シエム・リアプ



シエム・リアプ:Siem Reap

首都プノンペンの北西300kmに位置し、
人工7万人の小さな田舎町がシエム・リアプ市だ。
アンコール遺跡群の7km南に位置し、観光基地の役割を果たしている。
町の中心をシエム・リアプ川が流れるのどかな町の佇まいも、
観光産業の隆盛とともに徐々に失われつつある兆しが見えつつある。
大きなホテルが建築中であり、観光客の増加も急だ。
以前は川で裸で水遊びしていた子供達が
今はほとんど見かけられなくなってきた。
訪問者は近代化、観光化を望まないが、
住人は近代化を切に望んでいる。
ここでも、携帯電話が三種の神器の一つといわれているそうだ。
再び次に訪れる時にはこののどかさが
ノスタルジーの世界となってしまっているかも?


アプサラの舞 (2月6日)

 アプサラ(踊り子)は、アンコール遺跡のレリーフにも刻まれており、当時からの若い女性の舞の姿が今尚残っている。 舞の特徴は、やわらかくしなる指先と、鍛えられた腰、膝とつま先使い方のようである。 タイの踊りと共通したところがあるが、こちらのほうが上品な気がするのは贔屓目であろうか?





 舞の中には、日本の八木節そっくりの、若い男女達のざるを使った魚すくいのコミカルな舞があり、いやに親近感が持てる舞もある。
 ほかに猿や悪霊の踊りなどがある。それらの踊りは、アンコールワットの第一回廊に描かれていたあのレリーフそっくりだ。






ホテルのオーナーの娘Aeと一緒に(2月6日)
 
 Aeは我々が泊まったダイヤモンド・ホテルのオーナーの娘で、我々の娘の友達でもある。日本が好きで、しばしば日本に遊びにやって来る。PCや携帯電話を自由に操り、カンボジアの中でも恵まれた環境にあるインテリ女性だ。






 町の中央の市場(2月7日)

 町の中央には市場がある。色々な食べ物や、衣類、商品が所狭しと並べてある。中でも、トンレ・サップ湖で獲れた魚を売っている女性達は実に生き生きしている。
 この土地の名物は地鶏の焼き鳥と言うことで、それを探した。「あった。」 竹の櫛の間に地鶏の肉の塊をはさみ、醤油をつけながら丸焼きする。ここの醤油は大豆でなく、トンレサップ湖の魚から作られたもので、多少日本の醤油より甘い。焼きたての締まった地鶏の焼き鳥を頬張りながら、ビールを一杯。「最高!」 (実はこの後、横にいた乞食らしい人が、「食べ残しをくれ」と言うので「OK」と言うと、スープの残りと残飯と、骨がらも一緒に全てビニールの袋に入れて持っていってしまった。傍らの3人の小さな子供達が喜んで付いて行く。親子で食べ残しを分け合って食べるようだ。



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