さて、前回ご紹介したパラサイト系カイシャ族構成比80%の職場のについてさらにお話します。
ここの部署には前向きで生産的なビジネス行動がほとんどないんですね。私はカイシャではいかに効率よくビジネスして、いかに利潤最大化を追求するかをモットーとしています。成果達成度(利潤拡大)が査定の基準であると考えています。ところが、パラサイト系の皆さんは、カイシャでいかに楽していかに楽しくという『楽×2(ラクラク)』をモットーとしているようです。彼らは社歴の長さだけが査定の基準であると捉えています。
パラサイト系のオジサマ達は、職場での生産的なビジネス活動をギブアップ(シャットアウト)しています。リタイアメントまでのカウントダウンに入っているようです。十分にあり余った就業時間は、過去の業績話でつぶすのがお好きなようです。(これって聞かされる方は、結構迷惑です)
優秀だった若き日のオジサマ達がご活躍だった当時の話をなさると、それまでドヨっとしていたお顔がぱっと明るく輝いてくるから不思議です。現実の職場は、パラサイト系オジサマ達には過酷です。オジサマ達がご活躍だった当時から、目覚ましい技術革新によりプラットフォームが、汎用コンピュータからMS-DOS、さらにWindowsと目まぐるしく進歩してきましたが、オジサマ達は、そのビジネス環境における技術革新には、何故かついて来ていませんでした。(もしかしたらついていくこと自体を放棄しちゃったのかもしれません)。
ところが、オジサマ達にとってさらに不幸なことに、今や社内システムは、電子化、WEB化されています。オジサマ達におなじみの伝票に手で書いて処理していたこと、具体的には勤怠管理、各種申込、購買等の総務的な事務処理や、日常業務は全て、手書きの紙媒体からPC上での入力、電子的処理という手順に変わってしまいました。社内システムはさらに日々機能アップされています。
業務上必須となったインターネット、E-mailなどを操作することが基本の環境の中で、マウス操作やWindows環境、インターネット、E-mailなどを理解することを拒否しているオジサマがシステムエンジニアリング部門の中でさえちらほら存在しているのです。カイシャ族としての成長がとまってしまったんですね。 困った事に、彼らは過去の業績や社歴の長さに見合った(?)昇進を重ねた結果管理職になっていたりします。
社内リテラシー的にはすっかりアルツってしまったこれらの人々を「アルツ君」と呼ぶことにしましょう。