カワラケツメイ

カワラケツメイ(川原決明)は古くから健康茶として用いられ、真偽の程はともかく弘法大師が広めたとされる事から 「弘法茶」 と呼ばれ、広く民間に浸透した。
漢方でも花と果実を付けた全草を採取し乾燥させたものは生薬名で 「山偏豆(さんべんず)」 と呼ばれる薬となり、強壮、利尿、偏頭痛、夜盲症等に用いられた。
名の由来は 「決明子(けつめいし)」 と呼ばれるエビスグサの種子から取られる漢方薬に薬効が似ており、川原に生える事からカワラケツメイになったとされる。( 「エビスグサと茶粥」 の項参照)
ネムの木の葉のような葉を付け、お茶として飲まれる事からネムチャ、浜辺に多い事からハマチャ、種子が豆の様に見えるのでマメチャ等、地方によって種々の呼び名がある


マメ科カワラケツメイ属の花で、エビスグサやハブソウも同属で、花は良く似ているが、葉の形が全く異なる。 ただ、いずれも薬草茶として現代でも栽培、販売されている。

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