ミチヤナギとハイミチヤナギ

ミチヤナギ

ミチヤナギは日本各地の道端や田の畦、野原の日当たりの良い所で見られるタデ科の花である。
葉の形が柳(やなぎ)の葉に似ていて、道端に生える事からミチヤナギ(道柳)の名があり、又、庭にも生える事からニワヤナギ(庭柳)の別称がある。
漢方では扁蓄(へんちく)と呼ばれる薬草で、利尿、抗菌作用が有るとされている。
表題の写真の白い花びらのように見られるのはガク片で、蕾の頃は周囲が赤みを帯びている。
ミチヤナギは古来から日本にある花であるが、近年、ミチヤナギに似てはいるが、節の間が短く、葉も小さいヨーロッパ原産の帰化種であるハイミチヤナギが勢力を伸ばしており、丁度、麦刈りの頃、散歩道の途中の田の周りはこの花でうまる。 美しいとは言い難いが、それなりに目立つ花である。

ミチヤナギ

ハイミチヤナギ

ハイミチヤナギ(這い道柳)は地面を這う(はう)ようにして広がるのでその名があり、ガクの周囲が赤みを帯び葉も小さいので、ミチヤナギと区別はできるが、いずれにせよ、鑑定泣かせの花である。
ミチヤナギもハイミチヤナギも踏まれ強く、田の畦や道端に頑強に咲いているが、目立つのは帰化種のハイミチヤナギである。

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