★メール紹介・Q&A 第19回(つづき)
●RX2001MK2 さん からのメール
最近2年間で、5つの賞に8本の長編を応募、8本とも一次選考を通過、二次選考で全滅、でした。
友人たちに読んでもらっても、お世辞抜きで、文章も上手いし面白いと言ってくれます。
でも、二次選考で全滅なんです。
私の作品には何か致命的な欠点があるのではないかと思い始めているのですが、それが何なのかわかりません。
○和田曜介のコメント
実際の作品を読んでいないので、何とも言えませんが、二つの可能性が考えられると思います。
一つは、単純に、まだ実力が不足しているだけというケース。
この場合は、現在のペースで書き続けていれば、そのうち気がついたら少しずつ二次選考も通るようになっていて、3年後ぐらいに、また、
「最近2年間で、5つの賞に8本の長編を応募、8本とも最終選考に残るが全滅、でした。
友人たちに読んでもらっても、お世辞抜きで、文章も上手いし面白いと言ってくれます。
でも、最終選考で全滅なんです」
というメールが届くという可能性。
もう一つは、本当に何か欠点があるというケース。
この場合、一番に考えられるのは、やはり個性・オリジナリティーでしょうか。
ただ面白い作品、ただ上手い作品、そういう作品を書けるアマチュアはたくさんいます。
でも、編集部が求めているのは、プロの作家としての新ブランドを創設できる、そういう作家であり作品なんです。
ただ、どちらにしろ、2年間に8本の長編を応募できて、すべて一次選考を通過している、というのは、立派なものだと思います。
落選作品も財産ですから、その調子で書き続けて、今のうちにどんどん財産を増やしておいてください。
そして、どうしても何か欠点があるのではと感じるようならば、やはり創作教室などでプロのアドバイスを受けてみるのがいいのではないかと思います。