ヒマラヤ・トレッキング
アンナプルナ東部山域

アンナプルナ連峰を間近に“マナン渓谷”をトレッキング

左からアンナプルナ-II(7937m)、アンナプルナ-IV(7525m)、アンナプルナ-III(7555m)
 
アンナプルナ東部山域
(4月30日〜5月4日)

ヒマラヤ・トレッキングの中で、あまり訪れる人が多くないのが
“アンナプルナ東部山域”だが、景色はこちらの方が素晴らしい!
当初はここを訪れる計画はなかったが、地震の影響で
後半に予定していた”エベレスト山域”が入山規制となり、
急きょその代替案として訪れることとなった。
ここでも”猛吹雪”や”ジープが岩に乗り上げて走行不能”と、
またまたハプニングなどに恵まれた。

<トレッキング・コース>
4/30 ポカラ−>ベシサハール−>ダラパニ(1900m)
5/1 ダラパニ−>マナン渓谷(3800m)−>ヤクカルカ(4000m)
5/2 マナン渓谷−>ディクールポカリ(3100m)
5/3 ディクールポカリ−>ベシサハール(900m)
5/4 ベシサハール−>ポカラ


命がけの崖っぷちジープ・トレイル
マースヤンディナーディ(Marsyangdi Nadi)渓谷:800m〜2500m

上流のマナン渓谷へ通ずるマースヤンディナーディ渓谷は
深い渓谷の切り立った崖の中腹を削って造られた
ジープ1台がやっと通れる綱渡り的な細い崖道である。
その崖道は直径50cm大の岩かけがごろごろしており、
4駆のジープでも時速6qぐらいのスピードでしか走れない。
1日走って50qしか進めない。
今回の地震の震源地近くを通るので、崖崩れによる
通行止めが発生してないかと気をもんだが、幸いなことに、
多少時間も経過していたので通行止めに会わずに済んだ。
4月30日5月3日
 
  ポカラから東部山域に入るまでマイクロバスで移動。休憩所に集う人たち   6人乗りジープへ乗換えて渓谷地帯に入る。ジープは山間部への必需品輸送も兼ねる
  崖道の途中で、夏に向かい高地に移動する山羊の群に道を譲ってもらう(一苦労)   急峻な崖を削って造られた細い自動車道。運転ミスしたら谷底へ真っ逆さま
  結構崖崩れもあったようだが、何とか通れるように落下した岩は片づけられていた   アンナプルナ-IIが遠くに見えてきた
 徐々に雪を冠した山々が多くなってきた  一気にマナンまでは行けそうもないので今日はここまで。ダラパニのロッジ(一泊\300)
 正面に雪に覆われた巨大な一枚岩の山が。「あの山は何て言うの?」「あー、あれは岩だから名前はないよ」。それでも5000m以上はありそう。  先を歩む土地のおばあさん。大変でも移動は自分の足が当たり前のようだ
 5月と言うのに、午後から降り出した雪は雷を轟かせて猛吹雪となった。閉じ込められる恐怖  運良く、猛吹雪は夜中に止んでくれた。翌朝は快晴、「・・心と山の天気は変わり易い」納得 
 山の水で洗濯をしている土地の人  山間の畑で農作業で、休憩を取っている農家の家族
 道の傍らで遊んでいた娘さんに飴をあげて写真を撮らせてもらった  昼食をとるために寄った小さな食堂で出てきた娘さん。チップをはずんで写真を撮らせてもらう
 
アンナプルナの裏庭
マナン(Manang)渓谷:標高3800m

マナン渓谷はアンナプルナ連峰の真北に位置し、
両側に雪を被った峰々が静かに、超然と聳え立つ。
渓谷は連峰の裾野に位置しており、天空にそびえる
白く輝く頂きを仰ぎ見ながらのトレッキングは至福の境地!
ここはトレッカーも極めて少なく、雄大なヒマラヤの景色を
独り占めしながら、時を忘れてアンナプルナ達と交歓した。
5月1日〜2日

 山間の小さな部落に入る時は必ず108個のマニ車がある。左側通行が決まりだ。(チベット仏教)  108個の個々のマニ車の中に経文が入っているそうである。手で一回転させるとお経を一回唱えたと同じご利益があるとのこと。
 フムデの飛行場(3200m)。ここは常時は使われておらず緊急用。利用客が少ないためか?   今回の地震で寸断された道路
 水たまり越しに遠くマナンの北のカトゥンカン峰(6484m)が望める  アンナプルナ-II峰(7937m)が行く手に迫ってきた
 上流に進むにつれて(3500m付近)、渓谷は浅くなってきて川幅も狭くなってきた。  放牧の山羊や牛たちがのどかに草を食んでいる
 もう間もなくマナンの街に到着だ!  チベット仏教独特のカラフルなタルチョに出迎えられ、やっとマナンの街に到着した
 旗と同様に、幟も景色を彩ってくれる。今歩いてきた道を振り返る  マナンの街の入口門の左横にアンナプルナ-III峰(7555m)が聳える
 街の南方には、アンナプルナ-II峰(7937m)と-VI峰(7525m)が聳える  マナンのロッジの部屋の窓に、アンナプルナ-III峰(7555m)とガンガプルナ峰(7455m)が迫る
 
アンナプルナ山群の天空回廊

ヤクカルカ(YakKharka):標高4000m

マナン渓谷から更にトロンパス(5400m)に向かって
アンナプルナ山群を堪能しながら4000m圏の
天空の地を存分にトレッキングしてみた。
この先を北に進みトロンパス峠を越えると、
先日に訪れた聖地ムクティナートに出られる。
しかし、今回は時間的にも無理があるし、
高山病の危険性もあるので通過を諦めた


5月2日

 
 ロッジに荷物を置き軽装で更にトレッキングの歩を進めた。左が後方のマナンの街並  更に歩を進め、ストーバ越しにマナン渓谷を見下ろす
 マナン渓谷の上流。左前方にカンサールカン峰(7485m)  左前方に通ってきたグーサンの村(3900m)。後方にアンナプルナ-II峰と-IV峰
 更に北に歩を進めると、前方から荷物を運んだロバたちがマナン方向に帰って来た。  前方左にカトゥカン峰(6484m)と右にシャガン峰(6026m)。4000m地点。
 左にアンナプルナ-III峰(7555m)と右にガンガプルナ峰(7455m)  アンナプルナ-III峰に向かって移動するヤクの群れ。ヤクは3500m以上に生息。
 タレカン峰(7069m)の頂上付近。4000m付近から  ガンガプルナ峰(7455m)の頂上。4000m付近から
 左にアンナプルナ-III峰(7555m)と右にガンガプルナ峰(7455m)の頂上。4000m付近から  アンナプルナ-II峰(7937m)と-VI峰(7525m)の頂上。4000m付近から
 高山の野草を摘んでマナンに帰る途中の女性たち。ナムロ(背負い紐)とドコ(籠)を背負い  4000m付近からマナン渓谷を見下ろす。前方にマナンの街が見える
 夕方、マナンの街に帰り着く  感謝の気持ちを込めて街の入口のマニ車を回転さす 
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