★メール紹介・Q&A 第7回(つづき)

●ムーンテラス三世 さん からのメール
 応募規定に「新人に限る」とある場合の「新人」の定義を詳しく教えてください。

○和田曜介のコメント
 私が知る限りでは「自称」です。
 無名のプロ作家が新人賞に応募してくることも珍しくありません。
 少なくとも、応募者に前歴があるという理由で、入選候補級の作品が捨てられる、などということはありませんから、気にしないで応募して大丈夫です。
 ただし、無名であってもプロとして実績のある人が新人賞に応募するのであれば、普通に応募しないで、まず編集部にコンタクトを取ってみてください。編集部によっては、シード作品として扱ってもらえたりとか、いろいろある場合がありますので……。


●岩木 さん [Mail] [HP] からのメール
 小説につける概要(あらすじ)に関する事なのですが、『幾つかの短編が合わさって大きな長編を構成していく小説』の場合は、どのように書いたらよいのでしょうか。
 単純な章分けではなくて、それぞれに別々の主人公や視点をたて、時に時間軸が入り組んだり、視点を変えて同じ場面をまったく別に書き分けたりする手法の事です。

○和田曜介のコメント
 梗概というのは、作者自身が自分の作品の骨格をどのように把握しているかを書くものなので、特に決まった書き方というようなものはないんですよ。
 自分の作品がどんな話なのか、あらすじを誰かに説明しなければならない時に、どんなふうに説明しますか? 自分の作品を説明できない作者なんていないでしょ? それをそのまま規定の文字数でまとめればいいだけなんです。
 だから同じ作品でも、あらすじを書く人が違えば、当然、違うものが書かれることになるわけですが、結果として、小説本編とイコールなものが書けていれば、それでOKなわけですね。
 自分のセンスで好きに書いてかまいません!


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