2. おすすめの秘湯


◆◆◆◆◆ 平湯温泉の共同浴場『神の湯』 ◆◆◆◆◆

2−40 乗鞍岳登山の基地に最高の平湯温泉


2008.7.26〜27 長野県松本市から安房(あぼう)トンネル経
由で平湯温泉に一泊して、乗鞍岳登山に行って来た。
このとき、平湯温泉『神の湯』の共同浴場に立ち寄ったが、
ここが実によかった。

安房トンネルの開通後は、交通の便が格段によくなった奥
飛騨温泉郷にあって、その代表格が「平湯温泉」であるが、
「平湯温泉」から車で5分足らずの『神の湯』は、密やかに
ひなびた感じが残っていて、素晴らしい共同浴場であった。



写真は、「神の湯食堂」(「神の湯」の受付)(2008.8.26撮影)

平湯温泉「バスターミナル」からマイカー
で約5分、徒歩15分で「神の湯」に到着。
        
【注】「神の湯」へは、平湯温泉「バスターミナル」から
  平湯神社の脇(左側)を通ってやや上り坂を進んでいく
  と、「神の湯食堂」が先に現れ、ここが「神の湯」の
  受付となっている。 

「平湯温泉旅館協同組合」の公式ホームページはこちら!

写真は、「神の湯」への道(2008.8.26撮影)

「神の湯食堂」から鬱蒼とした林の小
道を歩くこと1〜2分、「神の湯」に着く。



『神の湯』入湯記               2008.8.26    平湯温泉の「神の湯」は、例年11月中旬から4月中旬 まで冬季休業となる。 このため、前回(2004年4月)平湯温泉を訪ねたときは、 冬季休業のため「神の湯」に入浴できなかった。 それだけに今回は期待が高まる。 平湯温泉には、源泉が35か所もあるという。 何でも、「神の湯」は平湯温泉の源泉の内で最も早く 見つけられた源泉だという。


写真は、「神の湯」の「男湯」(2008.8.26撮影)
シンプルな建物は脱衣所のみ。


平湯温泉「バスターミナル」から安房(あぼう)トンネ ルのすぐ近くまで戻り、平湯神社を右手に見て、じき に右折して「神の湯食堂」が見える頃から、その辺り 一帯は鬱蒼とした林の真っ只中となる。 「神の湯」の「男湯」建物が見え、いよいよひなびた 共同浴場として雰囲気が漂って来る。 「岩風呂」と「家族風呂」があって、「女湯」が奥に ある。 ※入浴料:500円 「岩風呂」に「家族風呂」は別料金。


写真は、「神の湯」の「男湯」(掛け湯)(2008.8.26撮影)
掛け湯も情緒溢れる木の樋である。


「男湯」の脱衣所は簡単な設備で、休憩施設はない。 10人くらいがゆったり入れる露天風呂は、掛け湯もち ゃんとあり、なかなかいい感じだ。 しかし、お湯が猛烈に熱い! 露天風呂には、熱い場合のために山の水をパイプでう めるように引いてあるのだが、先客が平気な顔をして 目を瞑って入っているので、なかなかお湯をうめられ ない。 困っていると、先客が目を開いた。 「熱いですねぇ?!」とご機嫌を伺うと、「どうぞ、 そのホースで水を入れてください。いいですよ!」と 言ってくれたので助かった。 その先客は、これから新穂高温泉に行き、登山仲間と 合流して今夜は旅館に泊まり、明日「西穂高岳」に登 るのだという。 私は、明日「乗鞍岳」に登る予定だと話した。 どこの誰だか分からないまま四方山話に花が咲く。 いつもの光景である。 この辺の事情にかなり詳しいから、岐阜県か長野県の 人かな? 私が「ホームページの写真を撮っていいですか?お邪 魔にならないようにしますから・・・」と先客に聞い たら、「どうぞ!私がシャッター押してあげますよ!」 と、私を入れて写真を撮ってくれるという。 熱い湯に目を瞑って修行のようなスタイルで入浴して いた人物とは打って変わった気さくな人だった。


写真は、「神の湯」の「男湯」(2008.8.26撮影)
岩の間から熱い源泉が湧く。


温泉は、かすかに硫黄の臭いがする。 色も僅かに白味をおびていて温泉気分が最高だ! 周囲に巨木と岩が自然に配置され、大温泉街にほど近 いのに、全くの別天地であった! 「いいなあ!」、長野・新潟県境の「雨飾山」に登っ たときに山麓で入ったときの小谷(おたり)村の「村営 共同浴場」の露天風呂に雰囲気が似ていた。 「小谷温泉」の紹介ホームページはこちら!
共に露天風呂しかなく、簡単な脱衣所のみというスタ イルで、自然の中に溶け込んでいて実にいい。


写真は、「神の湯」の「男湯」(2008.8.26撮影)
岩を抱え込む巨木、まるで温泉の精を 肥やしに生きているかのようだった。


「共同浴場」での温泉談義、登山談義が似合う露天風 呂だった。 正に「おすすめの秘湯」である。




○ 交  通

  (マイカー) 【上信越自動車道から】
   〈松本I.C. から国道158号を右折→高山・     平湯方面へ〉     ※国道158号・道の駅「風穴の里」(長      野県松本市安曇3528-1)に立ち寄り。      ※安房(あぼう)トンネルについて      トンネルの長さは5.6km。料金は投げ      込み形式(硬貨をキッチリ用意してお      かないとあわてる!)      ◆料金:普通車:\750.軽\600.


写真は「神の湯」の「男湯」(2007.8.27撮影)

    《参考:コースタイム》      南浦和駅西口発5:30 〜 外環道「戸      田西」IC5:50発 〜関越道練馬6:05      〜 (上信越道→長野自動車道) 〜      横川SA7:20着/7:50発 〜 梓川SA9:      10着/9:40発 〜 松本IC9:15着 〜      道の駅「風穴の里」10:20着/10:30発      〜 平湯温泉バスターミナル着11:30      〜 「神の湯」着11:35       ※合計6時間05分(休憩を含む)
          




○ 平湯温泉『神の湯』の案内

@ 営業時間 A 料 金 B 温泉施設 C セールスポイント    D 住 所 E 問合せ先 



○ 平湯温泉『神の湯食堂』について


写真は「神の湯食堂」の「山菜そば」(2007.8.27撮影)
「神の湯」の受付を兼ねている「神の湯食堂」は、レ トロな雰囲気が大好きな御仁には打って付だ!蕎麦と うどんは温かいものしかないが、シンプルながらサッ パリと中々の味であった!トマトやキュウリを山の水 で冷やして塩を振って食べるようにも売っている。 昔懐かしい、ラムネだの、鮎の塩焼きもあった。 私の注文の一品は「山菜蕎麦」とキュウリ。うまい! 《参考》朝飯定食 = 600円





『平湯温泉旅館協同組合』の公式ホームページはこちら!



「読者の掲示板」はこちら!= 「温泉情報」など、気軽に投稿して下さい。