シノザキ キョウコ少佐 | |||
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士官学校を首席で卒業し、そのまま軍最高機密に属する[RGT先進戦術構築セクター】に配属された。無人機という兵器を主軸にした新戦術の構築と、その有効性の開拓に大きく貢献した軍部のエリート士官。実戦経験が浅いという点で、実際の指揮能力は未知数であるが、その類稀な戦術眼と理知性は広く知られるところである。 凛とした才媛を絵に描いたようなシノザキだが、その容姿が巧妙にカモフラージュする性格は、むしろ大雑把ですらある。研ぎ澄まされた理性が、本能という広大な裾野によって支えられていることを、まだ誰も知らない。 |
モニカ シモンズ大尉 | |||
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士官学校卒業後、第一機甲師団に配属され、前線で過酷な実戦経験を積む。前線にあって物怖じすることなく、同期士官を抑えて軍功を重ねてきた実績を持つ。その彼女に、軍編成部は第3中隊副隊長という白羽の矢を 立てた。実質的な戦術指揮カの補完を考慮しての人選であることは明自である。実戦経験の浅い指揮官のもとへの配属は不安だったが、彼女は同時に、シノザキの戦術構想に少なからぬ興味を覚えていた。 彼女は、まぎれもなくマリネリス屈指の実戦指揮官である。意識の厳格さにおいて他の追随を許さないが、その厳しさの裏に隠れる優しさの存在を、彼女を尊敬する誰もが理解している。 |
マリア ホワイトヒル中尉 | |||
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201機械化歩兵大隊で工一スの名をほしいままにした俊英。軍に入る前は、財界の両親とともに煌びやかな社交界にその身を置いていた。時に見せる優雅な立ち振る舞いであるが、彼女自身はそうした過去を疎ましく思っているようだ。明るく行動的、そして何より嚢表のない性格で、僚友から受げる信頼は厚い。RGTの指揮能力以上に、混戦での戦闘能力とセンスには絶対的な自信を持っている。傑出した技能や精緻な持論はないが、とにかくその対応速度とともに、実行速度が速いのである。そのスピードゆえに、彼女はエースたりえるのであった。その積極的な敏捷性は、戦場以外にあっても失われることはない。 |
メイ シャーウッド中尉 | |||
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シノザキとは高等部以来の数少ない親友で、互いに信頼しあっている。ひとあたりが柔らかく、見る者に安心感を与える雰囲気と、豊かな社交性を持っている。ともすれば誤解を受けかちなシノザキであり、その周囲に発生する軋轢は生半可なものではない。彼女達の学生時代、調停や交渉の数々の実績は、メイのひととなりを物語る上で欠くことはできない。 士官学枚卒業後、実戦に次ぐ実戦を経て、少なからぬ戦功を残してきた彼女が受け取ったのは、302機兵大隊への辞令だった。第3中隊の成功によって、火星は穏やかさを取り戻すための足がかりを得るだろう。なによりも自らの能力を、再ぴ親友のために発揮できることに、喜ぴを隠せなかった。 |
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