ABCD

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Association Budo Culture for the Disabled    ABCD

Q: 講師は?
A: スウェーデンの武道キャンプでインストラクターをしていた日本人講師やスウェーデンから講師の先生方をお招きします。スウェーデンで中心となって活動しているポントス・ジョハンソン氏はパラリンピック水泳代表選手でした。水泳のトレーニングの一環として取り入れた武道の稽古を通じてバランスの取り方を学び、16歳にして自立歩行ができるようになった経験を持っていらっしゃいます。現在スウェーデンでは、空手道、合気道、剣道、柔道などの道場に多くの障害者が通っています。
 
Q: 日本の状況は?
A: 日本でも多くの先生方が先駆的な試みをなさり、障害者への武道普及に尽力していらっしゃいます。この先生方のご努力や成果を忘れてはなりません。ただ、全体としてはまだまだ数少ない事例しか無い状況です。今回の講習会が、種目・流派を問わず、様々なご活動のお手伝いになればと考えております。
 
Q: 講習会はスウェーデン語ですか?
A: スウェーデン人講師を招く場合は、英語で行います。英語の勉強にもなります。英語が不得意な方も安心です。通訳が付きます。
 
Q: 参加費用は?
A: 1,000円です。総額200万円程の事業の一部を受益者に負担して頂ければありがたいです。
日本ではスポーツ・福祉は無料と捉えられがちですが、税金で補填されているのが実態です。公共スポーツ施設の多くは利用料として一人あたり500円程度をとっても、実際は2500円ぐらいの経費がかかっていると言われています。2000円の赤字は税金で補填です。スウェーデンに行って受講すれば交通費だけで20万円かかる内容です。御理解頂ければと存じます。会場ごとに無料招待券もありますので、お問い合わせ下さい。
 
Q: 講習会の特徴は?
A: 障害者・健常者の区別がないのはもちろん、障害の種類の区別もなく、同時に稽古が可能であることを体験するところに特徴があります。健常者である参加者には、会場入口で障害の種類を選択して頂き、四肢などを帯で拘束し、障害者と健常者が一緒に行う準備運動、空手道、合気道、剣道、柔道の稽古を体験して頂きます。武道経験は全く不要です。動きやすい格好でいらしてください。
 
Q: 障害者による試合はどうするのですか?
A: そもそも、武道は級・段位制度を持っています。スポーツには無い制度です。例えば、それぞれが稽古し努力することで帯の色が変わっていきます。必ずしも試合は不可欠な制度ではないと考えます。また「障害者武道」という新しい領域を作ろうとは考えておりません。「武道」それ自体が障害の有無に関係なく開かれていると考えています。
 
Q: リハビリテーション・ハビリテーションに役立つのですか?
A: もちろん専門家による指導は重要です。しかし、道場に行って仲間と一緒に大きな声を出しながら稽古することが大きな成果を上げる例もあります。強くなったイメージを持ちながらの稽古は精神的にも大きく違うと考えられます。
 
Q: 私の障害でも参加できますか?
A: さまざまな身体障害、知的障害などをお持ちの方々に武道の可能性を探って頂くのが講習会の趣旨です。「何ができないか」ではなく「何ができるか」をお考え下さい。大きなかけ声を出すだけでも意味があるかもしれません。遠慮はいりません。歓迎します。会場で、あなたの障害に関して一番理解しているのは、あなた自身・保護者の方になると思います。どの程度まで運動が可能かを講師にお教え下さい。
 
Q: 国際障害者武道協会(ABCD)はどのような団体ですか?
A: こんな協会は無くなればいいと考えている団体です。障害者による武道が当たり前の社会には不要だからです。解散を目指す団体です。障害者を組織化したり、流派を束ねたり、特定流派を助長することなどを目的にしません。常にすべての武道・流派にひらかれており、先後を無くすために会員・登録制も取りません。底辺で情報サポート活動を行う団体です。