建 水 地 域



(建水:清代に作られた双龍橋)


”建水”は雲南省においては特異な街と言える
なぜならば、26の少数民族が主体の人口構成の中で
漢民族の割合が高い街だからである。
歴史的には、1200年以上も前からの古い歴史を持ち
多くの古い建築物が残され、その中で生活が営まれている。
歴史的建造物としては、街の中心にある清代に建てられた
豪商朱兄弟によって建てられた
”朱家花園”
700年前の元時代に造られた孔子を祀る
”建水文廟”
それに、街の郊外にある600年以上前に造られた
”団山民居”

(7月19日〜20日)
元陽―>
建水(泊:80元)・・・72km

7月19日:建水・朱家花園

街の中心に位置し、面積は20,000uもあり、家屋はもとより庭園や宗祇に至るまで現存している。
清代建物の細部の彫刻に至るまで精巧に造られた中国南部の私家園林の形態をとどめている。
この花園の中に、中国有数の書家である
”何文華”氏が、書の展示室を持っており、そこを訪れた私に対して、2006年に日本を訪れて大日本書院から賞を頂いたと説明してくれた。そして、その時の”書山賛富士、墨海蔵百家”という書を目の前ですらすらと書いてくれた。あまり感激したので、「少ないですが」と100元を渡したら、さらに掛け軸入りの書に署名してプレゼントしてくれた。(箱に800元と値段が入っていた)

建水市街:この街は文化の香りのする垢抜けたファッション性の高いお店や若者が多く、特徴のある街だ。
朱家花園:清代当時の典型的な建て方。反った屋根、丸門。
朱家花園:絵や書が描かれた壁 
朱家花園:精緻な彫刻がされた扉
 朱家花園:それぞれの部屋の立派な装飾や調度品
 朱家花園:日本の盆栽のルーツと言えるのではなかろうか?
 朱家花園:中国有数の世界的書家、何文華氏(70歳)。日本で頂いた賞や色紙を見せてくれた。
7月19日:建水・建水文廟

孔子を祀る”文廟”は中国各地にあるが、この廟は元代の1285年(元22年)の創建された。規模では、中国で2番目の文廟とのことである。この文廟は市民の教育のシンボルであり、誇りでもあるらしい。
文廟を2時間ほどかけて見学し建水の市街に出ると、Dunlop Shopの前の通りで一家が餃子を作って食べていた。その輪の中に加わり、日本式餃子の握り方を披露して、結局夕飯は彼らと一緒に頂いた。

建水文廟:東門 建水文廟:南門と前庭の蓮池
建水文廟:中門 建水文廟:孔子廟
建水文廟:孔子像と12人の弟子像(孟子や孫子など)
街に戻ったら、通りで水餃子を作って食べている 「私も仲間に入れて?」「OK」「日本ではこう握るよ」
7月20日:建水・団山民居

建水市の西13kmのところに、600年前の明代に建てられた民居が残っており、住居として今も使われているとのことで、タクシーを使って訪れた。
明代の建築様式をそのまま残し、修理も忠実に昔の建築方法を使っているようで、村に入ると600年前の世界にタイムスリップしたようだ。
団山民居と建水市の中間に清代の
”双龍橋”があるとのことで、帰りに立ち寄った。

団山民居:通りには石畳が敷かれ、塀や壁は泥煉瓦が積まれ、昔のままの佇まいがそのまま残っている。
団山民居:漢民族の建築様式の楼閣
団山民居:中庭には池が配してあり、2回のテラスから金魚が愛でられる。
 団山民居:ここに住んでいる老人たちは、”Back to the PAST” の名演技者でもある
 双龍橋:3階建ての楼閣で、屋根は瑠璃瓦で飾られている。周りの低い山並みとマッチし、
のどかな田園風景にアクセントを与えている。
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