猫の恩返し |
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ジブリにもいろんなアニメ観があっていいと思う。 |
★★★ |
[ギブリーズ エピソード2] いくつかのショートストーリーで構成される短編集。 "絵のタッチがいしいひさいち系だなぁ"と思って見てたら…、 ご本人も参加でした。 ナンセンスものからほのぼの回想系まで、
わたくしのココロの琴線をくすぐるものが多く、
ほんのりとよかったです。 サラリーマンの悲哀も少々あり、共感できたのよ。
[猫の恩返し]
スタジオジブリというと、
どうしても宮崎駿おじさんを思い浮かべてしまいます。 このおじさんの場合、とことんまで主人公を描き切り、 最後にドドンと大きな打ち上げ花火を打ち上げます。
そして、それを観たぼくたちは
「タマヤ〜!」と叫びながら涙する、と。
こんな「直球型」もいいけどね、
それとは一味違う「スローボール型」も いいなぁと、この映画を観て思ったわけです。
『猫の恩返し』は、サラっと観られる映画ですねぇ。 寝る前の数十分、童話を読んでもらいながら眠ると気持ちいい、
でも、次の日起きたら、
お話の細かなところなんて忘れてしまった… でも、安眠できたぜ!童話よ、ありがとう。 みたいな雰囲気の映画。
またまたヘンなたとえだけど、伝わるかな? |
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▲TOP |
チョコレート |
Monster's Ball |
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監督: |
マーク・フォスター |
脚本: |
ミロ・アディカ
ウィル・ロコス |
音楽: |
Asche & Spencer |
出演: |
ハル・ベリー
ビリー・ボブ・ソーントン
ヒース・レジャー
ピーター・ボイル |
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公式サイト(日本語)
第74回アカデミー賞主演女優賞受賞/オリジナル脚本賞ノミネート |
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生々しく生きる。 |
★★★☆ |
すごく静かなんだけど、 いきなり、突然ドでかいハンマーでアタマを殴られた。 その瞬間に味わった恐怖感(嫌悪感)がアタマから離れない。
そんな映画でした。
オレは男ですが、そもそも、オトコは損だと思うのです。
「お前はオトコだからガマンしろ」とか
「オトコなら黙ってやれ」とかね、 そういう理不尽なこと、多いです。
と言いつつ、たぶんオンナの方々にも、
それと同じかそれ以上の 理不尽で不可思議な事柄があるんだろうね。
要するに、
「オトコだろうがオンナだろうが、
白だろうが黒だろうが黄色だろうが
みんな、本来はまったく同じだ」
ってことなんですよ。
でも、同じように扱うことができない人もたくさんいるだろうし、
「同じだよ!」って理解はできてるんだけど、
それを行動に移せない人も山ほどいると思われます。 そんな世の中の仕組みは、いつまでも変わらないんだろうなぁ…。 おれも変わりてぇなぁ。
p.s. ハル・ベリー!気合一発の演技と、ビューティフルバディに拍手♪ |
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▲TOP |
海辺の家 |
Life as a House |
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監督: |
アーウィン・ウィンクラー |
脚本: |
マーク・アンドリス |
音楽: |
マーク・アイシャム |
出演: |
ケビン・クライン
クリスティン・スコット・トーマス
ヘイデン・クリステンセン
ジェナ・マローン
メアリー・スティーンバーゲン |
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公式サイト(英語)
公式サイト(日本語) |
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完全に消えてしまう方法 |
★★★★ |
劇中、突然
レディオヘッドの"How to Disapper Completely"が
流れてくるシーンがあります。
完全に消えてしまう方法。
「オレはここにはいない。どこにもいない。」
そう言えれば気が楽になるときって、
あるかもしれないですね。 でも、そんなことは不可能です。
あなたがそこにいる限り、
誰かがあなたのことを想っています。
あなたがそこにいる限り、
あなたは大切な誰かのことを想っています。
もし、あなたがそこからいなくなっても、
みんなの記憶から立ち去ることはできません。
いなくなることによって、
逆にあなたの存在が大きくなってしまう。 そうなる可能性のほうが大きいと、ぼくは思います。
(しかもね、悪い思い出よりも、
良い思い出だけが生き残っていくから。)
あなたの「家」は形として残り、
あなたとの「思い出」は記憶に残るのです。
キミの「思い出」は誰かの生きる活力になり、
キミの「家」は永遠にキミのものになるのです。
だから、あなたもキミも、
完全に消えてしまうことなんてできないのです。
おめでとう。大成功だったね。 |
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▲TOP |
ダスト |
Dust |
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監督: |
ミルチョ・マンチェフスキー |
脚本: |
ミルチョ・マンチェフスキー |
音楽: |
キリル・ジャコウスキー |
出演: |
ジョセフ・ファインズ
デヴィッド・ウェンハム
エイドリアン・レスター
アンヌ・ブロシェ
ニコリナ・クジャカ |
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公式サイト(日本語) |
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ひえぇ…。 |
★★ |
現在と過去が入り乱れたストーリーなんですけれども、 だいぶ前に観た『薔薇の眠り』を、少しだけ思い出しました。
こういう感じの映画って、オレには向いてないんだろうね。 全然わかんなかった...。
「過去」を語るストーリーテラー自身の「現在」は、とってもよかった。 いろんな要素があってさ。 笑えるところもあったし、セクシー(?)ショットもあったし。 でも、「過去」のストーリー自身がさっぱりわかんなかったっす。 歴史的な背景を何も知らないバカタレだからかもしれないけど、 何がどうなって、あんなことが起きてるのかが、ちっともわからず。 エグいだけにしか感じられなかった。 また寝そうになっちゃったもんなぁ。 |
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▲TOP |
クロエ |
Chloe |
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監督: |
利重剛 |
原作: |
ボリス・ヴィアン |
脚本: |
利重剛
萩生田宏治 |
音楽: |
今野登茂子 |
出演: |
永瀬正敏
ともさかりえ
塚本晋也
松田美由紀 |
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公式サイト(日本語) |
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死ぬまでの時間をどう使う? |
★★★★ |
人間には、誰にでも
「1日24時間365日」という時間が与えられている。 でも、その時間をどれくらいのスピードで感じるかは、 その人の感覚に委ねられる。
人間は、誰にでも「死ぬまで生きる」権利が与えられている。
でも、生きている間、
自分がどうやって、どんな幸せをつかむかは、 その人の価値観に委ねられる。
この映画では、
主人公クロエとコータローの周りだけが異質に見える。 他の登場人物たちは、時間と人生を浪費してるだけだから。
モノを追いかけ、誰かにすがりつき、
だまし、裏切られ、傷つき、傷つける。 消費するだけの人生。消耗するだけの人生。 むなしさしか残らない。
クロエは、何もない日常から
常に前向きな何かを発見しようとする。 自分のリズムを決して崩さない。
そして、コータローは
そのリズムにピッタリ合った唯一の人だったんだ。
ふたりは、どんどん狭くなる世界の中、
寄り添いながら懸命に生きる。 光を求めて。 幸せの跡をなぞりながら。
映画を観終わった帰り道、 渋谷という街が物欲と自己顕示欲のかたまりに見えて、 無性にイライラして、同時に悲しくなった。 自分がそのなかの一人であることも含めてさ。
な〜んか、いい映画でした。 ともさかりえがすばらし過ぎた。 |
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▲TOP |
スター・ウォーズ エピソード2 クローンの逆襲 |
Star Wars Episode II : attack of the clones |
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監督: |
ジョージ・ルーカス |
脚本: |
ジョージ・ルーカス
ジョナサン・ヘイルズ |
音楽: |
ジョン・ウィリアムス |
出演: |
ユアン・マクレガー
ナタリー・ポートマン
ヘイデン・クリステンセン
イアン・マクダーミド
サミュエル・L・ジャクソン
クリストファー・リー |
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公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第75回アカデミー賞特殊視覚効果賞ノミネート |
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映画の中身には一切触れておりません。 |
★★★★★ |
今日伺いました映画館は、東京日比谷
東京宝塚劇場のすぐとなりにある 「日比谷スカラ座」というところ。
この映画館、日本で5つしかないと言われる
"DLP"という、デジタルシネマ上映が可能な映画館なのです。
("DLP"って、"デジタル………"、何の略よ!?)
『エピソード2』は、映画製作時から
超高画質のデジタルビデオカメラを使っていて
(フツーの映画は35mmのフィルムを使います。
たぶん。おそらく。自信なし。) (デジタルカメラはソニー厚木製。エンドタイトル終盤からの推測。)、
その上にCGなどのデジタル処理が施されたものが
そのまんま映画館で観られる! と思えばよろしいでしょうか?
結論から言うと。 キレイでした。 めっちゃキレイでした。 先入観バリバリでしたが、キレイさもバリバリでした。
少なくともこのような「CGがほとんど」の映画には
ピッタリ合ってると思います。
そして、この「日比谷スカラ座」、
オレが今まで行ったことのある映画館の中で 最も音響の良い映画館でした。 音が360度すべてからグルングルンになって聴こえてきたのよ!
遠くから放たれたであろう、かすかなレーザービームの音まで
キレイに聴こえたのよ! 感動っす。ひたすら感動っす。 |
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▲TOP |
プレッジ |
The Pledge |
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監督: |
ショーン・ペン |
原作: |
フリードリッヒ・デュレンマット |
脚本: |
ジャージー・クロモロウスキ
マリー・オルソン=クロモロウスキ |
音楽: |
ハンス・ジマー
クラウス・バデルト |
出演: |
ジャック・ニコルソン
ロビン・ライト・ペン
ベネチオ・デル・トロ
アーロン・エッカート
ヴァネッサ・レッドグレーブ |
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公式サイト(日本語) |
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どこで歯車が狂ったのか。 |
★★★☆ |
寝ちまった。
途中、二、三度寝ちまった…。あぁ。
というわけで、
「これ、点数つけてもいいのか?」って気分なんですが、 ま、いちお、つけときます。
とはいえ、基本的にこういう映画、好きです。 「こういう」とはどういうものなのかと言いますとですね、
・映画がストーリーを盛り上げるのではなく、
観客が自分の中で盛り上げていく (全く正反対な映画の典型が『アルマゲドン』みたいなやつ。) ・わかるようでわからない展開
・広大な風景へのワイドな映像と、
主人公たちのクローズアップが絶妙なカメラワーク ・子役がバツグン
ショーンとロビンのペン夫妻は、すっばらしい俳優です、どちらも。 |
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June,2002 | back number | August,2002  |