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 まこと動物病院 小平花小金井 休日診療の動物病院 ペットの眼科

 
 

 

   輸入された動物など、犬や猫以外でペットとして飼育できる

  外来種を総称して「エキゾチック」 と呼ぶことがあります。

ウサギやハムスターも 「エキゾチック」 の仲間です。

 

 

 ハムスターについて

当院には犬や猫の患者さん以外にハムスター、ウサギ、シマリス、プレリードック、フェレット(毛長イタチ)、セキセイインコ、ボタンインコなどの小鳥から大鷹やハヤブサなどの猛禽類まで色々な動物が来院します。

 

身体の大さの順番でいくとモルモットぐらいの大きさのヨーロピアン・ハムスター(クロハラ・ハムスター)から一般的なシリアンハムスター(ゴールデン)、ドワーフ(ジャンガリアン、キャンベル、ロボロホスキー)、ジャンガリアンよりやや小型のチャイニーズ・ハムスターまで多種のハムスターがいます。

これらは遺伝子の数から違うので、例えば、大きさの違う犬の体重80sのセントバーナードと体重1sのチワワでも子供を作ることは可能ですが同じハムスターなのにゴールデン・ハムスターとジャンガリアン・ハムスターとでは子供は出来ません。

数年前まで来院するハムスターは150g〜 200gぐらいで毛色が茶色と白のゴールデン・ハムスターでしたので、ハムスター = ゴールデン・ハムスターでしたが、最近は同じゴールデン・ハムスターでも毛が長いのや毛が黒いの、白いの又は金髪など色々なハムスターが増えてきています。

実験動物学ではこの種の原産地がシリアなのでシリアンハムスターと分類されています。

しかし、最近来院するハムスターのほとんどがジャンガリアン、キャンベルやロボロホスキー等のドワーフと分類される30g〜50gの小型種になってきました。

ちなみにヨーロピアン・ハムスターの一種クロハラ・ハムスターが昨年ペットショップが輸入したとのことですがこの種はあくまで観賞用です。なぜならば性格が荒くてとても触れるようなものではなく猛獣です。

また、チャイニーズ・ハムスターは実験動物でペットとしてはほとんどないようです。

 

(*1

繊維には腸から吸収を悪くする効果があります。

また、ハムスターには大きな盲腸があり、その中に細菌を繁殖させて繊維質を分解させたり、細菌を蛋白の栄養素の一つにしています。

人間の腸の中にも腸内細菌層と云われる細菌があり、その細菌の中にも良い作用をしてくれる善玉菌と増えるとお腹をこわすなど悪さをする悪玉菌が有ります。善玉菌はとても偏食で繊維質のものが好きなので繊維質の多く入った食餌を食べるとよく繁殖し、食餌中の繊維質が少ないと善玉菌の元気がなくなり、悪玉菌が増えてくると云われています。

ハムスターの盲腸内の善玉菌が元気がなくなると腸重責や腸の癒着(腸同士がくっついてお団子になる)等人間以上に大変なことが起こってきます。

善玉菌がが健康でいるためには繊維質が重要な働きをしています。

 

 ハムスター病気

ハムスターも人間と同じように様々な病気があります。

ただし、ハムスターのほとんどの病気の末期症状は、下痢または鼓腸症(お腹にガスが貯まる)が起こります。ハムスターのお尻が汚れてきたら助からないと云われるのはこのためです。

ここでは、ハムスターに多い病気をピックアップしてみました。
 
 
前歯の不整咬合 骨折

ハムスターの前歯は上下2本ずつあり、一生伸びます。上の歯と下の歯が適切に擦り合っていれば適切な長さを保っていますが伸びる方向がずれると伸び続け食餌がうまく食べられなくなったり、上顎に傷つけ鼻炎をおこします。

さらにはバイ菌が全身に回って敗血症をおこすこともあります。

食餌が食べにくそうであったり、口の回りが汚れる、クシャミ、鼻水などが気になりましたら、早めにご相談ください。
 

野生のハムスターが土の上か穴の中で生活している為か、高さの感覚がないようで天井のケージだと高いところから落ちて骨折することがあります。

また、金網ケージに脚を引っかけ骨折することが多いのもハムスターの特徴です。天井の低いケージで飼ってください。

ハムスターをケージから出して遊ばせるときは必ず家族の方が見ていてください、色々なものに潜り込みますので思わぬ事故が起こります。ゾウと人間が一緒の部屋で生活しているようなものですから・・・。
生殖器の病気   腫瘍

生活環境が良くなるとほとんどの動物において生殖器の病気が多くなります。

ハムスターの雌では子宮に膿が貯まったり、卵胞嚢腫(卵巣が大きくなる)を起こします。

陰部に悪露がでたら、この病気です。

ただし、陰部と肛門はすぐ隣なのでどちらから汚いものが出てきているのか判断できないこともあります。
 

ハムスターの腫瘍も人間と同様に癌(ガン)、肉腫(ニクシュ)と云われるたちの悪いものからイボなどのあまり問題にならないものまで色々なものがあります。

ハムスターにも人間と同じで年齢が2才近くなると出来てくるものと。子供の時から出来るものもあります。

ケガ

   

ハムスターは本来、一匹で単独生活しているので複数で飼うと喧嘩をします。

一般的に雄はおとなしく、♀は神経質で人を噛んだりすることが多いのですが一緒のケージに雄雌を入れるとメスが雄を攻撃し、ひどい場合は殺してしまうこともあります。子供を作る時以外は別々のケージで育ててください。
   
 
 

 ハムスターケージ について

   

ハムスターのお家は天井の低い四方が格子のケージで、床から45pの高さまで格子がないもの、又はプラスチックなどでカバーしたものを選びましょう。ハムスターのケージにはいろいろなタイプがあります。どのようなものを選ぶかが問題です。

 

 

ハムスターの特徴は…

 1.高さの感覚がないこと!                                                                                        

高いテーブルやケージの天井から躊躇なく落ちます。体重が軽いためにケガをしない事が多いが、落ちどころによっては背骨を骨折して、後ろ足が動かなくなることもある。

 2.後ろ足をケージの格子などに引っかける!                                                               

後ろ足の骨折が非常に多い。

 

        ◆この2点のポイントに沿って考えます


まず高さの感覚がないところから天井の低いケージにしてください。

足を引っかけ易いことから水槽やプラスチックケージでは足を引っかけるものがないのでこの点ではベストです。

しかし、換気が悪いという大きな問題があります。寒い冬ではベストですが、暑いときには熱中症などの原因になります。

 

 
 

 

院 長   清 水  誠

〒187-0002  東京都小平市花小金井6−26−20

電話 042−461−8876 ・ FAX  042−463−5191

 

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