★メール紹介・Q&A 第10回(つづき)
●秋田大町 さん からのメール
(第8回Q&Aの「パクリ作品」のコメントについて)
「参考文献」って「よけいな文章」にはならないんですか?
○和田曜介のコメント
するどいです。応募原稿においては「参考文献」は立派な「よけいな文章」になります。特に必要でない限り、付けるべきではありません。
どうしても必要という時には、饒舌にならないように簡潔に書きましょう。また、参考文献が大量にあるような場合も、応募原稿に書くのは2〜3個にしておいて、入選が決まってから編集者と相談の上、大量に書き加えるようにしてください。
●TH さん からのメール
「400字詰め原稿用紙換算枚数」についてですが、これはどうやって算出すれば良いのでしょうか。
○和田曜介のコメント
本当に厳密な数字を出したいのであれば、書く時には原稿用紙と同じ20字×20行で入力して、書き上がってから応募用のフォーマットに書式を変更して印刷する、というのが確実だと思います。
ワープロソフトの「文字カウント機能」を使って出た数字や、テキストファイルのバイト数を400で割ったりすると、実際よりも少ない枚数が出ます。また、プリントアウトが40字×40行なら単純に1ページを原稿用紙4枚と計算すると、実際よりも多い枚数が出ます。
でも、あまり細かいことは気にしなくても大丈夫なので、特に長編の場合には、たとえば厳密に計算すると規定よりも数枚足りないとか多いとか、そういう時には応募規定に合う都合のいい計算方法を使ってしまってかまいません。
よほど枚数が違わない限り編集者は一枚一枚数えたりしませんから、自分が明記した数字がその応募原稿の公式枚数だと思っておいて大丈夫です。
もちろん、応募規定に合わせる努力は必要ですが、その努力の結果、作品の質が低下してしまうようであるならば、多少の枚数の違いは気にしないで、そのまま応募してしまったほうがいいだろうと思います。
ただし、指定のフォーマットのプリントアウトで何枚というような応募規定の賞もあるので注意してください。
また、短編の場合には厳密な枚数を要求されることが多いので、厳密な数字で出したほうがいいと思います。