<旅や日常生活に見られる素顔のアメリカ>

アメリカ・アラカルト

アメリカは多民族文化の上に成り立つ国家
それだけに「これがアメリカだ」と言い切ることは難しい
時代とともに、住む場所によっても異なる
そして、「こんなアメリカもあるのだ」という視点から
旅と日常生活の中で出くわしたアメリカを拾ってみた。




アメリカの自然のシンボルの一つ、ナイアガラの滝:スカイロン・タワーからの眺め
Welland Canal:ウェルランド運河の船舶運行方法

エリー湖からオンタリオ湖への水位差はナイアガラの滝の高さ(約60m)程ある。両湖を結ぶウェルランド運河を、大きなタンカーが今でも行き来している。「タンカーはその水位差をどのように克服して行き来しているのだろう?」と言う素朴な疑問を持った。
 この写真はその解を提供してくれる。このコンクリートの大きな堀にタンカーが入る。そこの両端の関が停められて水が注がれて、タンカーが浮上する。十分な高さの水位を得たタンカーは、そうやって低いオンタリオ湖側からエリー湖側に船を勧められる。隣の逆方向には、水を抜いて水位を下げて進む。
(写真:この20分後には巨大なタンカーが浮上して、エリー湖側に送り出された)
 湖の水上飛行機:

 
湖にはヨットとともに、よく水上飛行機の発着所がある。この飛行機はパイロットと乗客4人乗りのセスナ機で、15分の遊覧飛行で$15/人である。船から見る平面的な景色と違って、山間を縫いながら湖上をアクロバット飛行する醍醐味は格別。
(写真:これから家族4人でセスナに乗り込むところ)









 アメリカ版”矢切の渡し”:

 田舎道をドライブして行くと、突然川に突き当たり、道路がそこでプッツン。橋がない。「どうやって渡るのだろう?」しばらくすると、向こう岸からはしけ船(フェリー)がこちらに向かってくる。「オー!アメリカ版矢切の渡しか」
アメリカには橋のないこのような渡しが沢山あるようだ。夜、車を飛ばしてきたら川にザブンか?



 シェナンドー・リバー(Shenandoah River):

 ウエスト・バージニア州を旅した時、大好きなジョン・デンバーの"Take me home, country roads"
を思い出した。この間、Blueride Highway はドライブしたので、是非とも Shenandoah River を訪れたいものだと思い、地図で探してやっとのことで、この Shenandoah River に辿り着いた。
「カントリー・ロード」のメロディの中に浮かんだ Shenandoah River のイメージに近いのどかなウエスト・バージニアの田舎の景色がこれだ。










 
 巨大な壁画(Mural):

 
味気ないコンクリートの河岸の壁に沢山の壁画が描かれている。これだけで、町の雰囲気が一変する。果ては、"ミューラルの町”として観光名所にもなってしまった。オハイオ州の南部で、ケンッタキー州との州境の街ポーツマス市の壁画。









 カントリー・ミュージック・タウン:

 カントリー・ミュージックはテネシー州ナッシュビルがメッカであるが、ケンタッキー州にもカントリー・ミュージック・タウンがある。ここは、大小10個ものカントリー・ミュージック・ホールが建ち並び、近辺のカントリー・ファンを集めている。
 アメリカにおける"カントリー・ミュージック"の位置付けは、さしずめ日本の"演歌”といえそうだ。ご覧の通り、観客は皆昔の青年少女ばっかりだ。



 歴史を尊ぶアメリカ Piquaのヒストリカル・エリア:

 つい先ごろ建国200年紀を祝ったアメリカにとって、歴史が唯一のコンプレックスであるようだ。全米の至る所にヒストリカル・エリアが歴史保護地域として所在する。
 建国前のインデアンとの戦いや糸つむぎ、当時の家や台所などが昔のままで保護されている。
 ここを訪れるとなぜか"ホッ!”とするのは、近代文明に麻痺した感覚が昔に引き戻されて癒される為であろうか?






 サンクスギビング(感謝祭)の飾り付け:

 11月のサンクスギビングの時期になると、各家々がこったデコレーションを行う。昔の農作物の豊作に対する感謝のしきたりが今も続いている。
 パンプキン(かぼちゃ)やトウモロコシの茎はデコレーションの必需品だ。最近は、奇をてらった人形や動物の模型などが家々に飾られている。
 パンプキン・オレンジが飾られると、冬はもうすぐそこにきている季節感を醸し出す。





 ルネッサンス・フェア:

 歴史のないアメリカでは、ヨーロッパの歴史も取り込んでいる。”ルネッサンス・フェア”と称して、昔のヨーロッパ調の服装や騎士、楽器、道具などが”ルネッサンス”としてデモンストレーションされる。













 子供のサッカーを楽しむ家族:
                                                       
 子供達のサッカーや野球は家族の楽しみでもある。広大なアメリカではサッカーの練習に行くのにも、20kmや30kmの距離を子供達をパークまで送り迎えしなければならない。
送ったついでに、椅子持参で子供達の練習や試合の観戦をして一緒に楽しむ。
 最近でこそ日本でも見かけられる光景だが、アメリカ人はこうして家族の絆を大切にしている。







 バックヤード・ウエディング:

 
隣の息子が結婚した。自宅の裏庭(バックヤード)が結婚式場である。神父(女性)を招いて、愛の誓いを上げている。
 このカップルはドクター(医者)同士であるが、家族だけのささやかな結婚式。日本では、医者同士だったらさぞかし華やかな式場での結婚披露が行われることであろうに。
 ちなみに、傍らで見上げているのは、前妻との間に持たれた連れ子の女の子。


 休日の午後:

 結婚式の行われたバックヤードは、日頃の憩いの場でもある。休日の午後は、パラソルの下でアフタヌーン・ティを楽しむ。
 垣根がないので、しばしば隣のパラソルに招かれて、ティとおしゃべりで楽しい時間を過ごす。
 手前にあるのは、野菜ガーデン。網で囲ってあるのは、リスや野ウサギの襲撃防止用ネット。時々頭にきて、エアガンで野ウサギを狙い撃ちする隣の主人。







 やって来た赤い鳥、カーディナル:

 我が家のバックヤードにも、小鳥のえさ箱(三角形の箱)が備えてある。赤い鳥、カーディナルや、青い鳥、ブルージェイを呼び寄せるのが目当てだが、醜い黒い鳥ばかり訪れて、中々目的の鳥達がやってこない。
 カーディナルの好物はヒマワリの種ということを知って、それを買ってきてえさ箱に入れたら、早速カーディナルがやって来た。





 ダック(カルガモ)もやって来た:

 バックヤードにダックもやって来た。ダックの好物はパンの切れ端で、パンの残りをちぎって投げておくとダックがやってくる。
 ここのダックは冬になっても南の地方に渡り鳥として飛んで行かない。ここで越冬するものが増えていると言われる。原因は、各家の餌付けが原因らしい。ダックが怠け者になって、渡り鳥に習性を放棄し始めているらしい。










 こんなお転婆娘もバックヤードに:

 バックヤードの木に登っておしゃべりしている二人の中学生らしい女の子。
 アメリカでは、「女の子は女の子らしく」と言う躾は余り行われないらしい。(最近の日本もそうなってきているが)










 バックヤードにバルーン(軽気球)もやって来た:

 休日になると、バルーンがのどかに家々の屋根越しに浮かんで流れて行く。もっともアメリカらしいのどかな風景だ。
 最近日本でもバルーンが盛んになってきたが、決定的な違いは、送電線や電線が景色を邪魔していない点かな。もひとつ、大きな家と広々とした庭も違うかな。








 ゴミ収集車:

 通りに面した前庭にトラッシュ・カートを出しておくと、大きなゴミ収集車が来て、カートをはさみ上げて、ひっくり返してゴミを収集してくれる。手ではとても持ち上げられない大きさの車のついたゴミカート。











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