99-Y-3: 津軽っ子の心のふるさと                                    **

     岩木山         1,625m

 
津軽平野のど真ん中に鎮座まします「おらがお岩木山」。津軽っ子にとって、岩木山抜きの津軽は有り得ない事であろう。昔から、津軽藩に岩木山があったから、津軽がまとまり独自の文化を育んで「北に津軽あり」といわせた原動力にもなっている事であろう。青森側から見るお岩木山は実に秀麗な姿である。堂々とした津軽富士の山容は、津軽のお殿様を連想させる。但し、「裏からは見ないで欲しいお岩木山」。鯵ヶ沢側から見た岩木さんは、「えっこれがお岩木山?お岩さんでは?」といわせるほど形がくずれている。岩木山は津軽平野にどっかと居座っている為、登山者にとっては標高差の大きい登山となる。百沢コースは、1,450mあり、嶽コースでも、1,175mある。最後の9,10合目は急な岩場の登りとなり、標高差の大きさをも加味すると、中級向けコースといえよう。

日時:   1999年8月28日(土)
参加者:  単独行
交通:  車:下山後、嶽温泉(13:30)―>鯵ヶ沢―>秋田―>象潟(21:00)
      「蕉風荘」泊


 

登山コース: 約4時間30分    (20,760歩)

(嶽温泉〜岩木山頂) 2時間50分(7:00〜9:50)

 前日宿を取った嶽温泉を起点とする嶽コースを選んだ。こちらの方が百沢コースより280m高いところにあり、標高差が小さくなる。嶽温泉の登山道の入口には小さいが赤い鳥居とその奥に神社があり、先ずは無事な登山を祈願。岩木山は裾野が長いので、だらだらの林間道を登って行く。徐々に坂は急になっていくが、結構登りやすいコースだ。さすがに登山3日目ともなると、登りは足にくる。15分登っては一息つく状態で、先が思いやられる。2時間ほど林間を登ると、やっと8合目についた。そこはパークウェイの終点になっている。今日は土曜なので沢山の車が駐車している。登山の時は、車に乗っている人は別人類。楽にここまで着いたからって、ちっともうらやましくない。(写真:弘前側からの美しい山容の岩木山)

 8合目から頂上は、下から見た岩木山の2段になっている所に位置し、これからが険しい岩場の登りだ。頂上からの眺めはすばらしい。北に津軽半島下北半島、そして北海道まで望める。東には、昨日登った八甲田山十和田湖、西にはすぐ近くに日本海が見下ろせる。3日間で初めての頂上からの展望を十分堪能した。(写真:八甲田山頂から後に日本海を望む)






(岩木山頂〜嶽温泉) 1時間40分 (10:20〜12:00)

 山頂から嶽温泉までは、元来た道をひたすら引き返す。足も馴れてきて快調に下りのコースを快走。下りは1時間40分で嶽温泉まで戻った。もちろん、登山道の神社に無事帰還をお礼して。嶽温泉は、土曜日なので、観光客でごったがえしていた。取れたての「きみ」(トウモロコシ)をほうばった。取れたては何と甘いのだろう!車を止めている宿に帰ったら、おかみさんが「もう帰ったの?」と驚いていた。(登りは4時間が一般的登山者の標準時間との事)
(写真:裏の鰺ヶ沢から見た岩木山は、お岩さんみたいで見られたものではないな)


(本日のハイライト)

 一日4個所の温泉を満喫: 朝、宿の嶽温泉につかって体をほぐし、山から帰って、近くの「縄文の湯」につかり、登山の疲れを癒した。車で次の目的地の鳥海山に向かう途中、黄金崎海岸で海側に作られた「不老不死の湯」につかり、日本海に沈む夕日を見ながら、露天風呂を満喫。そして最後は、今日の泊りの象潟(陸の松島)で黄色い水の温泉に浸かる。正に、温泉三昧ならぬ四昧の一日だ。

(写真:日本海に突き出した「不老不死の湯」露天風呂に浸かって夕日を眺める:湯の色が黄金色)

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