アキノゲシとその仲間

アキノゲシ

アキノゲシはこの地の10月の散歩道でセイタカアワダチソウと共にもっとも目立つ野の花の一つである。
葉がケシに似ている事からその名があるノゲシ(ハルノゲシ)に似て秋に咲くので、アキノゲシの名があるが、同じキク科ではあるもののノゲシとは属も異なり、全体像も全く異なる。( 「ノゲシいろいろ」 の項参照)
ノゲシの花が黄色に対し、この花は白みを帯びた黄色ないしはクリーム色で、背丈も高く、大柄である。 遠くからでも目に付き、葉には変異が多く、葉が細く切れ込みが無いものをホソバノアキノゲシと記述する図鑑もあるが、花は区別が付かない。

  アキノゲシ

 ホソバノアキノゲシ

キク科アキノゲシ属の一家を成し、アキノゲシ属にはヤマニガナやムラサキニガナがあり、同じ頃山裾を彩る。

  ヤマニガナ        ヤマニガナ       ムラサキニガナ

ヤマニガナもムラサキニガナもニガナに似ているのでこの名があるが、アキノゲシ属で、ニガナとは別種である。( 「ニガナいろいろ」 の項参照)
ヤマニガナやムラサキニガナは山裾まで足を延ばさないと見られないが、アキノゲシは田の畦、土手、河原等、いたるところに咲き、その大柄な姿で人目を引く。 この地方の秋を代表する野の花のひとつである。

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