完成体重視のナンバリング numbering of z-knight

 

 ゾイドで採用された部品へのナンバリング方法は、ランナーへのレイアウトを犠牲にする代わりに、後の分解組立を容易にするため、組立手順の順番にナンバリングしていくというモノであった。

 Z-KNIGHTはゾイドの後をうけて、登場した1/72のオリジナルキャラクターシリーズであり、ゾイドでは実現し得なかった人型ロボットの完全2足歩行を、リアルウォーカーシステムと銘打って登場させたシリーズである。そこには各種ゾイドから継承された利点があるが、ナンバリングについてはどうであろうか。ここで、検証してみようと思う。

 なお、ここでの論旨展開は、ゾイドのナンバリング方法を全て理解しているということを前提に話しをすすめることにする。

 

     ●ナンバリングとランナーレイアウト

     ●ナンバリングと組立手順の不整合

     ●取扱説明書

 

 以上、見てきたとおり、Z-KNIGHTは、ナンバリングと組み立て方法の傾向から、完成後の形態が重視されているシリーズであることが見て取れると思う。Z-KNIGHTにゾイドからのゴムキャップが受け継がれたのは、分解組立を容易にするためではなく、組立のみを容易にするための素材的立場からの選択であったと見るべきであろう。つまり、Z-KNIGHTは、キャラクターおもちゃ化されてしまったゾイドの後を受けて登場したシリーズであり、他のロボットプラモデルブームに載ろうとした、ゾイド以上にキャラクターおもちゃを意識したつくりになっているという事が言えると思う。

 

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