パラサイト系変態の重要な鍵をにぎる、『カイシャ族成長ホルモン』は、言ってみれば自律神経みたいなものです。やる気、前向きで柔軟な論理的思考力、根気、忍耐力など、カイシャ族に必須なビジネスにおけるマインドやポジティブアクションの源です。
この分泌阻害の原因は、自律神経失調症と同様に過労やストレスなど個人の資質に依存するところが大きく、些細でデリケートなことです。この点は、あとでくわしく分析します。
またなぜか、気候や天気に左右されます。気圧とご機嫌が連動しているようです。よく神経痛のおばあさんが「今晩ひざが痛むから、あしたは雨が降るよ。」なんていってましたでしょ、あんな感じです気象予報士の予報よりパラサイト系のみなさんの言動をみていると雨など気圧の変化が読めるようになります。マジです。気圧の変化にものすごく敏感です。気圧が下がると、ご機嫌もナナメになり、より凶暴になります。気圧の変化以外にも敏感なことが多いです。きっと、自分以外の物理的、心理的、外部環境つまりストレス状況に対する耐性がほとんどいや、まったくないんでしょうね。ちょっとした変化にもすぐにオーバーリアクトしてしまいます。困ったものです。
また、周期的に凶暴化するパラサイト系の先輩もいて、周りのみんなは、「そろそろその時期なのでは?」と予測できるようになります。この『カイシャ族成長ホルモン』の発見はまさに、生態観察や長期介護のたまものです。
さて、 『パラサイト系カイシャ族』への変態のきっかけは、必ず、カイシャ族成長ホルモン分泌異常からはじまります。自分では自覚していないうちに、カイシャ族成長ホルモンがだんだんと分泌が止まっていきます。入社以来ずっと体内に貯蔵されていた分まで全く使い切り、最悪の場合には、枯渇してしまうのです。そして、突然、変態を始めるのです。
カイシャ族成長ホルモンの分泌が安定し、全身にくまなく供給されていれば、いくら仕事がハードであっても、肉体的、精神的に辛いことがあっても、パッとリフレッシュできます。まあ、お風呂にでも入って一晩ゆっくり眠れば、翌朝はまた全身にカイシャ族成長ホルモンが漲っていて、シャキッと元気で前向きな活動ができるわけです。
カイシャ族成長ホルモンの分泌や、循環というサーキュレーションのメカニズムはなぜ、正常な働きを阻害されたり、最悪の場合は、止まったり破壊されたりしちゃうのでしょうか。その原因について次回からくわしく分析してみましょう。