1. オーバートレーニング走り過ぎないように 6. 近畿に少ない公認大会コース10kmはほとんど未公認
2. サブスリーのこだわり走るからには目指します 7. 速歩キロ10分21秒。歩きだけでゴールできる大会
3. 参加賞のTシャツ欲しい?資源の無駄 では 8. 泉州国際市民マラソン7,000円 日本一高いフル
4. 高すぎるウルトラ参加料せめて8,000円に 9. ランラング能力測定 予想タイムは3時間3分27秒
5. 距離は正しいか。マラソン大会短いから好記録  

4. 高すぎるウルトラマラソン参加料
 フルマラソン以上の距離を走るウルトラマラソン大会は歴史も浅い。次々に新しい大会が行われるようになったが参加料が高すぎると思っているのは私だけだろうか。国内のウルトラマラソンで一般 的な距離は100kmで一番大会数も多い。主な100kmマラソン17大会の平均参加料は12,500円だ。一方フルマラソンの平均参加料は3,440円(数が多いので近畿地方で行われる年間20大会に絞った。)で距離が長くなれば増える経費もあると思うが、はたしてウルトラマラソンはフルマラソンの3.6も経費がかかるのであろうか。
 大会運営費の内訳はパンフレット、ゼッケン、Tシャツなどの参加賞、入賞賞品、エイドステーションの飲食物、記録証の作成・発送、保険料、収容バス、レースタイムの計測委託(チャンピオンチップ等)、スタッフの人件費、テーブルなどの備品、テント設営、ウインドブレーカー、ゲストランナーの経費などである。
 
 ほとんどの大会にはスポンサーが付き、主催者が自治体の場合は自治体からも出資がある。これらの内容はフルマラソンの場合もほとんど同じで時間と距離が長くなればエイドステーションの数や飲食物、運営関係者も増えることになる。逆にハーフや10kmの大会ではエイドステーションの数は減るが基本的な大会運営費はコース距離にあまり関係なくかかる。距離が2倍になれば経費も2倍かかるわけではない。 ウルトラマラソン大会の中には前夜祭や完走パーティーまたは食事込み、あるいは豪華な参加賞などで還元するところもあるがこれとて一部の大会にしか過ぎない。
 下の表で16位のえびす・だいこく100kmマラソン、17位の三河安城ウルトラマラソンはいづれも安易な周回コースでなく良心的な参加料のため人気がある。走友会主催の大会で参加賞もTシャツや特産品などがある。
  100km大会名
参加料
円/km
その他
1
しまなみ海道100km遠足
17,000
170
食事含む
2
宮古島100kmウルトラ遠足
16,000
160
パーティ含む
3
歴史街道丹後100km
15,000
150
前夜祭含む
4
四万十川ウルトラマラソン
15,000
150
 
5
星の郷八ヶ岳野辺山高原100km
14,000
140
 
6
えちご・くびき野100kmマラソン
14,000
140
 
7
北緯40°秋田内陸リゾートカップ
14,000
140
前夜祭含む
8
さろま湖100kmウルトラマラソン
14,000
140
 
9
チャレンジ富士五湖
13,000
130
 
10
阿蘇カルデラスーパーマラソン
13,000
130
 
11
天体海道100kmにちなんおろちマラソン
13,000
130
 
12
赤穂ウルトラマラソン
12,000
120
5kmの周回コース
13
国東半島100km
12,000
120
 
14
宮古島100kmワイド-マンレース
12,000
120
 
15
鶴岡100kmマラソン
10,000
100
 
16
えびす・だいこく100kmマラソン
5,000
50
 
17
三河安城ウルトラマラソン
3,500
35
 
  平 均
12,500
125
 
 走る側から1kmをいくらで走らせてくれるかを見た場合(上の表では円/kmの赤い数字)5km大会の場合452円になり、10kmで226円、ハーフで136円、と安くなりフルマラソンでは81円にまで下がる。当然距離の長い100kmは1kmあたりもっと安くなるかと思えば不思議なことにハーフマラソン並みに高くなってしまうのである。主な100kmマラソン17大会の平均は125円も払うことになる。
 下のグラフの赤い折れ線は5kmからフルマラソンを経由して100kmより長いウルトラ9大会の平均値まで1kmあたりいくらで走らせてくれるかの予測線である。おおざっぱな線であるがこれから100kmは1kmあたり48円が妥当な価格ではないだろうか。つまり参加料は4800円となる。フルマラソンでも2,000円から5,500円まであるのでこの比率でいくとウルトラマラソン100kmの上限参加料は8,000円である。
 ウルトラマラソンは新規大会が増えたとは言えフルマラソンに較べれば出場者はるかに少ない。またウルトラが好きな人でも年間何本も走れるものではない。参加者が100人に満たない大会も多い。しかし参加者が少ないから参加料を高く設定する論理は納得できない。
 一般のランナーがフルマラソンに飽きてきてウルトラマラソンに挑戦する機会は今後ますます増えてくると思われる。数千人規模で良心的な参加料のウルトラマラソン大会が全国各地で行われる日も遠いことではないと思う。
  100kmより短いウルトラ大会名
コースkm
参加料
円/km
その他
1 北緯40°秋田内陸リゾートカップ
50
12,000
240
前後夜祭
2 星の郷八ヶ岳野辺山高原100km
50
10,000
200
 
3 えちご・くびき野100kmマラソン
50
10,000
200
 
4 国東半島100km
50
10,000
200
 
5 さろま湖100kmウルトラマラソン
50
10,000
200
 
6 阿蘇カルデラスーパーマラソン
50
10,000
200
 
7 村岡ダブルフル・ウルトラランニング
44
8,000
182
歓迎祭含む
8 赤穂ウルトラマラソン
50
9,000
180
5kmの周回コース
9 歴史街道丹後100km
60
10,000
167
前夜祭含む
10 四万十川ウルトラマラソン
60
10,000
167
 
11 磐梯吾妻スカイラインウルトラマラソン
50
8,000
160
 
12 チャレンジ富士五湖
80
11,000
138
 
13 村岡ダブルフル・ウルトラランニング
88
12,000
136
歓迎祭含む
14 山口100萩往還マラニック
70
9,000
129
 
15 鯖街道マラニック
80
10,000
125
焼鯖、パーティ
16 奥武蔵ウルトラマラソン
75
9,000
120
 
17 鬼たいじマラニック
50
6,000
120
昼食付き
18 磐梯吾妻スカイラインウルトラマラソン
70
8,000
114
 
19 宮古島100kmワイド-マンレース
50
5,000
100
 
20 藤堂マラソン
50
4,500
90
 
21 後醍醐天皇足跡マラソン
50
4,000
80
昼食付き
22 チャレンジ皇居マラソン
50
3,000
60
5kmの周回コース
23 武庫川ユリカモメウルトラ70km
70
3,500
50
10kmの周回コース
24 三島楽走会耐久レース
60
3,000
50
6kmの周回コース
25 三河安城ウルトラマラソン
50
2,500
50
 
26 平城宮跡ダブルフルマラソン
84.4
4,000
47
約2kmの周回コース
  平 均    
135
 
 100kmより短いウルトラマラソンはメインの100kmに併設して行われる場合が多い。距離が短いにも関わらず高額な大会が目立つ。低料金の大会は短い距離の周回コースを走るものが多い。このリストには登山色の強い大会は省いた。
  100kmより長いウルトラ大会名
コースkm
参加料
円/km
その他
1 さくら道国際ネイチャーラン
250
35,000
140
2 チャレンジ富士五湖
117
15,000
128
 
3 徳川家康追跡マラソン
120
15,000
125
宿泊、親睦会含む
4 山口100萩往還マラニック
250
30,000
120
 
5 飛騨ウルトラマラソン
168
20,000
119
 
6 奈良かぎろひロマンチック街道132キロ
132
13,500
102
 
7 夜叉ヶ池伝説マラニック
130
13,000
100
夕食付き
8 山口100萩往還マラニック
140
14,000
100
 
9 和歌山城・高野山往復ウルトラ
110
10,000
91
 
  平 均    
114
 
 データはランナーズ編集の2001年版大会ガイドを参考。ウルトラマラソン以外のデータは近畿地方の222大会から集めた。

 

 
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