登攀活動 その8


登頂後、C2への下りで、アンナプルナを指差すDIDI 

10月3日 晴れ、風が強くなる。

5時起床。6時発のつもりが7時発になる。

C3荷上げをするアンプーリは待っていてくれた。
今日は努めてビスタリ登る。

途中、クラブイエティ隊とすれちがう。
C2泊のみでよく無酸素で登れたものだ。
日本隊員は、空身で、シェルパに付き添われて下っている。

相当疲れている。DIDI(高橋氏)とは、しばらく話をしたが、
次はクライミングに行きたいとのこと、アンナプルナを見ながらグランドジョラスの話などをする。
大した人だ。

C3へ下の斜面へ続く、MIX部分の下で宮川さんを待つ。
風が強くなってきた。
C3に入れない時間ではないが、いったん下山を考えていた。

遅いこと、風のこともあるが、やはり3人で登りたいと思った。
7300m付近だろうか。
登ってきた宮川さんに下山の意思を伝える。

C2手前で矢崎氏らに追いつく。大丈夫だろうか。

C2で宮川さんと話し合う。
アタックを辞退するとのこと、そして天候が崩れないうちに単独でのアタックを薦められる。

でも、東壁をあきらめた時点で、自分の登山をするつもりはなかった。
やはり3人で登ろうと思う。
チャンスはもう一度ある。必ずある。

アンプーリにも目いっぱいサポートしてもらえばいい。
BCでレストしてもう一度3人で頂上を目指そう。

山田 記

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