店主の釣りバカ日誌2001 6月 5月  4月 3月


6月13日「イワナ湧く」の巻

 
日中の本流ヤマメ釣行はさすがに辛くなり、今回は上流の岩魚を求めて千代川支流に釣行した。
この支流は、ブッシュが多くフライフィッシング向きとは言いがたい渓相であるが、皮肉にもこのブッシュが釣り人を拒み、有数の魚影の濃さを誇っている。ブナを代表する広葉樹の植生もイワナに相性が良いのだろう。自然繁殖と思われるイワナたちが、絶えることなく世代交代を続けている
 適当な車の駐車スペースを確保し、入渓する。特に釣果に期待していた訳ではないが、入渓地点でいきなりの初ヒット。決して大きくはないが、久ぶりに見るイワナに自然に顔も緩む。フライを乾かし、次なるポイントへキャストすると、続けてヒット。フライは特に気を使うこともなく、エルクヘアーカディスで充分。ポイントと思われるところへ毛鉤を落とせば、面白いように飛び出してくる。正に、イワナが湧いている状態である。
 2時間ほどの釣行のつもりが、気が付けば4時間も釣り続けてしまっていた。疲れも忘れて歩き続けてしまったらしく、さすがに重い足取りで帰路についた。



6月6日「本流の大ヤマメを求めて」の巻2

 前回に続き今回も、本流の大ヤマメを求めて、K川釣行だ。料理長の話しでは、鮎釣りをしていると、本流と行き来する大ヤマメが鮎を襲ってくるという。その大ヤマメを狙って通って来ているのだが、まだ、目標サイズのヤマメとの対面を果たすことができずにいる。
 今日は、前回入っていないポイントを中心に探ってみることに。写真のような渓相に大物の出そうな予感が漂う。・・・・しかし、ここで出たのは平均サイズ。朱点の無い綺麗なネイティブ・ヤマメである。「まだまだ大物が潜んでいるはずだ」と思い、瀬を釣り上がっていく。しばらく行くと、いかにも渓魚が好みそうな流速のポイントで、入れ食いに。・・・「今日は期待できそう」
 護岸の上で工事のおっちゃんがこちらを見ている。見られていると、いいところを見せたいもの。工事のおっちゃんに気を取られていると、突然ライズ! 合わせ切れをやってしまう。
 「大きかったのに」と悔しがっても後の祭り。その後、釣り上がってみるも、サイズは下がるばかり。鰭丸の放流魚が連れ始め、納竿した。