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トップページ> 映画> レビュー> 2001年> 1月
January, 2001
リトル・ダンサー
Billy Elliot
監督: スティーヴン・ダルドリー
脚本: リー・ホール
音楽: スティーヴン・ウォーベック
出演: ジェイミー・ベル
ジュリー・ウォルターズ
ゲアリー・ルイス
ジェイミー・ドラヴェン
ジーン・ヘイウッド
スチュアート・ウェルズ
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
第73回アカデミー賞監督/助演女優/オリジナル脚本賞ノミネート
抱きしめたいほどに。 ★★★★★
今日、『リトル・ダンサー』を観に行った。
ちょうど、会社の近くの映画館で公開が始まったから、
いてもたってもいられなかったのが本当のところ。

今回は、前よりも冷静に観れるかなぁと思ってたけど
それは大間違い。間違いすぎるにも限度があるってもんだ。
大泣き、鼻水すすりっ放し。

「おれは、なんでこんなに泣かなきゃいけないんだ?」
と、帰り道に考えた。

理由は「まなざし」だと思った。
踊ることに純粋なビリーの目。
行き場のない悲しみに暮れるビリーの目。
家族を思いやる父親の目。
普段は邪険にしてても、実は弟が大好きな兄の目。
ボケてても、愛情たっぷりのおばあちゃんの目。
この映画に出てくるすべての人たちの目がとても優しくて、
とても真っ直ぐなんだ。
あんなまなざしで踊られたら、泣いちゃうよ。
あんなまなざしで走られたら、泣いちゃうって。
あんなまなざしで見送られたら、そりゃ泣くしかないっしょ。
(あ、思い出してまた泣きそう...;)

ぼくが、ビリーと同じ目をしてたのはいつごろだったろう?
スポーツをいっしょうけんめいにやってた頃だろうなぁ。
ピッチャーがボールを投げる瞬間。
バッターがバットを振る瞬間。
試合で演技を始める直前。
レースでスタートする直前。
"これから自分の時間が始まる"という瞬間は
ものすごく真剣だった(はず)。
あの緊張感って、たまらないものがある。

あぁ、いつの間にかあの緊張感を忘れてたなぁ。
ビリーのあの目は、忘れてたあの頃を思い出させてくれる。
また観に行こう。
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レッド・プラネット
Red Planet
監督: アントニー・ホフマン
脚本: チャック・ファーラー
ジョナサン・レムキン
音楽: グレアム・レヴェル
出演: ヴァル・キルマー
キャリー・アン・モス
ベンジャミン・ブラット
トム・サイズモア
テレンス・スタンプ
公式サイト(英語)
きびし〜。 ★☆
去年公開の『ミッション・トゥ・マーズ』以来の火星もの。

映画が始まってすぐ、
大した説明もなく突然火星を目指す飛行士たち。
彼らがどんな人たちなのか全然わからないまま、
サラサラと時は過ぎる。

その後もすばらしいSFXや、
見たこともないアングルでの映像はあるものの、
肝心のストーリーに深みはほとんどないに等しい。
映像のテクニックを見せびらかしてるだけか、キミたちは?

"神"だの"愛"だのという
キーワードが忘れた頃に出てきても、焼け石に水。
本作の監督はCM出の新人らしいが、
ブライアン・デ・パルマの領域には遠く及ばなかったね。
キャリー=アン・モスの力演と
テレンス・スタンプの存在感だけが救い。
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バトル・ロワイアル
Battle Royal
監督: 深作欣二
原作: 高見広春
脚本: 深作健太
音楽: 天野正道
出演: 藤原竜也
前田亜季
ビートたけし
山本太郎
安藤政信
柴咲コウ
栗山千明
やたらとパワフル。 ★★★
映し出される映像はなんとも古臭い!
だけど、ストーリーや演技に込められたパワーというものは
伝わってきたような気がする。
ぼくはもうティーンエイジャーではない
(しかも現代の10代と10年前の10代では考え方も違うだろう)
ので彼らの気持ちは想像もつかない。
が、あそこまでの暴力表現をすることによって
逆に暴力の無意味さ、
人間の愚かさを伝えたかったんじゃないかというのが、
27歳の感想。
(あれを残酷ととらえるかどうかは、人それぞれだろうな。)

現代社会を生きていると否応なく
「他人との競争」に巻き込まれることになる。
ぼくは、そういうものからさっさと逃げ出したい
と思っているタイプなので、
あんな環境に置かれたら1日持たずに自殺するだろうなぁ。
あっさり殺されちゃうかも。恐いわ...。

p.s.
高校生とオバちゃんがたくさん観に来てた。
みんなどう感じてるんだろう?
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ダンサー・イン・ザ・ダーク
Dancer in the Dark
監督: ラース・フォン・トリアー
脚本: ラース・フォン・トリアー
音楽: ビョーク
出演: ビョーク
カトリーヌ・ドヌーブ
ディヴィッド・モース
ピーター・ストーメア
ジョエル・グレイ
ジャン=マルク・バール
公式サイト(日本語)
第73回アカデミー賞主題歌賞ノミネート
明日なき暴走 ★★★★☆
ラース・フォン・トリアーの映画『奇跡の海』は
あまり好きじゃない。
ストーリーに決定的に救いがないから。
手持ちカメラの映像がとても不安定な気分にさせるから。
ビョークの音楽はあまり好きじゃない。
あの独特の声が生理的に合わないと思ってた。

この映画にも、決して救いがあったわけじゃない。
というよりも、幸せな姿を描いてる時間のほうが圧倒的に短い
(ほとんどなかった?)。
でも、セルマが空想を楽しんでいる時間
(=映画でのミュージカルシーン)だけは、
ぼくも幸せな気分になれた。
それはあのメロディと歌声があったから。
たとえあのラストシーンであったとしても、
あの歌声は「生きる」ということを教えてくれたような気がする。

ビョークの存在感と精神力に感動!
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オーロラの彼方へ
Frequency
監督: グレゴリー・ホブリット
原作:
脚本: トビー・エメリッヒ
音楽: マイケル・ケイメン
出演: デニス・クエイド
ジム・カヴィーゼル
ショーン・ドイル
エリザベス・ミッチェル
公式サイト(英語)
公式サイト(日本語)
なんかあったかい。 ★★★☆
この映画は大スターが出てるわけでもなく、
すごい予算がかかってるわけでもなさそうけど、
とっても心温まるいいお話だった。
(デニス・クエイド、離婚に負けずがんばれ!)

こういうファンタジー映画を観ると、
どうしてもストーリーのあら探しをしたくなる
衝動に駆られてしまう。
でも、"そんなことしても意味ないよね♪"
と思わせてくれたような感じがした。

いやぁ、いい映画だ。
こういう映画はこじんまりとだけど、
永く愛される映画になるんだろうなぁと思う。
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