コウゾリナ

コウゾリナはタンポポに似た花の中では最大のものである。
ジシバリやブタナのように一見タンポポと見間違える花は多いが、コウゾリナも花だけ見ればタンポポに似ているものの、その全体像の大きさで間違える事は無い。( 「ジシバリとオオジシバリ」 、「ブタナは豚のサラダ」 の項参照)
表題の写真や下の写真に見られるように茎や葉に硬い剛毛が生えていて、触ると手が切れそうな感じがする事から剃刀(カミソリ)菜となり、そこからコウゾリナとなったと言う名の由来説が有力である。 又、剛毛の感触が顔剃り後のようで顔剃菜(カオソリナ)から来たとする人もいる。

コウゾリナの剛毛

葉は全面を覆う剛毛の為に服にくっつき、子供達はこれを胸や襟、肩につけて勲章や襟章にして遊んだ。 菜と言われるように若葉は食用になり、健胃、整腸の薬草にもなる。


花はタンポポのように一枚一枚の花びらがそれぞれ雌しべ、雄しべを持つ花の集合体であり、典型的なキク科の花である。
日本列島に広く分布し、背丈も70−80cmとかなり高くなるので、春から夏にかけて土手や野原で良く目立つ。 

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