オー・ブラザー! |
O Brother, Where Art Thou ? |
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監督: |
ジョエル・コーエン |
脚本: |
イーサン・コーエン
ジョエル・コーエン |
音楽: |
T=ボーン・バーネット |
出演: |
ジョージ・クルーニー
ジョン・タトゥーロ
ティム・ブレイク・ネルソン
ジョン・グッドマン
ホリー・ハンター |
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公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第73回アカデミー賞脚色/撮影賞ノミネート |
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いつもキミのそばにいるよ。 |
★★★★ |
刑務所を脱走した3人のオトコたちが、
行く先々でいろんな事件を巻き起こす、ロードムービー。
(というには距離が短すぎる?)
この主役3人、顔を見てるだけで笑えるのよ!
顔面だけですべての演技してる感じだった。
3人ともいい味出まくり!
ボケ方もツッコミ方も、恐ろしいほどハマってたっす。
さすがコーエン兄弟。一筋縄ではいかないねぇ。
おれなんかには、一生かかっても追いつけない世界観を
持ってるんだろうな。
この映画には、1920年風(?)のブルースや
カントリーミュージックがふんだんに取り入れられている
(ロバート・ジョンソンなんかも登場するしね。)
んだけど、そのウタがいいんだわ、これがさ!
人々の生活と音楽が
深いところで絡み合ってる様子がよくわかった。
ブルース(憂鬱な出来事)を紛らわすために
ブルースという音楽があるんだ!
今の時代、そこらじゅうに音楽が蔓延してるけど、
あそこまで深く根付いてはいないもん。
おれの部屋にも音楽はたくさんあるけど、
あそこまでの感情はつまってないもん。
ココロを揺さぶる音楽って、
いつもボクたちのそばにいてくれるんだね。 |
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ROCK YOU! |
A Knight's Tale |
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監督: |
ブライアン・ヘルゲランド |
脚本: |
ブライアン・ヘルゲランド |
音楽: |
カーター・バーウェル |
出演: |
ヒース・レジャー
マーク・アディ
ルーファス・シーウェル
シャノン・ソサモン
ポール・ベタニー |
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公式サイト(英語)
公式サイト(日本語) |
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ロックとは、半径5m内で起こるココロの揺さぶり。 |
★★★★☆ |
舞台は中世。
原題のとおり「騎士の物語」であります。
最近で言うと、『グラディエーター』という
すばらしい映画がありましたね。あの映画は、
「とても大事なものを失ってしまった喪失感と、
失ったものの名誉を守るために闘う使命感」
みたいなのがひしひしと伝わる、とても重厚な映画でした。
一方、この『ROCK YOU!』は、
何もないところからいろいろなものを勝ち取っていく、
しかも純粋に明るくまっすぐに進んでいく、
そういう映画なんです。
『グラディエーター』に比べたら、
とても青臭くて子供っぽいと言えるかもしれません。
しかし!
まさにそこが気に入ったぁ!
気に入りました。
分厚い歴史小説を読むよりも、
同年代の作家が書いた青春ものを読んだほうが面白いのと同じで、
おれとストーリーの間の距離が近いのです!
これは、とても大事です。
テレビでは、
「時代設定と、バックで流れる70年代ロックのミスマッチが売り!」
みたいなことを言ってますが、選曲自体はストーリーの流れに
合わせた、とてもベタなものです。特に騒ぐほどのことじゃない。
それよりも、単純で痛快なストーリー展開こそが
この映画最大の売りです。
すっばらしい、最高のおとぎ話であると断言します!
この話を絵本にして、おれの子供に読んで聞かせてやりたいです。
子供も大はしゃぎしてくれるだろうなぁ!!
まだまだお子ちゃま気分が抜けない、ketsuの大推薦作。 |
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ブロウ |
Blow |
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監督: |
テッド・デミ |
脚本: |
デヴィッド・マッケンナ
ニック・カサヴェテス |
音楽: |
グレアム・レヴェル |
出演: |
ジョニー・デップ
ペネロペ・クルス
フランカ・ポテンテ
レイチェル・グリフィス
ポール・ルーベンス
レイ・リオッタ |
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公式サイト(英語)
公式サイト(日本語) |
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深く、深く。 |
★★★★ |
ジョニー・デップ。恐ろしい俳優さんだ!
あの佇まいと、あの落ち着いたトーンの声を聴いてると、
まるでその主人公そのものに思えてくる。
いわゆる「成り切り」型っていうのかな?
彼の主演する映画は、
かなりの確率で「当たり」だなぁ、おれの場合。
この『ブロウ』も、ドラッグディーラーの半生(実話)を基に、
親子・恋人・夫婦・友人・そして人生について、
ドラマよりもドラマチックに深く、深く描いてる。
うわべだけじゃなくて、内側にある気持ちをね。
(我ながら訳わからん説明ですが、観てもらえれば
少しは伝わるかも?)
あんな人生はゴメンだけど、
あんな父ちゃんになりてぇな、おれも。 |
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ブリジット・ジョーンズの日記 |
Bridget Jones's Diary |
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監督: |
シャロン・マグワイア |
原作: |
ヘレン・フィールディング |
脚本: |
ヘレン・フィールディング
アンドリュー・デイヴィス
リチャード・カーティス |
音楽: |
パトリック・ドイル |
出演: |
レニー・ゼルウィガー
コリン・ファース
ヒュー・グラント
ジム・ブロードベント
ジェマ・ジョーンズ |
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公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第74回アカデミー賞主演女優賞ノミネート |
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バカバカしいわ! |
★★★★ |
この映画、「すばらしく」はないけど
とにかく「おもしろい」!
堅苦しくなくて、
おれたちと見てるところが同じ感じがいいんだろうね。
ketsuお気に入り女優レニー・ゼルウィガーの
コメディエンヌぶりはパーフェクトだし、
ヒュー・グラントも、そのハンサムぶりとのギャップで、
すげぇ笑える。
(レニー・ゼルウィガーはアカデミーにも声がかかるんでは?)
観てて、「おれにもあてはまるよ...」と
ちょっと心が痛む場面もあったりして、
とっても勉強になった気がします。
デカパンを見ても、もうびっくりしないもんね! |
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ロック・スター |
Rock Star |
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監督: |
スティーブン・ヘレク |
脚本: |
ジョン・ストックウェル |
音楽: |
トレヴァー・ラヴィン |
出演: |
マーク・ウォールバーグ
ジェニファー・アニストン
ジェイソン・フレミング
ティモシー・スポール |
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モーニング娘。のみんなに見せたい映画です。 |
★★☆ |
「ロック」っていうのは
"何の変化もない毎日に上向きの刺激を与えてくれる"
音楽だと思ってるんだけど、
この映画の舞台となる80年代後半のハードロックシーンには、
そういったものはなかったみたいです。打算とお金儲けの毎日。
それって、なんか虚しいよねぇ。
そういう視点でこの映画を観てて、
思わずモーニング娘。を思い出しました。
「モーニング娘。」という看板だけが存在して、
メンバーたちの意志とか芸術性とかは無視されていそうな雰囲気。
(意志のある人たちは脱退するだろうし、
芸術性があるのかどうかはギモンだけど??)
この映画、彼女達が観たらどう思うだろうなぁ? |
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ニュー・シネマ・パラダイス《完全版》 |
New Cinema Paradise |
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監督: |
ジュゼッペ・トルナトーレ |
脚本: |
ジュゼッペ・トルナトーレ
ヴァナ・パオリ |
音楽: |
エンニオ・モリコーネ |
出演: |
フィリップ・ノワレ
ジャック・ペラン
サルヴァトーレ・カシオ
マルコ・レオナルディ
アニェーゼ・ナーノ |
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人生すれ違い |
★★★ |
公開当時、すごい騒ぎになっていましたが、
わたくし、一度も観たことがありませんでした。
だから、《完全版》と言われても
どのへんが《完全版》なのかわっかりません。
ま、そんな感じで観ました。
たしかに良かった。
ガキはチャーミングだし、
じいちゃんはお茶目だし、
イタリア人は大らかだし。
でも、お話はそんなお気楽なもんじゃなく、
人生の切なさと、オトコとオンナのすれ違いを
語りたかったんですねぇ。
ま、それはいいんです!
けど、タイムスケールが長すぎるんでは?と思って。
『海の上のピアニスト』でもそう思ったんだけど、
ある一時代に、もうちょっと焦点をあててもいいんじゃないかな?
じゃないと、ほんと、3時間はキツイっすわ。 |
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蝶の舌 |
La Lengua De Las Mariposas |
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監督: |
ホセ・ルイス・クルエダ |
原作: |
マヌエル・リバス |
脚本: |
ホセ・ルイス・クルエダ
ラファエル・アスコナ |
音楽: |
アレハンドロ・アメナバール |
出演: |
フェルナンド・フェルナン・ゴメス
マヌエル・ロサノ
ウシア・ブランコ
ゴンサロ・ウリアルテ |
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公式サイト(日本語) |
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涙色 |
★★☆ |
映画のストーリーの流れには、こんな基本構成があるそうだ。
例えば2時間の映画だったら
[Setup:30分] - [Chain of Conflict:60分] - [Resolution:30分]
カンタンに言うと
[登場人物や設定の紹介] - [ストーリー上の葛藤] - [結末へ]
ということなんだそうだ。
この『蝶の舌』は、これに当てはめて観ると、けっこうよく分かる。
この3幕それぞれで、画面から伝わってくる「温度感」があるんだな!
色で言い表すなら[オレンジ] - [緑] - [涙色]って感じ。
それにしても、あのラストは切ないなぁ。あまりに純粋すぎて。
あんなに愛情を感じる言葉って、そうそう出てこないよ。 |
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