ニジェール政変と国際関係-ロシアと中国-
カテゴリー:コラム
アフリカに対するロシアと中国の認識・政策は基本的に一致しています。ロシアは、レーニンの時代から、民族解放運動を反帝国主義の闘いの不可分の一部と捉え、これを支持・支援する方針・政策をとってきました。ソ連の後継を自認するプーチン・ロシアにおいてもこの方針・政策に変更はありません。中国の場合、自らが長い間帝国主義諸勢力によって半植民地化された歴史を持っており、中国共産党政権は一貫して植民地主義反対を旗幟鮮明にしてきました。
ただし、アフリカを含む途上諸国・地域に対する支援の実績という点では、1980年前後~1990年代初期(中国の改革開放とソ連崩壊)を境にして、ロシアと中国の立場が逆転…