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トップページ> 映画> レビュー> 2003年> 6月
June, 2003
ムーンライト・マイル
Moonlight Mile
監督: ブラッド・シルバーリング
脚本: ブラッド・シルバーリング
音楽: マーク・アイシャム
出演: ジェイク・ギレンホール
ダスティン・ホフマン
スーザン・サランドン
ホリー・ハンター
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
ごめん、こういう映画が大好きなんです。 ★★★★☆
好きです。
このセンチメンタルさが好きです。
この暖かさが好きです。
この思慮深さが好きです。
こんな主人公に、親近感が湧きまくりです。
キレイキレイにまとめず、不器用なところもそのまま
描いてくれました。

ついこの前まで、アル・パチーノとダスティン・ホフマンの区別も
つきませんでしたが、ダスティン・ホフマンも素晴らしいですね。
スーザン・サランドンも愛らしい感じで。垂れパイだけど。
ジェイク・ギレンホールは、期待通り!
キミは素直でいい子だ!
そして、この映画の掘り出し物は、
郵便屋さんを演じたエレン・ポンペオという名の女優さん。
ヘンな名前に聞こえるけどね、これからひそかに注目です。

この映画、『あの頃ペニーレインと』や『アイ・アム・サム』、
グッド・ウィル・ハンティング』などにも
共通する流れがあると思ったんですが、
これまた1970年代の選曲がすっばらしいんです!
エルトン・ジョンのこの時期の曲って、
どうして、どうしてこんなにココロに響くんでしょう!!
(最近の曲は全然パッとしないけどさ。)
ヴァン・モリソン、聴いてみようかな。
ティム・バックリィ(ジェフ・バックリィの父)も、聴いてみようかな。
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裸足の1500マイル
Rabbit-Proof Fence
監督: フィリップ・ノイス
原作: ドリス・ピルキングトン
脚本: クリスティン・オルセン
音楽: ピーター・ガブリエル
出演: エヴァーリン・サンピ
ローラ・モナガン
ディアナ・サンズベリー
ケネス・ブラナー
デビッド・ガルピリル
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
お前を白人にしてやると言われても、お断りです。 ★★★☆
オーストラリアの原住民、アボリジニの少女たちの
涙なしには語れない、感動の実話であります。

もちろん感動しました。
ちょっと『スピリット』的なところもありつつ。
あの意志の強さと根性には感服しまくりです。

でも、それよりなにより、観ながら考えてたのは
「侵略者」たちの横暴について。
イラク戦争なんかでもそうなんじゃないかと思うんですが、
白人の、あの身勝手さは一体どこから来るんでしょうね?
韓国を「日本化」しようとした日本人の身勝手さって、
一体どこから来たんでしょうね?

オレたちのほうが優秀で?進んでるから?
お前らもオレたちみたいにしてやるんだから?感謝しろって?

アホくさ。

敵の侵入を怖がるあまり、家の周りに高い塀を築く白人と
「塀」という概念すら持ち合わせず、自由な暮らしをする原住民。
どっちが優秀とか、進んでるとか、決められるものじゃないし。

と、言うのはカンタンだけど
実際に「人種」の問題にブチ当たると、どう行動するかが
難しいんだろうなぁ。そう思いました。

ところで、ピーター・ガブリエルの音楽は素晴らしかった!
このオッサンに、こういう土着系リズムを扱わせたら
ピカイチだねぇ。すごくよかった。
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アイリス
Iris
監督: リチャード・エア
原作: ジョン・ベイリー
脚本: リチャード・エア
チャールズ・ウッド
音楽: ジェームズ・ホーナー
出演: ジュディ・デンチ
ジム・ブロードベント
ケイト・ウィンスレット
ヒュー・ボネヴィル
エレノア・ブロン
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第74回アカデミー賞助演男優賞受賞/主演・助演女優賞ノミネート
オレも、こんな夫婦がいいと思う。 ★★★★☆
この映画を待ちわびて半年が経ち、ようやく出会えました!

アイリス・マードックとジョン・ベイリー。
この夫婦の物語です。
めぐりあう時間たち』に通じるものもありました。
とても美しくて、流れるようで、威厳に満ちていて
それでいて、人間のキレイなところも汚れたところからも
目をそらさない。そんな映画でした。

アイリス・マードックは言います。
人間は自由と幸せを追求する生き物で、
それには「愛」と「思いやり」が必要である、と。
ビートルズは歌います。
キミに必要なものは「愛」しかない、と。
トム・ヨークは歌います。
真実の「愛」よ、どこへも行かないで、いなくならないで、と。
鈴木祥子は歌います。
「愛」はいつも正しいと思う、「愛」はいつもすぐそばにいる、と。

要するに、そういうことなんだと思います。
生きるということは、そういうことなんだと思います。
この夫婦を見てると、それでいいんだと思います。
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アバウト・シュミット
About Schmidt
監督: アレキサンダー・ペイン
原作: ルイス・ベグリー
脚本: アレキサンダー・ペイン
ジム・テイラー
音楽: ロルフ・ケント
出演: ジャック・ニコルソン
キャシー・ベイツ
ホープ・デイビス
ダーモット・マルロニー
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第75回アカデミー賞主演男優/助演女優賞ノミネート
アメリカのおとっつあん ★★☆
66歳、定年、老後、妻の急死。
ジャック・ニコルソン演じるおとっつあん、
ウォーレン・シュミットに襲いかかる現実。
とても厳しいものがあります。
キャシー・ベイツの垂れ○イを無理矢理見せられるのと
同じくらいに厳しいものがあります。
見るに堪えないというのはこのことです。
厳しい。厳し過ぎる。

でも、おとっつあんの気持ちはわからなかったです。
厳しいことはわかったけど、おとっつあんの行動は理解できない。
おとっつあんは、いろいろ考えに考えていたのかもしれないけど、
傍目から見ると「何も考えてない」「思考停止」のように
見えてしまいました。

現状に甘んじすぎて、現状に合わせ過ぎて
ストレスの発散の仕方もわからずに
そのまま66歳になってしまったのでしょうか。
それはそれで幸せなのかもしれないけどね、
でも、明らかに不幸せそうだったね、おとっつあんの場合は。

なんとなく、映画全体に「どんよ〜り」した空気が流れてて
どうしても入っていけなかったわぁ〜。
ジャック・ニコルソンはすっげぇなぁと思ったけど
こんなんじゃ、感動なんてできませんって。
かなり期待はずれ…。
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アカルイミライ
Bright Future
監督: 黒澤清
脚本: 黒澤清
出演: オダギリジョー
浅野忠信
藤竜也
笹野高史
白石マル美
公式サイト(日本語)
で、結局オレは置いてきぼりなのね…。 ★☆
この映画って、カンヌ映画祭のコンペ部門に
出品されたんですよね?
(もちろん?)賞は獲ってないけど
あれって、出品されるまでの間にも審査があって
それをクリアしないとダメなんですよね?

いやぁぁぁ、こういう映画を理解できる人がうらやましいわぁ。
カンヌってすげぇ。
もう、オレには全然わからんかった…。

お話はブチブチ切れまくりでわけわかんないし、
画質もなんかバラバラだったし、
妙に悟ったような感じだしさ、
カルシウムの足りなさそうな若者ばっかで
まだマトモな人間が藤竜也演じるオッサン一人ってのも
なかなかツライもんがありますよね。

こういうのを「芸術的」とか「シュール」とか
「現代を鋭く描く」とか言うのかもしれないけど、
あまりに抽象的すぎるというか
良くいえば"奥が深すぎ"て、オレには理解できなかった。
いちばん納得いかないのが
この監督は、結局のところ何が言いたいのか、
いちばんの見所はどこなのか?
で、結局、何が結論なのか?というのがわかんなかったこと。
想像すらつかなかったこと。

よく
「それは観る人の判断にお任せします。」
みたいなコメントをするアーティストとかがいますけど、
こちら側の言い分としては、
「判断するだけの材料をくれよ!」ってことなんですよね。

もう、なにをどう判断していいのか、
オレにはそれすらわかんなかったです。すごく残念。
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