home
movie
music
diary
book
friends
profile
sitemap

この画像をクリックするとamazon.co.jpの各商品紹介ページにジャンプします。試聴や解説、たくさんのレビューが読めますので、ぜひ参考に!
トップページ> 音楽> レビュー> 2005年> 10月
October, 2005
Babyface
Grown & Sexy
01. Tonight It's Goin' Down
02. Grown & Sexy
03. Mad, Sexy, Cool
04. Can't Stop Now
05. Goin' Outta Business
06. Drama, Love & 'Lationships
07. Sorry For The Stupid Things
08. Good To Be In Love
09. Loneliness
10. She
11. God Must Love U
12. Gettin' To Know U
13. She's International
公式サイト(英語)
Release Date : 2005.07.26
アメリカでは夏、日本では9月にリリースされていた
ベイビーフェイスの新作アルバム。
日本盤を買ってすぐ聴いたけど、ピンとこなくて
今まで寝かせておりました。
が、ようやく、この音楽が似合う季節になり、
オレの耳にもビンビン届くようになりましたので
本日、満を持して紹介させていただきます。

ベイビーフェイスというと、R&B界で最も優れた
プロデューサーの一人ですけれども、もともとは
素晴らしいヴォーカリストでもあります。
そして、ここ10年ほどはアコースティック・ギターを
中心にした曲作りを好んでいるみたいで、
彼の優しい声と穏やかなアコギの音色が
甘いメロディに極上の響きを与えているんですよね。
なので、R&Bファンだけじゃなく、ロック/ポップスの
ファン(つまりオレ)にもビンビン伝わるわけです。

で、こんなビンビンかつメロメロな気分にさせてくれる
という点では、オレの好きなアルバム『The Day』と
ほぼ同じテイストなわけですが、大きく違う点がひとつだけ。

それは、
今回のほうがしっとり濡れた雰囲気を漂わせていること。
幸せだった思い出と、今の苦い現実を噛みしめるように
歌われているように感じるのは、彼が「最近離婚した」
というニュースと関係あるのかどうか…。
関係ありそうですけどね〜。

まるで、甘くて苦い最高級チョコレートのような
味わい深さを持ったオトナのアルバムです。
ほんと、今の季節にピッタリ!

時に、人はより良いものを望む
時に、隣の芝生はより青いとは限らない
時に、愚か者は自分が愚かであることを知らない
時に、犬は自分が犬であることを知らない
時に、ボクはキミに愚かなことをしてしまう
そんなつもりは少しもないのに

時に、オトコはオトコでしかなくて
時に、過ちは過ちに気づかず
時に、強きは常にそう強いものとも限らず
時に、少女は少女でしかなくて
オトコの世界のドラマにいちいち関わりたがらない

神はご存知さ
キミにこんな思いをさせるつもりはなかった、と
だから、ねぇ、ごめんよ、バカなことばかり
したくはないのに、してしまうんだ

ごめん

"Sorry For The Stupid Things"より抜粋
posted on 2005.10.29
▲TOP
David Gray
Life In Slow Motion
01. Alibi
02. The One I Love
03. Lately
04. Nos Da Cariad
05. Slow Motion
06. From Here You Can Almost See The Sea
07. Ain't No Love
08. Hospital Food
09. Now And Always
10. Disappearing World
公式サイト(英語)
Release Date : 2005.09.12
イギリスではかなりの人気を誇るシンガーソングライター、
デヴィッド・グレイ。メジャー3枚目のアルバムは
イギリスのアルバムチャート初登場1位を(当然のごとく)ゲット。
アメリカでも初登場16位という健闘ぶり。
なのに、日本ではまったくの無名…。

ま、理由はわからんでもない。

その理由とは…「ものすっごく地味だから」でしょうね。たぶん。

今回はプロデューサーにマリウス・デ・ブリーズを起用して
ほんの少しだけスケール感が広がった気もするんですが、
(この味付けは大成功だと思う!)
それでもやっぱり地味というか、シンプルです。
シンプルすぎるほどシンプル。

でもさぁ、それがいいんですよ。
こんなに美しい白、見たことありますか!?
ってぐらい、キレイなんです。
そう。
北極にだって、オーロラが見える時期があるでしょ?
あんな感じで、この人の音楽を聴いていると
真っ白に包まれた世界の中に、オーロラみたいな
万華鏡みたいな色が見える瞬間があるんですよね。

そんな瞬間、オレの背筋はゾクゾクっとします。マジで。
特に1曲目を聴いてると、ゾクゾクブルブルきますよ。
超ド級の名曲だと思うのはオレだけでしょうか。
超ド級の名曲です、マジで。

ちょっと、ほんと、みなさん、聴いてみてくださいよ!
もし少しでも興味があるようでしたら、
まずはオフィシャルサイトへ行って、
サンプル音源を聴いてみて、
それからオレの言ってることがウソかホントか
判断してみてくださいよ。お手数ですけど。
ド派手な音楽も楽しいですけど、
こういう「地味だけど胸に染みる音楽」もいいんですって。
秋の夜長にぴったりハマるんだから!
オトナのオトコの、甘く切なく静かに揺れるアルバム。
よろしく。
posted on 2005.10.20
▲TOP
Fiona Apple
Extraordinary Machine
01. Extraordinary Machine
02. Get Him Back
03. O' Sailor
04. Better Version Of Me
05. Tymps (The Sick In The Head Song)
06. Parting Gift
07. Window
08. Oh Well
09. Please Please Please
10. Red Red Red
11. Not About Love
12. Waltz (Better Than Fine)
公式サイト(英語)
Release Date : 2005.10.04
ディスコグラフィ
フィオナ!フィオナ!フィオナ!
ようこそ、お帰り、フィオナ・アップル!!

いやぁ、長かった。
長い空白の6年間だった。
待ちに待ちに待ちまくった6年だった。
他の女性アーティストの音楽を聴いても
どーしても「フィオナ・アップル」的な要素を
探してしまう自分がいて、もどかしかった、この6年。
(レビューでも、何度か彼女と比較する記述をしたはず)

実際、かなり前に、アルバム自体は出来上がっていたのに、
レコード会社が「こんなんじゃ売れねぇ!」と言って
リリースしてくれなかったそうです。
(※日本盤ライナーノーツによると、そのような事実は
   なかったそうです。)

音源そのものは、非公認に(MP3という形で)出回っているのに
いつまで経っても肝心のCDとなってリリースされない!
これはおかしい!と思ったファンが、
フィオナの不遇な事態を嗅ぎつけ、"Free Fiona"という
サイトを立ち上げ、アルバムのリリースを要求する活動を展開、
世界中にニュースとして流れました。そんな地道な活動が
実を結んで、晴れて日の目を見ることとなった本作。

ありがとうございます。
みなさんのおかげです。
やっと解放された気分ですよ、オレも。

今回は日本盤の発売が待ちきれず、
DualDiscのアメリカ盤を先に買ってしまいました。
このDVD側には、フィオナとジョン・ブライオン
二人だけで登場し演奏しているライブの映像が
収録されているんですが、フィオナが元気そうなの!
笑ってるの!!
もうそれだけでひと安心でしたね。ホッ。

で、肝心の中身についてですが…。

新しいフィオナの世界を見ることができましたね!

なんか、人形劇のサウンドトラックっぽいというか、
かわいらしい(毒気を和らげた)ティム・バートン映画みたいな
個性的なキャラクターが登場する映像が目の前に立体的に
浮かんでくるような、そんな音楽に聴こえます。楽しいです。
タイトル曲なんて、初めて聴いたときは"お口あんぐり"して
しまったものですが、何度か聴いているうちにどんどん
馴染んできて、オレ自身がパントマイマーにでもなったみたいな
気分になりましたよ、最終的には!

前作は、それこそポール・トーマス・アンダーソン的な
(今もまだ付き合ってるんですか?)
(※日本盤ライナーノーツによると、すでに別れたそうです。)
シリアスな群像劇っぽい雰囲気をかっこよく感じていたので
それはそれ、これはこれですごく魅力的です!

さすがフィオナ・アップル。奥が深い。

あ〜、また日本に来てくれないかなぁ。
そんときは、仕事なんか休みまくって
全速力でライブに駆けつけるんだけどなぁ。
小さいカラダから発する力強い歌声と、そのオーラを
生で体感したいのですよ、オレは!!
posted on 2005.10.11
▲TOP
Sheryl Crow
Wildflower
01. I Know Why
02. Perfect Lie
03. Good Is Good
04. Chances Are
05. Wildflower
06. Lifetimes
07. Letter To God
08. Live It Up
09. I Don't Wanna Know
10. Always On Your Side
11. Where Has All The Love Gone
公式サイト(英語)
Release Date : 2005.09.27
ディスコグラフィ
3年ぶりの新作です。シェリル・クロウ。
最近、自転車競技のスーパースター、
ランス・アームストロングと婚約したという
電撃ニュースを耳にしましたけど、
そんな幸せな環境が彼女の心にいい影響を及ぼしてるのかなぁ
と思わせるほど、落ち着いた雰囲気かつ穏やかな曲が
揃っていると感じました。

こういうシェリル・クロウも、いいですね〜。

あとでインタビュー記事を読んでみたら、
このアルバムと同時に「ポップな曲を集めたアルバムも
作った(来年リリース予定)」という発言があったので
そっちも楽しみですけどね。

とにかく、この『Wildflower』は穏やか。
全曲に対して弦楽器が使われていることからも
今までのスタンスとは一味違うことがわかるはず。
オトナが過ごす海辺の午後、って感じ。
そして、シェリル自身の声も、なんか変わった気がする!
いいオバちゃんのくせして(失礼!)
声がかわいくなった。若返った。ツヤツヤになった。
デビュー当時よりも「いい声」になってると思うなぁ。
やっぱ、人間、恋をするとカラダ全体が活性化するのかな!?
と、そんなの余計なお世話ですよね。はいはい。

うん。
とにかく。
オレは、このアルバムがすげぇ気に入ったぞ〜。
シェリル史上最もまとまりのあるアルバムだと思います。
最も的が絞れているアルバムだと思います。
曲単位で見ると、もっと好きな作品は他にもあるんですが、
アルバム単位で見ると、本作がベスト!

やっぱね、3曲目の出だしでも歌ってますけど、

"Good Is Good and Bad Is Bad"

良いものは良い、悪いものは悪い!ですよ〜。ほんと。
このアルバムは良い!!
posted on 2005.10.06
▲TOP
Missy Higgins
The Sound Of White
01. All For Believing
02. Don't Ever
03. Scar
04. Ten Days
05. Nightminds
06. Casualty
07. Any Day Now
08. Katie
09. The River
10. The Special Two
11. This Is How It Goes
12. The Sound Of White
13. They Weren't There
公式サイト(英語)
Release Date : 2004.09.06
オーストラリア出身の女性シンガーソングライター、
ミッシー・ヒギンズのデビューアルバム。
去年リリースされていた一枚ですけど、オレはどこで
この人の存在を知ったんだっけなぁ。忘れちゃったなぁ。

彼女のバイオグラフィを読むと、
「2001年、オーストラリアのラジオ局で注目を浴びたものの、
 修行を積むためにヨーロッパをビンボー旅行しながら
 曲作りに励んだ。その後、彼女のデモテープが
 アメリカのラジオ局の目に留まり、トントン拍子で
 メジャーレーベルとレコード契約を結ぶに至った。
 2004年、ARIA(オーストラリア版グラミー賞)を獲得、
 デビューアルバムは本国で5週連続No.1、
 その後はアメリカ、ヨーロッパをライブで回っている」
という風な内容が書かれていました。

あぁ〜、なんかすげぇなぁ。
若いのにひとりで旅をしながら曲作りの腕を上げようなんて
なかなかできることじゃないっすよ。えぇ。
そんな努力と経験が実を結んでいるのか、
このアルバムに収録されているアコギとピアノと少し枯れた声が
メインとなった12曲には、すばらしい味わいが感じられます。
『白のサウンド』というタイトルがまさにピッタリ!
名画に色がつけられる前の静かな興奮というか
秋の色がつきはじめた木々を見ているかのような生命の息吹きを
思い起こさせる力強さがあって、それと同時に
シンプルであるがゆえの感動があるんですよね。

音楽的にはレイチェル・ヤマガタとカブる部分もあるんだけど、
レイチェルよりも素直でクセがない感じで、すごく聴きやすいし
ヘンに擦れていなさそうな雰囲気がいいですわ。
プロデューサーやミキサーを一流どころが担当していることもあり、
安心して聴ける一枚になっております。
が、日本盤は(今のところ)出ていません。彼女の詩は非常に良い
という評判もあるみたいなので、ぜひ日本語訳が見てみたいです。

レイチェル、フィオナ・アップル、ノラ・ジョーンズ、
そのほか、土臭いアコースティックサウンドが好きな方には
ぜひオススメしたいっす!聴けば聴くほど味が出るタイプ!
posted on 2005.10.03
▲TOP
new release | disc review | live review | artists | special
home | movie | music | diary | book | friends | profile | sitemap