7. 旅 行 ア ル バ ム (20)


「燕岳登山」と北アルプス山麓案内


「燕岳」をゆっくり登り、登山の前後に温泉と名所を巡る旅

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「燕岳」、それは私にとって初めての北アルプスの山であった。

 

 「日本百名山」、「花の百名山」にその名はなくても、素晴らしいという
  山は幾つもある。
  今回紹介する「燕岳(つばくろだけ)」(長野県、2763m)も、それらの
  山の1つである。
  「燕岳」はかなりの高峰にも拘わらず、頂上まで後30分の「燕山荘(え
  んざんそう)」に1泊して時間的に余裕をもって登るなら、中級向きの山
  である(登り4時間30分、下り3時間10分程度) 。
「燕岳」登山の魅力の1つに、まず、登山口に「中房温泉」という素晴ら しい秘湯があることだ。 秘湯でありながら、規模が大きく山全体が中房温泉という旅館の所有で、 源泉が10数か所もあるのである。
登山前の1泊だけでは「中房温泉」の裏山を廻ったり、入浴可能な温泉に 全部入るというフルコースの探索は、さしもの私にも出来なかった。 前回の時(登山なし)も、時間が足りなくて1、2か所未湯であった。
今回は、足湯と女性用蒸し風呂が新設されていて、足湯は入ったが、女 性用蒸し風呂は当然無理としても、プールの温泉や月見風呂など、幾つか の温泉は登山前のためだけでなく、時間的に割愛せざるを得なかった。
さて、「燕岳」だが、「皇太子の登られた百の名山ガイド 歩いてみたい 日本の名山」(西東社 1500円+税)という本に初心者向きに解説されて いる(中房温泉 → 合戦小屋 →燕山荘(えんざんそう)→燕岳=往復)。

この山の素晴らしさは、3つある。
1 山頂から360度見渡せるので、北アルプスの主な山を眺めるのに、こ んなにいい場所は他にはない。
2 山小屋(燕山荘=えんざんそう)が伝統と格式のある素晴らしい小屋で、 山の楽しさが何倍にも増す。 オーナーの赤沼健至さんの名物山ガイド(夕食後のお話=スライド映写、 ホルン演奏)は、何度でも聞きたいものである。スタッフの対応も又素 晴らしい。食事も美味しく、トイレも清潔。個室まであるが、山小屋の 雰囲気はいささかも損なわれていない。
3 そして最後は前述の通り、登山前、下山後に温泉が楽しめる。 登山前の宿泊基地として「中房温泉」、そして下山後の日帰り入浴と して「有明荘」を利用できる。
【注】前日に「中房温泉」泊とした今回のコースは、2泊3日のスケジ ュールである。なお、「中房温泉」は日帰り入浴をやっていない。

燕や 北アルプスの 展望台

中房の 出湯やさしき 山の中





◆◆◆◆◆ ご あ ん な い ◆◆◆◆◆



◆【参考ガイドブック】 『皇太子殿下の登られた百の名山ガイド 歩いて見たい日本の名山』 書籍の詳しい情報はこちら!→「西東社」のホームページへ

「3泊4日、超ゆとりの温泉・登山・温泉の燕岳山行」 ■燕岳登山タイムスケジュール 【往路・ドライブ=2004.9.23】 ・南浦和0600→戸田西IC0615【外環・500円】→大泉JCT0622→新座料金所 0625→東部湯ノ丸SA 0800/0820→麻積(おみ)IC 0855【5150円】→聖 湖(ガソリン。写真撮影)0910/0920→聖パノラマホテル0940/(きのこ 狩り)1120→北アルプス展望台1130/1145→大岡温泉1155/(入浴、昼食 =持込み)1315→麻積(おみ)IC1415→豊科IC1435(750円)→中房温泉 着1530 【燕岳登山タイム=2004.9.24】 ・中房温泉発0830→第一ベンチ0905/(水場)0925→第二ベンチ0950/0955 →第三ベンチ1030/1040→富士見ベンチ1120/1135→燕山荘1410着(チェ ックイン、荷物預けて)/1445→燕岳山頂1515/1520→燕山荘着1540【泊】 【注】最初燕山荘に着いた頃雨になったが、じき晴れ間が出たので燕岳 山頂をめざした。しかし、再度雨となり、山頂には5分だけ滞在。 【燕岳下山タイム=2004.9.25】 ・起床0500→朝食0545→下山開始0705→合戦の頭0740/0745→合戦小屋0755 /0800→富士見ベンチ0825/0830→第三ベンチ0855/0900→第二ベンチ0930 /0930→第一ベンチ0955/1000→中房温泉着1025【下山完了】 【荷物整理】1105発→有明荘1130【入浴、食事】/1230→安曇野ちひろ美術 館1300/1420→ペンション「ぶなの木」1600着 【復路・ドライブ=2004.9.26】 ・ペンション「ぶなの木」0845発→白馬ジャンプ競技場0940(ラージヒルで 「サマージャンプ、ワールドカップを見物)/1200→食事(蕎麦)→青鬼 1300(あおに(地名)。信濃森上駅の近く)/1410→道の駅白馬1430/1440 →豊科IC1530(長野経由)→(4350円)新座料金所(1800円)→(外環代 500円)→南浦和着1915
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◆【見所】 風 景 =(1) 大岡の棚田(「美しき棚田2002」から引用) (2) 芦の尻道祖神(「大岡村のホームページ」→観光案内へ) (3) 青鬼(あおに)の棚田・北アルプスの眺望 → ホームページ後半の「写真で見る北アルプス山麓風景」参照 美 術 館 = 安曇野ちひろ美術館 → ホームページ後半の「写真で見る安曇野ちひろ美術館」参照 スキー場 = 白馬ジャンプ競技場(ラージヒル) → ホームページ後半の「写真で見る白馬ジャンプ競技場」参照 温 泉 = ◆「大岡温泉」 長野県更級郡大岡村 電話:023‐266‐1088 浴室から一望する北アルプスの眺望が抜群! 食堂 = なし。食事は持ち込みのこと。 料金 = 日帰り入浴のみ(350円) ◆「中房温泉」 〒399-8306 長野県南安曇郡穂高町有明中房温泉 電話:0263-35-9704(5/15-11/15) 冬期連絡所:三郷村中房温泉(株):0263-77-2008 4月下旬オープン・冬期はクローズ 交通 = 長野自動車道豊科IC→ICから約1時間・有明荘の上 料金 = 1泊2食 9,390円〜 (宿泊のみ。日帰り入浴なし) ◆「有明荘」→穂高町町営「有明荘」 〒399-8306 長野県南安曇郡穂高町大字有明中房国有林内 電話:090-2321-9991 料金 = 1泊2食 9,500円〜 (日帰り入浴可 600円) 【注】「有明荘」は、穂高町から「燕山荘」が管理・運営の委託を受け いる施設である。 山小屋 = 「燕山荘(えんざんそう)」 燕山荘直通電話 090-1420-0008(電話開設期間4/26〜11/4) 燕山荘松本事務所 0263-32-1535 料金 = 1泊2食付き 8500円〜(個室は松本事務所へ問合せ) ペンション「ぶなの木」 = 住所 長野県 北安曇郡白馬村大字北城9464-53(どんぐり村内) 電話 0261-72-4716 電車 JR大糸線白馬駅タクシーで約7分1800円程度 車 中央道豊科ICより148号経由50km約60分長野道長野ICよりオリ ンピック道路経由45km約50分 料金 = 1泊2食付き7,350〜











§写真による案内(「燕岳(つばくろだけ)」登山)


◆ 「2004年・還暦登山(その2)/燕岳」


合戦小屋付近の紅葉
中房温泉から第一、第二、第三ベンチ 、そして富士見ベンチを
経て合戦小屋に至る。この合戦小屋から燕山荘までは約1時間!

燕の 頂きめざす 合戦場



合戦小屋の建物
この小屋の前庭で昼食を取った。とてもよい天気だったのが、
食事中ににわか雨となった。名物の西瓜の時期は終りだった!
取り残されたビニールの西瓜が写真にもの悲しく写っている。

名物の 西瓜も終わりて 紅葉狩り



合戦尾根の紅葉
後で分かったのだが、今年(2004)は、例年より2週間
も早く(9/10頃)紅葉のピークは終わってしまっていた。

尾根道の ナナカマド燃え 合戦場



「燕山荘(えんざんそう)」
1921年創設の歴史のある山小屋である。オーナーの「赤沼健至」さんのアルプホルンの
演奏と山の話は登山者の人気の的。この話を聞かずして「燕岳」を語ることは出来ない!

八十年 燕眺めた 燕山荘



燕山荘から「燕岳」を望む
燕山荘に到着する前に振り出した雨は、当分降りそうだったが、しばらくして、
少し晴れ間が見えたので、頂上にアタックした。そしたら、又々雨になった!


燕や 晴れの合間に いざ登らん



「燕岳」の頂上をめざす
晴れたかと思うとガスが出て、一瞬にして周囲の山々は勿
論、5メートルくらい先も見えなくなったかと思うと、又晴れた!


晴れ間みて 燕めざして 雨具着る



「燕岳」頂上の証!!
「燕岳」の頂上の写真は、どれも切り立った山の頂きの写真が多い。しかし、実際
に頂上に到達すると、写真のように小さな石があって険しさとは程遠い物を感じた。


燕や 頂き極め 石拾う



燕山荘の「喫茶コーナー」
窓際の眺めのよいところに、食堂とは仕切りを別にした喫茶コーナ
ーがある。都会のレストランと同じように、ビールを中ジョッキでのみ、
つまみに枝豆。そして、コーヒーの他に手作りケーキまで味わえる!

燕山荘 ビールの次に ケーキ食べ



燕山荘から「槍ヶ岳」を見る
下山前に、燕山荘の前庭で写真を撮っている人がいた。何を撮影しているかと
思ったら、昨日見えなかった「槍ヶ岳」が遠くに見え隠れしているではないか!

槍の穂が 霧の晴れ間に 見え隠れ



燕山荘から朝の「雲海」を見る
下山前に、運良く雲海を見た。はるか下の尾根道に、朝早く下山した
登山者の2つの影が小さく、小さく見える。幻想的な絵の世界だった!

雲海の はるか彼方に 秋の朝






§「写真で見る北アルプス山麓風景」



大岡村の「棚田」
大岡村は、「アルプス一望の里」が観光の歌い文句。棚田
は村内に4か所ほどある。この場所は大岡の湯の脇から。

棚田見る 大岡の里 黄金色




大岡村の「芦ノ尻道祖神」
1年に1度、賽ノ神のお祭りに古い道祖神は燃して、新しい物
を作る(無病息災を祈念して、正月7日・七草の日に村内の松
飾りを持ち寄って人面の神様を祀ったことに由来する行事)。

芦ノ尻 無病息災 道祖神



§「写真で見る安曇野ちひろ美術館」


安曇野ちひろ美術館にも行きました。
とても素晴らしかったです。

「安曇野ちひろ美術館」

ちひろさんは、私が生まれた年1944の10年前に
15歳で燕岳(つばくろだけ)に登山しておられて、
趣味の1つに登山もあると知ってビックリしました。
昭和9年という年は、女学校の生徒が楽しそうに北
アルプスに登山出来たくらい平和だったのですね!



「燕岳の頂上のちひろさん」

それが、私の生まれた昭和19年は終戦の1年前
で、戦争末期で日本中が不幸のどん底でした。
わずか10年間の間に日本という国は取り返しの
つかない、過ちの道をひた走っていたのですね!
歴史の時間に1941年(イクヨイチバンシンジュ
ワン)が太平洋戦争開始の年と教わりました。



「安曇野ちひろ美術館」のある公園

話は変わりますが、多才な人ですね!
「安曇野ちひろ美術館」では、本
当にいろんなことを学びました。
私はお土産に8Bの素描用鉛筆を買いました。
これで、好きな水彩画の下絵を描いて見ます。



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「黒田(温泉)の水彩画」2004年10月画

江ノ島ヨットハーバーにて描く。






§「写真で見る白馬ジャンプ競技場」


「サマージャンプ ワールドカップ!」

2004.9.26「サマージャンプ ワールドカ
ップ」が「白馬ジャンプ競技場」で行われた。
偶然見ることが出来た。一生の思い出だ!



「K点を超えた!」

ふわりと空に浮かび上がった選手は120メート
ル級ジャンプ台、ラージヒルのK点を超えた!



「私も選手! ゼッケン78」

「サマージャンプ ワールドカップ」の記念ゼッケン
の番号選びに苦労した。還暦の年だからと60を
探すもなし!100歳まで生きるから100をと探す
もなし!それで78で妥協。末広がりのつもり!




§「写真で見る温泉案内(1)」(中房温泉)


「日本一の秘湯! 『中房温泉』の玄関」

『中房温泉』は、広大な山を所有していて、その敷
地内に男女別、混浴、温泉プールを合わせると16
の温泉がある。又、焼山という珍しい地熱療養の場
所に行くには、ちょっとしたハイキング気分になる。
総ての温泉を1泊2日で廻るには、かなりの困難が
伴う程広い敷地と野趣豊かな温泉が沢山点在する。
正に「日本一の秘湯」と自称するだけのことはある。


「露天風呂 滝の湯」

「露天風呂 滝の湯」には、豪快な打たせ湯が落
ちているが、カメラにワイドレンズがないため、
素晴らしさが表現し切れていなくて残念である。


「うわさの焼山(やけやま)!」

これが「焼山」の正しい療養方法だぁ!!
背中と言わず尻と言わず、ポカポカ気持ちいい!
旅館のフロントで 「じゃがいも」 を無料でくれる。
新聞紙、アルミ箔で包んで、スコップで砂地に
穴を掘り、待つことおよそ30分で食べられる。
自宅からアルミ箔を持参すると便利である。



◆関連ページ : 「温泉ウォーキング/浦和発」2.27 山全体が秘湯『中房温泉』





§「写真で見る温泉案内(2)」(有明荘)


「穂高町町営の温泉施設 『有明荘』の玄関」

『有明荘』も、「中房温泉郷」に入る。温泉は、中房
温泉からの引き湯。建物の佇まいは山小屋風で、
なかなかお洒落で宿泊も日帰り入浴も可能である。



『有明荘』の露天風呂

『有明荘』の露天風呂は、開放感があり、
目の前に山が迫り、なかなか風情がある。





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