リトル・ダンサー |
Billy Elliot |
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監督: |
スティーヴン・ダルドリー |
脚本: |
リー・ホール |
音楽: |
スティーヴン・ウォーベック |
出演: |
ジェイミー・ベル
ジュリー・ウォルターズ
ゲアリー・ルイス
ジェイミー・ドラヴェン
ジーン・ヘイウッド
スチュアート・ウェルズ |
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公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第73回アカデミー賞監督/助演女優/オリジナル脚本賞ノミネート |
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抱きしめたいほどに。 |
★★★★★ |
今日、『リトル・ダンサー』を観に行った。 ちょうど、会社の近くの映画館で公開が始まったから、 いてもたってもいられなかったのが本当のところ。
今回は、前よりも冷静に観れるかなぁと思ってたけど それは大間違い。間違いすぎるにも限度があるってもんだ。 大泣き、鼻水すすりっ放し。
「おれは、なんでこんなに泣かなきゃいけないんだ?」 と、帰り道に考えた。
理由は「まなざし」だと思った。 踊ることに純粋なビリーの目。 行き場のない悲しみに暮れるビリーの目。 家族を思いやる父親の目。 普段は邪険にしてても、実は弟が大好きな兄の目。 ボケてても、愛情たっぷりのおばあちゃんの目。 この映画に出てくるすべての人たちの目がとても優しくて、 とても真っ直ぐなんだ。 あんなまなざしで踊られたら、泣いちゃうよ。 あんなまなざしで走られたら、泣いちゃうって。 あんなまなざしで見送られたら、そりゃ泣くしかないっしょ。 (あ、思い出してまた泣きそう...;)
ぼくが、ビリーと同じ目をしてたのはいつごろだったろう? スポーツをいっしょうけんめいにやってた頃だろうなぁ。 ピッチャーがボールを投げる瞬間。 バッターがバットを振る瞬間。 試合で演技を始める直前。 レースでスタートする直前。 "これから自分の時間が始まる"という瞬間は ものすごく真剣だった(はず)。 あの緊張感って、たまらないものがある。
あぁ、いつの間にかあの緊張感を忘れてたなぁ。 ビリーのあの目は、忘れてたあの頃を思い出させてくれる。 また観に行こう。 |
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▲TOP |
レッド・プラネット |
Red Planet |
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監督: |
アントニー・ホフマン |
脚本: |
チャック・ファーラー
ジョナサン・レムキン |
音楽: |
グレアム・レヴェル |
出演: |
ヴァル・キルマー
キャリー・アン・モス
ベンジャミン・ブラット
トム・サイズモア
テレンス・スタンプ |
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公式サイト(英語) |
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きびし〜。 |
★☆ |
去年公開の『ミッション・トゥ・マーズ』以来の火星もの。
映画が始まってすぐ、
大した説明もなく突然火星を目指す飛行士たち。
彼らがどんな人たちなのか全然わからないまま、
サラサラと時は過ぎる。
その後もすばらしいSFXや、
見たこともないアングルでの映像はあるものの、 肝心のストーリーに深みはほとんどないに等しい。 映像のテクニックを見せびらかしてるだけか、キミたちは?
"神"だの"愛"だのという
キーワードが忘れた頃に出てきても、焼け石に水。 本作の監督はCM出の新人らしいが、 ブライアン・デ・パルマの領域には遠く及ばなかったね。
キャリー=アン・モスの力演と
テレンス・スタンプの存在感だけが救い。 |
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バトル・ロワイアル |
Battle Royal |
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監督: |
深作欣二 |
原作: |
高見広春 |
脚本: |
深作健太 |
音楽: |
天野正道 |
出演: |
藤原竜也
前田亜季
ビートたけし
山本太郎
安藤政信
柴咲コウ
栗山千明 |
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やたらとパワフル。 |
★★★ |
映し出される映像はなんとも古臭い! だけど、ストーリーや演技に込められたパワーというものは 伝わってきたような気がする。 ぼくはもうティーンエイジャーではない (しかも現代の10代と10年前の10代では考え方も違うだろう) ので彼らの気持ちは想像もつかない。
が、あそこまでの暴力表現をすることによって
逆に暴力の無意味さ、
人間の愚かさを伝えたかったんじゃないかというのが、
27歳の感想。 (あれを残酷ととらえるかどうかは、人それぞれだろうな。)
現代社会を生きていると否応なく
「他人との競争」に巻き込まれることになる。
ぼくは、そういうものからさっさと逃げ出したい
と思っているタイプなので、 あんな環境に置かれたら1日持たずに自殺するだろうなぁ。 あっさり殺されちゃうかも。恐いわ...。
p.s.
高校生とオバちゃんがたくさん観に来てた。
みんなどう感じてるんだろう? |
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▲TOP |
ダンサー・イン・ザ・ダーク |
Dancer in the Dark |
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監督: |
ラース・フォン・トリアー |
脚本: |
ラース・フォン・トリアー |
音楽: |
ビョーク |
出演: |
ビョーク
カトリーヌ・ドヌーブ
ディヴィッド・モース
ピーター・ストーメア
ジョエル・グレイ
ジャン=マルク・バール |
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公式サイト(日本語)
第73回アカデミー賞主題歌賞ノミネート |
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明日なき暴走 |
★★★★☆ |
ラース・フォン・トリアーの映画『奇跡の海』は
あまり好きじゃない。 ストーリーに決定的に救いがないから。 手持ちカメラの映像がとても不安定な気分にさせるから。 ビョークの音楽はあまり好きじゃない。 あの独特の声が生理的に合わないと思ってた。
この映画にも、決して救いがあったわけじゃない。 というよりも、幸せな姿を描いてる時間のほうが圧倒的に短い (ほとんどなかった?)。
でも、セルマが空想を楽しんでいる時間
(=映画でのミュージカルシーン)だけは、 ぼくも幸せな気分になれた。 それはあのメロディと歌声があったから。
たとえあのラストシーンであったとしても、
あの歌声は「生きる」ということを教えてくれたような気がする。
ビョークの存在感と精神力に感動! |
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オーロラの彼方へ |
Frequency |
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監督: |
グレゴリー・ホブリット |
原作: |
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脚本: |
トビー・エメリッヒ |
音楽: |
マイケル・ケイメン |
出演: |
デニス・クエイド
ジム・カヴィーゼル
ショーン・ドイル
エリザベス・ミッチェル |
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公式サイト(英語)
公式サイト(日本語) |
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なんかあったかい。 |
★★★☆ |
この映画は大スターが出てるわけでもなく、 すごい予算がかかってるわけでもなさそうけど、 とっても心温まるいいお話だった。 (デニス・クエイド、離婚に負けずがんばれ!)
こういうファンタジー映画を観ると、
どうしてもストーリーのあら探しをしたくなる
衝動に駆られてしまう。
でも、"そんなことしても意味ないよね♪"
と思わせてくれたような感じがした。
いやぁ、いい映画だ。
こういう映画はこじんまりとだけど、
永く愛される映画になるんだろうなぁと思う。 |
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