新年のご挨拶

2008.01.01

私の年賀状でのご挨拶は、次の通りです。

あけましておめでとうございます
 早いもので、広島の住民になってから三度目の正月を迎えることになりました。光陰矢のごとし。
 国際関係・核問題では、米朝関係が気になります。ブッシュの任期からして、本年中に朝鮮半島の非核化と米朝国交正常化が実現するかどうかがアジアの平和に直結するでしょう。イラン問題では、ブッシュが血迷わないことを願います。
 国内では、日本の進路にかかわる総選挙から目が離せません。「二大政党政治」ありき、という思考停止ではなく、平和憲法を活かしきる国民的な自覚・エネルギーが民意として選挙結果に反映されることを期待します。岩国を含む日米軍事同盟の変質強化阻止も引き続き重要な課題です。
 広島市では、国民「保護」計画作成になりそうです。「ノーモア・ヒロシマ ノーモア・ウオー」は風前の灯火、広島の自己否定が進むのを、私は為す術なく切歯扼腕することになりそうです。
 孫娘・ミクの存在そのもの、そしてそのゆっくりではありますが確実な成長は、人間の尊厳を基軸とする私の思考の歩みと物事に向き合う姿勢をこれまで支えてきてくれましたし、これからもそうであると思います。「諦めたらおしまいよ」の寅さん精神で牛歩を続けたいと思います。

年末の30日に次男が広島に来てくれたので、年末年始の大寒波の予想におびえながら(?)九州・佐賀への車での旅行を敢行しました。出がけには雪が降りしきっており、岩国あたりまではどうなるかと思いましたが、その後は小雪は舞うもののなんとか佐賀にたどり着くことができました。まずは唐津に向かい、虹ノ松原の景観を楽しみ、唐津城を見学し、唐津焼の窯元を2カ所訪問しました。特に唐玄窯という窯元では焼酎のお湯割りにおあつらえ向きのとても気に入る焼き物を発見、次男と旅行するのもこれが終わりだろうな、いう湿っぽい感傷が混じっていたこともあり、記念に買い求めました。

佐賀行きが急遽決まったこともあり、気の利いた宿泊先など確保できるはずもなく、佐賀駅前近くのビジネス・ホテルを3室確保。せめて夕食は豪華に、ということで、ホテル・ニュー・オータニ佐賀で大晦日そして元旦の夕食を楽しみました。

元旦の一日は、多久聖廟から始まって、川古大楠(樹齢3200年の大木。今回の旅行で一番印象に残った本当に樹齢の重さをたっぷり感じることができるもの)、伊万里、有田、祐徳稲荷などを回りました。温泉の好きな上さんのために、次男が嬉野温泉に当日浴できるところを見つけており、上さんは2時間余り入浴を楽しむことができました。

「広島」のページで書きますが、年末に広島平和研究のことで真剣に考えなければならない出来事があり、旅行中も常に頭の中がそのことでしめられましたが、この小旅行によって少しは気分転換できたのはありがたいことでした。

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