん:
- 看寿のアレンジ版。いつ見ても気持ちの良い流れ。
- 長谷繁蔵さん:
- 無防備良し
- 凡骨生さん:
- よく見たら無防備になっており感嘆した。
- 隅の老人Bさん:
- 七対子? やはり、これも11とが気に掛かる。
それにしても、いろいろな意味づけで、新記録。
- 広瀬稔さん:
- 記録展56の飛角金銀煙と似たタイプですね。スピード感があって気持ちいい手順です。
- 池田俊哉さん:
- 斜め追いはすぐに分かったが、53桂成が軽いアクセント
- S.Kimuraさん:
- 初形を見て記録展示室No.56を思い出しました.
そのときは出だしの変化で頭を悩ませられたので,この問題も解くのを敬遠していたのですが、やってみると意外と簡単で助かりました
|