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トップページ> 映画> レビュー> 2001年> 10月
October, 2001
オー・ブラザー!
O Brother, Where Art Thou ?
監督: ジョエル・コーエン
脚本: イーサン・コーエン
ジョエル・コーエン
音楽: T=ボーン・バーネット
出演: ジョージ・クルーニー
ジョン・タトゥーロ
ティム・ブレイク・ネルソン
ジョン・グッドマン
ホリー・ハンター
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第73回アカデミー賞脚色/撮影賞ノミネート
いつもキミのそばにいるよ。 ★★★★
刑務所を脱走した3人のオトコたちが、
行く先々でいろんな事件を巻き起こす、ロードムービー。
(というには距離が短すぎる?)

この主役3人、顔を見てるだけで笑えるのよ!
顔面だけですべての演技してる感じだった。
3人ともいい味出まくり!
ボケ方もツッコミ方も、恐ろしいほどハマってたっす。
さすがコーエン兄弟。一筋縄ではいかないねぇ。
おれなんかには、一生かかっても追いつけない世界観を
持ってるんだろうな。

この映画には、1920年風(?)のブルースや
カントリーミュージックがふんだんに取り入れられている
(ロバート・ジョンソンなんかも登場するしね。)
んだけど、そのウタがいいんだわ、これがさ!

人々の生活と音楽が
深いところで絡み合ってる様子がよくわかった。
ブルース(憂鬱な出来事)を紛らわすために
ブルースという音楽があるんだ!
今の時代、そこらじゅうに音楽が蔓延してるけど、
あそこまで深く根付いてはいないもん。
おれの部屋にも音楽はたくさんあるけど、
あそこまでの感情はつまってないもん。

ココロを揺さぶる音楽って、
いつもボクたちのそばにいてくれるんだね。
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ROCK YOU!
A Knight's Tale
監督: ブライアン・ヘルゲランド
脚本: ブライアン・ヘルゲランド
音楽: カーター・バーウェル
出演: ヒース・レジャー
マーク・アディ
ルーファス・シーウェル
シャノン・ソサモン
ポール・ベタニー
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
ロックとは、半径5m内で起こるココロの揺さぶり。 ★★★★☆
舞台は中世。
原題のとおり「騎士の物語」であります。

最近で言うと、『グラディエーター』という
すばらしい映画がありましたね。あの映画は、
「とても大事なものを失ってしまった喪失感と、
 失ったものの名誉を守るために闘う使命感」
みたいなのがひしひしと伝わる、とても重厚な映画でした。

一方、この『ROCK YOU!』は、
何もないところからいろいろなものを勝ち取っていく、
しかも純粋に明るくまっすぐに進んでいく、
そういう映画なんです。
『グラディエーター』に比べたら、
とても青臭くて子供っぽいと言えるかもしれません。

しかし!

まさにそこが気に入ったぁ!
気に入りました。
分厚い歴史小説を読むよりも、
同年代の作家が書いた青春ものを読んだほうが面白いのと同じで、
おれとストーリーの間の距離が近いのです!
これは、とても大事です。

テレビでは、
「時代設定と、バックで流れる70年代ロックのミスマッチが売り!」
みたいなことを言ってますが、選曲自体はストーリーの流れに
合わせた、とてもベタなものです。特に騒ぐほどのことじゃない。
それよりも、単純で痛快なストーリー展開こそが
この映画最大の売りです。
すっばらしい、最高のおとぎ話であると断言します!
この話を絵本にして、おれの子供に読んで聞かせてやりたいです。
子供も大はしゃぎしてくれるだろうなぁ!!

まだまだお子ちゃま気分が抜けない、ketsuの大推薦作。
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ブロウ
Blow
監督: テッド・デミ
脚本: デヴィッド・マッケンナ
ニック・カサヴェテス
音楽: グレアム・レヴェル
出演: ジョニー・デップ
ペネロペ・クルス
フランカ・ポテンテ
レイチェル・グリフィス
ポール・ルーベンス
レイ・リオッタ
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
深く、深く。 ★★★★
ジョニー・デップ。恐ろしい俳優さんだ!
あの佇まいと、あの落ち着いたトーンの声を聴いてると、
まるでその主人公そのものに思えてくる。
いわゆる「成り切り」型っていうのかな?
彼の主演する映画は、
かなりの確率で「当たり」だなぁ、おれの場合。
この『ブロウ』も、ドラッグディーラーの半生(実話)を基に、
親子・恋人・夫婦・友人・そして人生について、
ドラマよりもドラマチックに深く、深く描いてる。
うわべだけじゃなくて、内側にある気持ちをね。
(我ながら訳わからん説明ですが、観てもらえれば
 少しは伝わるかも?)

あんな人生はゴメンだけど、
あんな父ちゃんになりてぇな、おれも。
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ブリジット・ジョーンズの日記
Bridget Jones's Diary
監督: シャロン・マグワイア
原作: ヘレン・フィールディング
脚本: ヘレン・フィールディング
アンドリュー・デイヴィス
リチャード・カーティス
音楽: パトリック・ドイル
出演: レニー・ゼルウィガー
コリン・ファース
ヒュー・グラント
ジム・ブロードベント
ジェマ・ジョーンズ
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第74回アカデミー賞主演女優賞ノミネート
バカバカしいわ! ★★★★
この映画、「すばらしく」はないけど
とにかく「おもしろい」!

堅苦しくなくて、
おれたちと見てるところが同じ感じがいいんだろうね。
ketsuお気に入り女優レニー・ゼルウィガーの
コメディエンヌぶりはパーフェクトだし、
ヒュー・グラントも、そのハンサムぶりとのギャップで、
すげぇ笑える。
(レニー・ゼルウィガーはアカデミーにも声がかかるんでは?)

観てて、「おれにもあてはまるよ...」と
ちょっと心が痛む場面もあったりして、
とっても勉強になった気がします。
デカパンを見ても、もうびっくりしないもんね!
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ロック・スター
Rock Star
監督: スティーブン・ヘレク
脚本: ジョン・ストックウェル
音楽: トレヴァー・ラヴィン
出演: マーク・ウォールバーグ
ジェニファー・アニストン
ジェイソン・フレミング
ティモシー・スポール
モーニング娘。のみんなに見せたい映画です。 ★★☆
「ロック」っていうのは
"何の変化もない毎日に上向きの刺激を与えてくれる"
音楽だと思ってるんだけど、
この映画の舞台となる80年代後半のハードロックシーンには、
そういったものはなかったみたいです。打算とお金儲けの毎日。
それって、なんか虚しいよねぇ。

そういう視点でこの映画を観てて、
思わずモーニング娘。を思い出しました。
「モーニング娘。」という看板だけが存在して、
メンバーたちの意志とか芸術性とかは無視されていそうな雰囲気。
(意志のある人たちは脱退するだろうし、
 芸術性があるのかどうかはギモンだけど??)
この映画、彼女達が観たらどう思うだろうなぁ?
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ニュー・シネマ・パラダイス《完全版》
New Cinema Paradise
監督: ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本: ジュゼッペ・トルナトーレ
ヴァナ・パオリ
音楽: エンニオ・モリコーネ
出演: フィリップ・ノワレ
ジャック・ペラン
サルヴァトーレ・カシオ
マルコ・レオナルディ
アニェーゼ・ナーノ
人生すれ違い ★★★
公開当時、すごい騒ぎになっていましたが、
わたくし、一度も観たことがありませんでした。
だから、《完全版》と言われても
どのへんが《完全版》なのかわっかりません。
ま、そんな感じで観ました。

たしかに良かった。
ガキはチャーミングだし、
じいちゃんはお茶目だし、
イタリア人は大らかだし。
でも、お話はそんなお気楽なもんじゃなく、
人生の切なさと、オトコとオンナのすれ違いを
語りたかったんですねぇ。

ま、それはいいんです!
けど、タイムスケールが長すぎるんでは?と思って。
海の上のピアニスト』でもそう思ったんだけど、
ある一時代に、もうちょっと焦点をあててもいいんじゃないかな?
じゃないと、ほんと、3時間はキツイっすわ。
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蝶の舌
La Lengua De Las Mariposas
監督: ホセ・ルイス・クルエダ
原作: マヌエル・リバス
脚本: ホセ・ルイス・クルエダ
ラファエル・アスコナ
音楽: アレハンドロ・アメナバール
出演: フェルナンド・フェルナン・ゴメス
マヌエル・ロサノ
ウシア・ブランコ
ゴンサロ・ウリアルテ
公式サイト(日本語)
涙色 ★★☆
映画のストーリーの流れには、こんな基本構成があるそうだ。
例えば2時間の映画だったら

[Setup:30分] - [Chain of Conflict:60分] - [Resolution:30分]

カンタンに言うと

[登場人物や設定の紹介] - [ストーリー上の葛藤] - [結末へ]

ということなんだそうだ。

この『蝶の舌』は、これに当てはめて観ると、けっこうよく分かる。
この3幕それぞれで、画面から伝わってくる「温度感」があるんだな!
色で言い表すなら[オレンジ] - [緑] - [涙色]って感じ。
それにしても、あのラストは切ないなぁ。あまりに純粋すぎて。
あんなに愛情を感じる言葉って、そうそう出てこないよ。
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