ジシバリとオオジシバリ

オオジシバリ

この地方(深谷、熊谷)の春の田の畦道を散歩すると、タンポポの様に見えるがタンポポと比べると花びらが少なく、葉の形も全く異なる花があちこちに現れる。
ジシバリと呼ばれ、柔らかい茎(走出枝)を伸ばし、枝分かれしながら縦横に地を這っていく。 茎が地面を這うようにして延び、所々で根を下ろし、その様子が地面を縛リつけているように見えるので、ジシバリ(地縛り)の名がある。
日本、韓国、中国に分布し、ジシバリとオオジシバリの二種類があるが、ジシバリの葉は小さく、円形であるのに対し、オオジシバリは葉がヘラ形で全体に大きい。
よく目立つ花で散歩道の野原や田の畦で繁茂しているが、この近辺ではほとんどがオオジシバリでで、ジシバリは極めて少ない。

ジシバリの花と葉

オオジシバリの花と葉

ジシバリもオオジシバリもニガナ(苦菜)属に属し、土が少しでもあれば、岩の上にでも生えると言う意味からイワニガナの別称があり、それほど繁殖力が強い。( 「ニガナいろいろ」 の項参照)
更に他の花の花粉がもらえない時は花柱の先がくるりと巻いて自家受粉する特技を持っている。 
畑に侵入してしまうと、畑を耕す度に根茎が寸断され、その一片一片が新苗となって再生し地上に現れるので、農家にとっては強害雑草であるが、咲いている姿は実に可愛い。

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