ヒメジソとイヌコウジュは代表的な秋の野草のひとつで、両者ともシソ科イヌコウジュ属の花であるが、そっくりで、ちょっと見で区別する事は難しい。 この区別ができれば相当な野の花通である。
一般的に書物に書かれている見分け方のポイントは
@ヒメジソの葉は鋸葉が荒く、4−6個に対し、イヌコウジュは鋸葉が浅く6−12個
Aヒメジソのガクの先はあまり尖らず、イヌコウジュは鋭く尖る
Bヒメジソは毛が少なく、イヌコウジュは毛深い
であるが、ガクの先の尖り方や毛深さは相対的なもので、両者を並べてみれば納得するが、野原で見ただけでは難しい。 鋸葉の数は比較的分かりやすい見分け方であるが、イヌコウジュにも鋸葉の数が少ない葉があって単純にはいかない。
ルーペで覗いたり、葉の形や全体像をためつ眇めつ眺めたり、上部の葉や下部の葉の鋸葉の数を数えたり、見つける度に悩まされる花である。
ただ、ヒメジソの花が少し大きく、鋸場の数などで区別は可能で、野の花に興味を持ち始めた人には面白い教材である。
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