ユキヤナギ

ユキヤナギは早春にたくさんの白い花を雪のように咲かせ、枝が柳のようにたれ、葉も柳の葉に似ているのでユキヤナギの名があり、花が散ると地面に小米(砕いた米)をまいたようになるので、コゴメバナの別称もある。
関東以西の川岸の岩場等に自生しイワヤナギとも言われ、散歩道の土手のあちこちに見られるが、春の花、夏の緑、秋の紅葉を楽しめるので庭や公園にも植栽されている。 尤も、自生種のほうはどんどん数を減らしており、地方によっては絶滅危惧種に指定されている。
室町時代に書かれた 「尺素往来」 に庭柳とあるので古くから観賞用として庭にも植えられていたようである。 ただし、現代でニワヤナギ(庭柳)と言えば普通ミチヤナギの事を指す。( 「ミチヤナギとハイミチヤナギ」 の項参照)

自生のユキヤナギ

植栽されたユキヤナギ

中国、日本を原産地とする五花弁のバラ科の花で、名の通り真っ白な雪が降り積もったような花を付け、群生するとなかなか見ごたえがある。

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