7. 旅 行 ア ル バ ム (13)


「鳥海山登山と温泉」

日本百名山の「鳥海山」に登り、奥の細道ゆかりの象潟で温泉につかる旅

「鳥海山登山は天候が悪く七合目の御浜小屋まで出引き返した。」

「鳥海山」(山形県、2236m)は非常に雨の多い山で、まともに姿が見えること
が少ない。何でも、年間の総降雨量は積雪の分も含むと屋久島よりも多いとか!

鳥海湖 霧の晴れ間に 姿見せ




◆◆◆◆◆ ご あ ん な い ◆◆◆◆◆


◆ 「月山志津温泉」 〜 「鉾立山荘」〜 「鳥海山」 初日(2002.9.21)「山寺」に立ち寄り、21日の宿泊は「月山志津温 泉 民宿 ゆきしろ」。22日の宿は鳥海山登山基地の「鉾立山荘」である。 【交通・往路】マイカー ◆ドライブ コースタイム(月山志津温泉〜鉾立山荘)・・・22日 月山ペアリフト下駅1345頃→ 駐車場1400→ 山形県飽海郡遊佐町 「あぽん西浜」着1630(入浴1700迄) → 食堂「山形屋」着1720 (1930迄食事)/1930発→ 鉾立山荘着2000・・・就寝2200 【鳥海山登山】象潟口・・・3日目(23日前半) ◆鳥海山登山(登り=五合目で天候不順のため撤退 起床0400→「鉾立山荘」発00515(登山開始) → 賽の河原0625/ (朝食。コンビニのおにぎり)0645発→ 御浜小屋着0730/(写真 撮影)0750 → 急な天候悪化のため下さん開始0750 → 鳥海湖の 見下ろせる場所0755/(写真撮影)0825 → 鳥海湖の側を出発0825 賽の河原0850/0900 → 鉾立山荘着0940(20分休み) 【交通・復路】マイカー ◆登山後のドライブ・・・・・・・3日目(23日後半) 鉾立山荘発→ 一番清水1010 → 元滝伏流水着1030/(400m歩く) 元滝源流水発1100 → 象潟着1130/(九十九島(つくもじま)見学) 象潟発1200 → 象潟温泉「道の駅 ねむの丘」着1210(入浴)/発 1310 → 遊佐町にて昼食(日本蕎麦)1340/1410発 → 山形自動車 道「酒田みなと」I/C1415 → 山形蔵王I/C1430 → 国道13号経 由 → 米沢1530 → 栗子峠経由 → 板谷駅近くの踏切経由 → 五 色温泉「宗川旅館」着1630 ★【五色温泉「宗川旅館」】・・・山形県の五色温泉である。福島県の 五色温泉ではない。【電話】0238-34-2511 【注】以下、3日目〜4日目の「五色温泉 宗川温泉」に続く。 【見所】 鳥海山 = 鳥海山は、秋田、山形両県の県境にまたがって位置し、頂 上は山形県遊佐町に属する。出羽富士あるいは、秋田富士と も呼ばれ、昔から山岳信仰の霊山として参詣されて来た。 名 水 = 元滝伏流水 象潟病院近くの杉木立の中の駐車場から400m程沢沿い を歩くと、鳥海山の伏流水が勢いよく流れ落ちている。 の図画流れ落ちる斜面は一面の翠のじゅうたんとなり、 ミズゴケが盛り上がっている。 この「元滝伏流水」は、象潟町の貴重な水源となってい る。 水と緑の調和が素晴らしい景観をなしている。 温 泉 = ◆「鳥海温泉保養センター あぽん西浜」 鳥海山は秋田県と山形県の県境にある。 その鳥海山が海に面する山麓に、小さな港町「遊佐(ゆ ざ)町」(山形県)がある。 「あぽん西浜」は遊佐町の日帰り温泉施設である。 ◆「道の駅象潟 ねむの丘 眺海の湯」 浴室からの日本海の眺めと、二階大広間からの象潟の九 十九(つくも)島の松の眺めは絶景!!

◆温泉データ 「鳥海温泉保養センター あぽん西浜」 ※ 住所 山形県飽海郡遊佐町大字吹浦字西浜2−70 ※ 電話 0234−77−3333 ※ 営業時間 6:00〜22:00 ※ 休館日 第2、第4月曜日 ※ 施設 超音波バス、バイブラバス、打たせ湯、ボディシャワー、サウ ナ、水風呂(各男女別) ※ 日帰り入浴 大人 600円(※利用時間=11:00-19:00(営業期間に注意)) ※ 交通 秋田自動車道の酒田ICを降りて、国道7号線を北へ。吹浦の手前 にある。酒田ICから20km程度。 ※ セールスポイント あぽん西浜は、鳥海山を鳥海ブルーライン側に降りて一番近い日帰 り温泉である。

◆温泉データ 「道の駅象潟 ねむの丘 眺海の湯」 ※ 住所 秋田県由利郡象潟町字大塩越73−1  ※ 電話 0184−32−5588(代) ※ 休館日 第3月曜休(7・8月は無休) ※ 施設 展望浴槽・サウナ・あわ風呂 (各男女別) ※ 日帰り入浴 大人 350円 ※ 営業時間 9:00 〜 20:00 ※ 休館日 第3月曜休(7・8月は無休) ※ 交通 国道7号と地方道58号(鳥海ブルーライン出口)との交差点(秋田 県象潟町)から北へ 2.5km国道7号沿い西側。 ※ セールスポイント 浴室からの日本海の眺めと(できれば夕日が見たい!)、二階大広 間からの象潟の九十九(つくも)島の松の島々の眺めは共に絶景!! 芭蕉の俳句・・・「象潟や 雨に西施が ねぶの花」。

◆「鉾立山荘」宿泊施設情報 ※「鉾立山荘」(象潟口5合目)は、鳥海ブルーラインにあり、大駐車場を備 えた鳥海山への登山基地である。 鉾立展望台(鉾立山荘から登山道を10分ほど登った所にある)からは日 本海や庄内平野の雄大なパノラマを望むことができる。 又、鉾立から見る日本海の夕日や漁火、秋田市から山形県酒田市に至る夜 景は特にロマンチックだという(今回は曇り空で夜景は見えず)。 ★鉾立山荘 電 話 0184-22-8977 営 業  4/下〜11/上 宿泊代 素泊りのみ 1,370円(寝具を借りて計約2,000円) 【注】風呂はない。 駐車場 無料(大駐車場完備)







§写真による案内(「鳥海山と周辺の案内」)


◆ 「あぽん西浜」


「鳥海温泉保養センター あぽん西浜」
吹浦駅に近い海岸に国民宿舎「とりみ荘」がある。
それにつながる温泉センターが「あぽん西浜」だ。





「鳥海温泉保養センター あぽん西浜」の公式ホームページはこちら!!





「あぽん西浜」の浴室
「あぽん」とは、幼児が母親と一緒にお風呂に入
ることだとか。・・・・・「○○ちゃん、あぽんする?」


薄みどり あぽんの湯 母恋し







◆ 「鳥海山への登山道」(象潟口)


「石畳の道を行く」
鳥海山は鉾立から御浜小屋まで、ほとんどが、こ
のような石を敷き詰めた、比較的歩きやすい道だ。

鉾立や 早暁の霧 髪濡らす





「御浜小屋」
「御浜小屋」は、七合目だが、鉾立からの、登りの行程の、まだ1/3
といったところだ。「御浜小屋」から、「長坂道」の方へ5分〜10分行
くと、「鳥海湖」を前に、「鳥海山」を後ろにしたビューポイントがある。






「鳥海湖」
「鳥海山は独立峰なので、気象条件が変わりやすく、麓からでさえ、霞や雲に
遮られ、全容を眺望できる日は少ない。鮮やかな山容を現したとき、地元の人
でさえ、新たな感動を覚えるという。登山者にとって、朝日を浴びた黒いピラミ
ッド型のシルエットが日本海に映る「影鳥海」は、憧れの的となっているのだ。
しかし、この日は一日雨で、「影鳥海」はおろか「鳥海湖」で引き返しとなった。


鳥海湖 霧の合間に 見え隠れ





「様になる岩石」
「鳥海山」の登山道は、所どころ、このような、様になる岩石
があり、写真に収めたくなる。正に絵、写真になる被写体である。

登山道 あえぎて登り 別天地



「可憐な高山植物」
「鳥海山」は、高山植物の宝庫だという。その時期は、6月下旬〜8月
までとのことだが、9月23日にハクサンイチゲがほんの少し残っていた。
このハクサンイチゲ、鳥海山では7月中旬頃が一番見事な時期である。

鳥海の 白き草花 名を問いて





◆ 「元滝伏流水」(象潟の名水)


「元滝伏流水」
象潟町は、昔から水の町として知られている。
この、「元滝伏流水」も素晴らしい名水である。
【注】鉾立山荘の管理人「須藤 進様」にこの場
所を教わりました。ありがとうございました。

元滝や 涼風流れて 水清し

元滝や 水とうとうと 流れ落つ






◆ 「道の駅『ねむの丘』と 九十九島(つくもじま)」


「道の駅『ねむの丘』」
道の駅『ねむの丘 眺海の湯』は、広々とした展望風呂から日本海の夕日を望むこ
とができる。又、大広間からは、象潟の名所「九十九島(つくもじま)」を見渡せる!

【注】写真は、象潟町のパンフレット「私、いま 日本海 象潟町。」から転載。

象潟や 九十九島には 萩の花



「ねむの丘 眺海の湯」
おじいちゃんと「あぽん!」
「いい湯だなぁ!長生きすらぁ!」


ねむの丘 夕日の姿 風呂で待つ



「再現、奥の細道」
芭蕉が象潟で詠んだ句に、『象潟や 雨に西施が ねぶの花』がある。
この写真、左にはねむ(ねぶ)の木、右には松島と並び賞される九十九島
の松があり、正に芭蕉が象潟に旅したときの風景はこれ、というところ!


象潟や 萩に露草 九十九島



「象潟の成り立ち」
象潟は紀元前466年の鳥海山の大噴火によって噴出した100億トンの火山灰が海に流れ込み、
波に洗われ、多数の岩の塊が島となって残り、やがて一帯は島々を浮かべる静かな入り江となった。
しかし、1804年マグニチュード7.1の大地震が象潟を襲い、潟底が2.4メートルも隆起し天下の
名勝は一夜にして消滅した。今でも4月下旬〜5月上旬に田んぼに水が張られると、往時を忍ばせ
る正に島が水の中に浮かんだような、芭蕉が旅した頃の八十八潟九十九島といえる風景が蘇る。


俳聖が 旅し象潟 九十九島



「黄金咲く九十九島」
象潟の秋は一面の稲穂が黄金色になり、松の緑とのコントラストが美しい!

黄金咲く 九十九島には 松の青






【注】「2日目の「月山登山と温泉」」はこちら!



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